紫恋 咲

東京で音楽を作る仕事をやってました。今は秩父の廃校にプライベートスタジオを作り好きな音…

紫恋 咲

東京で音楽を作る仕事をやってました。今は秩父の廃校にプライベートスタジオを作り好きな音楽を作って暮らしています 。 イベントやお店のプロデュースもやってます。小説の勉強中でカクヨムにも連載中です。

マガジン

  • Dear slave 親愛なる奴隷様、LOVEですぅ!

  • 美少女コスプレイヤーのラブコメ

    高校を中退した美少女は天空カフェで色んな人と知り合う。やがてコスプレイヤーとして活動を始める。

  • ラブソディは永遠に

    大学の軽音部に入った一瀬友希はクラブの女王的な鳴宮桜子と出会う。 そしてラブソディが鳴り響いた。

  • 可愛いユーチューバーとキャンピングカー旅

  • 水の生まれる夜に

    別荘を購入して一人暮らしを始めた青年のところへ、美しい女性が訪ねてきた。 二人は運命に操られ歩き出す。 田舎暮らしのほのぼの物語。 読むと幸せが見つけやすくなります。

最近の記事

Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第29話 手の温もりが……

 日曜日になり、僕は駅カフェへ向かっている。いつもの駅カフェで茉白ちゃんと待ち合わせなのだ。僕の心はバスケのドリブルみたいにぴこぴこと跳ねている。  駅カフェに到着するとすでに茉白ちゃんは来ていてニコニコと手を振ってくれた。可愛いなあ………心の中で呟く、いや叫ぶ。私服の茉白ちゃんは少し大人びて見えた。僕は思わず緊張する。 「ごめん、待たせちゃった?」前の席に座る。 「ううん、今来たとこだよ」 「茉白ちゃん、私服だと大人っぽいね」心の声がダダ漏れする。 「星七くんはお

    • Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第28話 やわら暖かい…

       リビングでジャージ姿の琴音さんへ声をかける。 「あのう………今度の日曜は何も予定ないですよね?」 「うん、別にないけど………何?」不思議そうに聞いてくる。 「今度の日曜は茉白ちゃんの買い物に付き合う約束をしたので………」 「お〜星七ぴょん、やったね!ついに茉白ちゃんとデートか?」ソファーから大きく身を乗り出してきた。 「そんなんじゃないです、茉白ちゃんのイトコがもうすぐ誕生日なのでプレゼントを探すお手伝いです。琴音さんの誕生日にお世話になったので」 「ふ〜ん、そ

      • Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第27話 和菓子でハロウィン?

         教習所ではそれほど問題もなく無事に免許を取得した。季節はそれを待っていたように寒くなってくる。  商店街の飾り付けはハロウィンで秋の色になっている。家に帰ると琴音さんが待っていた。 「星七、免許取得おめでとう!今夜はそのお祝いも兼ねてハロウインパーティよ」テーブルへ案内される。  宅配ビザが届いていて飲み物やカボチャのプリンなどが並べられている。 「ハロウィンですか?」言葉に困りたたずむ。 「悪魔のコスプレとかしてみようかと思ったんだけど、星七が私の美しさにドン引

        • Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第26話 バイクでスキップ!

           今夜はサラダとオムレツだ、最近フライパンの返しができるようになった。つまりオムレツが、オムレツらしい形になってきたのだ、僕は少し嬉しくなってる。そんな事もあり今夜もオムレツにしたのだが、焼き始めたら思うように上手く返せない、結局スクランブルエッグになってしまった。何でだろうと思いパッドで検索してみる。 「そうか、フライパンのコーティングが取れてしまったのか………」  昨日焼きつかせてしまったので金属のタワシでゴシゴシ磨いてしまったのだ。 「買ったばっかりなのに………」

        Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第29話 手の温もりが……

        • Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第28話 やわら暖かい…

        • Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第27話 和菓子でハロウィン?

        • Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第26話 バイクでスキップ!

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        • Dear slave 親愛なる奴隷様、LOVEですぅ!
          27本
        • 美少女コスプレイヤーのラブコメ
          229本
        • ラブソディは永遠に
          7本
        • 可愛いユーチューバーとキャンピングカー旅
          52本
        • 水の生まれる夜に
          101本

        記事

          Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第25話 芸能人?

