【2023シティリーグS1】イベルギアーケについて(+おまけのレジ語り)

こんばんは、Explorerです。
明日はいよいよポケットモンスタースカーレット・ヴァイオレットの発売日ですね。私はポケセンオンラインでスカーレットを予約したので、明日届くのを楽しみにしています。

さて、本日は2023シーズンのシティリーグS1で使用し、準優勝することができたイベルギアーケについて、ポイントを絞って書いて行きたいと思います。

11/10シティリーグで使用したイベルギアーケ


※本文中のデッキ・カード画像については、ポケモンカードゲーム トレーナーズウェブサイト(https://www.pokemon-card.com/)から引用しています。
※質問や感想は、本noteにコメント下さい。

1.どうしてルギアを使ったの?

今回はメタゲームを考えず、始めからトップメタを使うことを決め打ちしていました! (きちんとした理由でなく、すみません……)
メタゲームに対する考え方や視点が些かレジバレットに寄り過ぎており、それを矯正するために直球ど真ん中のルギアを使ったというのが理由です。

2.デッキ構築で意識したことは?

今回のシティリーグ会場は、参加者が最大100名の矢向でした。そのため、対戦数がCLの予選並みに多くなる(予選6回、決勝4回の全10試合)と見込み、長期戦に備えて、できるだけ安定した構築に寄せることを意識しました。

ルギアデッキにおいて、Explorerが考える「安定」とは以下の2点です。

①2ターン目にアーケオス2体を高確率で場に出せる
②3ターン目以降は、場のポケモンとデッキトップだけで戦える

①を達成するため、以下の3つを試しました。
・1ターン目にルギアVに触れるカードを極力増やす(ルギアV、クイックボール、ハイパーボール各4枚にキャプチャーエネルギー2枚、計14枚)
・2ターン目にアーケオスをトラッシュに2枚置き、更にルギアVSTARに進化させるためのカードを増やす(アーケオス・ハイパーボール・進化のおこうは各4枚としたうえで、ボール2枚でも達成できるようにバーネット博士を投入)
・ドローサポートをできるだけ減らさないようにする(世間の構築を見習い、セレナ込みで9枚以上は入れることを意識)

ルギアは序盤から攻め込むデッキであり、山札の圧縮が進みにくいデッキです。そのため、頂きへの雪道+ツツジのコンボへの耐性をあげる必要があると考えました。そこで、②「3ターン目以降は、場のポケモンとサイドカード・デッキトップだけでも戦えるデッキ」を目指すことにしました。

②を達成するために、以下の3点を試しました。
・こだわりベルトに頼らず、ポケモンとエネルギーだけで必要な火力を出せるようにする
・事前に場に出したアタッカーが倒されないよう、マナフィをきちんと場に出す
・デッキトップで解決できるよう、ベンチのポケモンを呼び出すカード(ボスの指令とセレナ)の枚数を増やす(合計5枚採用)

そのため、エネルギーだけで相手のポケモンを気絶させることができるアメイジングイベルタルが2枚入ることとなり、逆にアメイジングライコウはデッキから抜けていきました。

3.環境を踏まえて意識した点

ルギアを使うことは決め打ちだったものの、デッキの細部については環境を踏まえて調整を行いました。大会前週である10/31週は、ルギア・ミュウが2トップで、それにレジバレットが続く形でした。ただし、ロストライコウやゾロアークバレットといったルギアメタデッキが頭角を表し始めており、大会がある11/6週にはこれらのデッキが増えていると予想していました。

上記の環境予想を元に、以下の2点を意識してデッキを調整しました。

①ルギアミラーは構築で対策はせず、プレイングで勝つことを目指す
②ルギア以外のデッキに対しては構築で対応する

世間でも言われているとおり、ルギアミラーは基本的には先攻が有利です。というのも、ルギアのプレイングを極めたプレイヤー同士の戦いだと、サイド進行がお互いに2-1-1-1-1となり、どうやってもサイドレースをひっくり返すことができないためです。

ルギアミラーで有利になる戦法として、「アメイジングライコウ+こだわりベルトによるサイド3枚取り」や「ゼクロムやドラピオンV等の麻痺によるエクストラターンの創出」がありますが、これらにも対しても「マナフィの採用」や「いれかえ、回復系カードの採用」という対策方法があります。そのため、構築単位でミラー対策をしても、それが必ずしも刺さる訳ではありません。

従って、ルギアミラーについては構築単位での対策がハマりにくいため、「サイド2-1-1-1-1進行」のプレイングを練習するに留め、当日の運を祈ることにしました。

その一方、ロストライコウやゾロアークバレット、レジバレットといった非ルールが中心のデッキに対しては、きちんと対策カードを入れないと勝てません。そのため、マリィを増やし、ロストシティを採用する等、構築で対応することとしました。

4.終わりに

今回はシティリーグ準優勝という結果になりましたが、相手のプレイエラーや手札事故等、かなりの運に恵まれたおかげだと考えています。そのため、必ずしも強い構築だとは言えませんが、「チャンスが転がって来た時に確実に掴むルギア」ではあったのかもしれません。

5.おまけ:パラダイムトリガー以降のレジバレットについて

レジバレットマニアによるおまけコーナーです(笑)
パラダイムトリガー環境において、一見するとレジバレットは環境に食らいついているように見えますが、実はかなり厳しい立ち位置に立たされていると考えています。その理由は、以下の3点です。

①レジバレットがかなり意識され、対策カードが搭載されているケースが増えたこと
環境上位デッキであるルギアとミュウには、それぞれ「崩れたスタジアム」と「ロストシティ」が搭載されており、最高速デッキ群を相手に、妨害を受けながら立ち回らなければいけないという過酷な状況です。これは、レジバレットにとって向かい風であると言えます。

②環境にいる非ルールデッキに対して有利を取れなくなっていること
現在環境に存在するロストライコウとゾロアークバレットは、それぞれ「アメイジングシュート+かんしゃくヘッドによるサイド2枚抜き」と「ヤドランのたそがれのひらめきによるサイド2枚取り」があるため、サイド差を2枚以上つけないと逆転されてしまいます。悲しいことに、レジバレットは非ルールデッキの王座から転落しつつあるのです。

③慢性的な火力不足は解消されていないこと
以前の記事「白熱のアルカナ環境以降のレジバレット」に書いた通り、レジバレットは慢性的な火力不足の状態にあります。
ミュウに対しては未だ高火力を誇るものの、ルギアにはノコッチとマナフィが搭載されているケースがあり、弱点をつけずにお手上げになってしまうことがあります。また、突然のロストギラティナに対しても火力不足になることがあるため、火力が足りない状態が続いていると言えます。

このように、レジバレットにとっては辛い時期となっています…
ただし、環境を読み切って使えば、まだまだ活躍のチャンスもあるため、レジバレット好きの方は諦めずに調整を続けて行くとよいかと思います。

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