          駅カフェで茉白ちゃんは大きくため息をついた。 「大丈夫?」心配になって聞いてみる。 「全然大丈夫だよ、初めてのことで少し緊張しただけだから」 「そうなんだ」僕も安心してフーッとため息をつく。 「ミコトさんだっけ、突然茉白ちゃんって聞かれたときは、何が起きたのか分からなくて超ドキドキしちゃった。だって芸能人に知り合いなんていないし」 「ごめんね、僕も琴音さんが来るなんて聞いてなかったからさ」 「えっ、琴音さん?」 「あ、ごめん、本名は琴音さんなんだ。モデルの時はミ

          Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第25話 芸能人?

          Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第24話 ミニスカライダー登場!

           最後の追い込みで二日間はかなり遅くまで準備にかかった。なんとか間に合い当日を迎える事ができた。  文化祭当日僕は茉白ちゃんと図書館で入場者の対応をしている。やはり自分の展示コーナーは気になる、まだ早いので人はまばらだ。雪村先輩から先に食事をするように進められて茉白ちゃんと出店を見て歩いた。二人で焼きそばを買って飲食できる教室に入り食べる。食べ終わって帰る頃になるとかなり人が増えてきた。文芸部の前にはすでに列ができている、さすが亜斗夢先輩の人気は凄いと思った。  図書館へ

          Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第24話 ミニスカライダー登場!

          Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第23話 奴隷解放?

           図書館で準備を進めていると、茉白ちゃんも準備を始めた。茉白ちゃんはどんな企画をするんだろうと思い、のぞいてみる。『心が伝わるメールの本』と書かれたポップが見える。そうか、メールの文章に着目した企画だ、とても素晴らしいと思った。 「茉白ちゃん、これすっごくいいアイデアだね!」 「そう思う?」少し不安そうな表情だ。 「とってもいいいと思うよ、僕はメールを打つときに色々と悩んで返すのが遅くなったりするんだ、だからこの本を読みたいよ」 「そうなんだ、実は私もメールの返事が遅

          Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第23話 奴隷解放?

          Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第22話 文化祭だ!どうしよう?

          図書部員は一足先に文化祭の準備を始めるらしい。本の素晴らしさを伝える展示物を作らないといけないのだ。  文芸部とも協力して毎年多くの人が訪れる企画を出している。今年の目玉企画は亜斗夢先輩のサイン会だ、これは多くの人が来ると思う。そして文芸部員は様々な文芸作品を製本機で本にして販売する。これも人気があるらしい、この学校の文芸部から出た作家も数名いて期待されてるようだ。  僕も何か本の素晴らしさを伝える企画を考えなければならない、何をしたらいいんだろう?リビングで考えていた。

          Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第22話 文化祭だ!どうしよう?

          Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第21話 世界のセナ

           朝目覚めたが琴音さんは起きてこない、無理に起こすのもどうだろうと考える。 今日は学校を休む事にして電話を入れ風邪で熱があると嘘をつく。先生は両親がいない事を知っているので、僕の電話だけでも大丈夫なのだ。お昼になってやっと琴音さんが起きてくる。 「おはよう星七、今日学校は?」 「今日は風邪気味なので休みました」 「そうなの?大丈夫?」 「大した事はありません」 「もしかして、私のために休んだの?」少しだけ上目遣いだ。 「自分の体調が8割です、後の2割は琴音さんが気

          Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第21話 世界のセナ

          Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第20話 ワンピースどうやって脱がすの?

          夏休みが終わり僕は少しだけ落ち着く。夏休みに勉強する余裕は一切なかった、その結果テストの成績は落ちてしまう。それを知った琴音さんは僕の家庭教師を週2回やってくれた。教え方は凄く上手で僕は内容をしっかり把握できた。  コンビニの雑誌や週刊誌などでミニスカライダーのミコトさんが掲載されている。ミコトさんの人気は徐々に高まっているようだ。  月に1回か2回は僕も付き人で駆り出される。土日でない場合もあるのでその時は学校をズル休みした。琴音さんは学校を休んでまで来なくていいと言っ

          Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第20話 ワンピースどうやって脱がすの?

          Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第19話 ミニスカートをめくる仕事!

           熱い日がジリジリと音を立てて続く、蝉の声が青空に響き渡る、心まで汗ばみそうだと思った。  もうすぐ夏休みがやってくる。休みなのは嬉しいけど、茉白ちゃんと会えないのは少し、いやかなり寂しい。  琴音さんから夏休みの土日は空けておくように命令されている。一体なんだろう?不安がよぎる。 夏休みの最初の日曜に朝から僕は叩き起こされ、お大きなリュックを背負わされた。 「さあ、行くわよ!」気合いの入った琴音さんは眉を寄せ唇を窄ませる。  僕は大きなリュックを背負ってバイクの後ろで

          Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第19話 ミニスカートをめくる仕事!

          Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第18話 ファーストキス!

           琴音さんは雑誌のモデルを続けているようだ、撮影が入ると夜遅くなる日もある。疲れた表情で帰ってくる日もあるので少し心配になることもある。ある日お風呂から声がした。 「ねえ星七、ちょっと来て!」  えっ、お風呂へ行くの?もしかして背中を流せとか?恐怖に怯えながらお風呂のドアをノックする。 「湯船の中だから安心して入っていいよ」少し元気のない声だ。 「じゃあ、入ります」そう言ってガラス戸を開け中へ入る。 湯気の中、湯船で髪を上げた後ろ姿が見えた。 「ねえ星七、首の後ろ

          Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第18話 ファーストキス!

          Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第17話 美人度は何%?

          僕は茉白ちゃんに癒されて、緩んだ笑顔で帰宅した。すでに琴音さんが帰って来ている。今日は遅いはずではなかったのか?一瞬緊張が走る。 「おかえり星七、今日も茉白ちゃんとデート?」遠慮のない言葉が僕を攻撃してくる。 「いえ、今日は図書館の本の整理が大変だったので………」 「そうなんだ、でも茉白ちゃんと一緒にいたんでしょう?」上目遣いだ。 「まあ、図書部員ですからね………」 「じゃあ、実質デートみたいなもんじゃん」小悪魔顔満開になってきた。 「そんなんじゃないんです!」僕

          Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第17話 美人度は何%?

          Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第16話 相方、親友?

           放課後になり図書館で作業している。茉白ちゃんも本の整理をしていた。一通り作業を終えた僕はお茶を買ってきて茉白ちゃんへ差し出す。 「お疲れ様、これ良かったら」 「えっ、いいの?」茉白ちゃんは溢れるような笑顔で見てくる。ああ、この溢れる笑顔を僕の両手で拾い上げたい、癒されるなあ………。やすらぎの時間を楽しんでいると突然後ろから声がする。 「ヤホー!」  うっ、この声は………僕はゆっくりと振り返る。何とそいとげがニコニコと手を振りながら近づいてきた。 「ヤホー?」茉白ち

          Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第16話 相方、親友?

          Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第15話 ワル?

           今週は雨の日が多い、もう梅雨に入ったのだろうか?どんよりとした雲を教室から眺める。日常のドタバタを曇り空は和らげてくれるような気がした。少なくともこの空にランデビ琴音は出てこないのだ。  隣の席のそいとげがデザインの基本という本を読んでいる。そいとげが本を読んでる光景は滅多に見ないので少しだけ不思議になった。 「珍しいなあ、そいとげが本を読んでるなんて、しかもデザインの本なんて」 「ああこれ?実は俺デザイン部に入ったんだ、だから少し勉強しようと思ってさ」 「へ〜、な

          Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第15話 ワル?

          Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第14話 開放感ですか?

          最近琴音さんは帰りが遅い日が多くなった、アルバイトが忙しいらしい。僕は夕食を作る日が少なくなって少しほっとしている。     今日も駅カフェで茉白ちゃんと話してきた。彼女の両親とも仕事をしていて帰りが遅いらしい。それを良いことに、最近二人で夜になるまで話をしている事もしばしばだ。  琴音さんから遅くなるというメールが届くと僕は図書館で「今日も両親は遅くなるのか………」とため息混じりに漏らす。それは茉白ちゃんへ『駅カフェに寄って行かない?』という誘いの意思表示なのだ。茉白ちゃ

          Dear slave 親愛なる奴隷様 Loveですぅ! 第14話 開放感ですか?