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【2024シティリーグS3】ソフトロックで差をつけろ! クエスパトラハッサムの使い方!!

こんにちは、Explorerです。

今回は、2024シティリーグS3(E-Gレギュ、ワイルドフォース・サイバージャッジまで)で使用し、優勝することができた、クエスパトラハッサムデッキについて、簡単に解説をします。

※「ワイルドフォース・サイバージャッジ」までのカードプールでの考察です。ご容赦下さい。
※ご質問は本noteにコメント下さい!(noteにまとまっていた方が、後から参照しやすいと思うので……)
※本文中のデッキ・カード画像は、ポケモンカードゲーム トレーナーズウェブサイト(https://www.pokemon-card.com/)から引用しています。


第1章 クエスパトラハッサムってどんなデッキ?

クエスパトラハッサム
デッキコード:5wkFfk-xmJgi5-dV1Vdf


(1)デッキコンセプト

相手の動きを制限することができるクレッフィ(SV1V)、クエスパトラex(SV4a)、ハッサム(SV3)の3匹を組み合わせ、常に相手にソフトロックをかけながら、こちらは低コストのワザで攻撃していくことでテンポを取る、ビートダウンデッキです。
6ターンかけてじわじわとテンポを取り、最終的に1手差をつけて勝ちます。

ソフトロックという概念について少しだけ説明すると、「ロックはあくまで時間稼ぎと割り切り、軽いプレッシャーをかけるだけ」(M:TG Wikiから引用: http://mtgwiki.com/wiki/%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF)のロックを指します。
そのため、このデッキは低コストで攻撃するビートダウンデッキ(古代ビート等)と相手の行動を封じるロックデッキ(カビゴンControl等)の間の子のようなデッキです。

クレッフィの特性「いたずらロック」については、分かりやすい妨害の特性ですが、残りの2匹については分かりづらいと思うので、もう少し解説します。

クエスパトラexの特性「まばゆいしせん」は、クエスパトラexがバトル場にいる時、相手のバトルポケモンがワザを使うために必要なエネルギーを無色1個分増やします。この特性によって、相手の攻撃の出だしを遅らせることができるため、一種のソフトロックと言えます。

クエスパトラex(SV4a)
ワザ「サイコボール」は、ダメージ係数は控えめなものの、特性と噛み合っており、1エネで打てるのが強み

また、ハッサム(SV3)のワザ「パニッシュシザー」は、相手の場の特性を持ったポケモンの数だけ、ダメージが増えていくワザです。この効果を見た相手は、特性を持ったポケモンを場に出す数を絞らざるを得なくなるため、実はハッサムもカウンターとソフトロックの性質を併せ持っています。

ハッサム(SV3)
パニッシュシザーは1エネで撃つことができ、ダメージ係数も高い破格のワザ。鋼タイプも優秀。

さて、この2匹を組み合わせると何が起きるのでしょうか?
相手がクエスパトラexの「まばゆいしせん」を掻い潜るためには、

①バトルポケモンに普段より1枚多くのエネルギーをつける
②ボスの指令等でバトル場からクエスパトラexをどかす

のいずれかの行動を取る必要があります。この時、特性を持ったポケモンの力を借りる必要がありますが(①はセグレイブやリザードンex等、②はかがやくゲッコウガ、ピジョットex、ビーダル、ネオラントV等)、ベンチにハッサムが構えていると、迂闊に特性を持ったポケモンを並べることができなくなります。

従って、相手プレイヤーは、特性を持ったポケモンの数を絞りながら、クエスパトラexによるエネルギー増加を掻い潜らないといけないという状況に陥ります。その一方、こちらはエネルギー1枚から使えるワザで軽やかに攻撃することができます。
この状況を継続することで、最終的に1ターン差をつけて、殴り勝ちます。


(2)デッキ開発の経緯

ジムバトルでクエスパトラデッキを見かけ、「リザードンと古代・未来に強く出ることができるクエスパトラexは環境に刺さっているなあ」感じたことがきっかけでした。
検討を進めると、

・頂への雪道がレギュ落ちしたことで、特性「まばゆいしせん」が止めづらくなったのはプラス
・エネルギーを大量につけることができ、青天井ダメージを出せるパオジアン相手には不利
・ネイティオを軸に超タイプのポケモンだけで組むと、パオジアンを始めとした、苦手な相手に対処しづらい(頼みのミミッキュも、セグレイブやかがやくゲッコウガに突破されてしまう)

ということが分かってきました。そこで、他のタイプのポケモンを投入する必要性を感じ、白羽の矢が立ったのがハッサムでした。

上記の着想を元に、クエスパトラハッサムの原型を作り、ジムバトルに持ち込んだところ、きちんと回れば勝てることが分かりました。

クエスパトラハッサムの原案
ここからの調整が難しかった……

その後、他の方のレシピも参考にしつつ、自身が納得できるレシピに仕上げたのが、今回のクエスパトラハッサムです。


(3)環境予測とデッキ選択理由

S3最終日ということもあり、安定して戦うことができるリザードンが最も多く、上位卓から下位卓まで散在すると予想。それ以外のデッキは、序盤はパオジアンや未来ビート(ミライドンテツノカイナ)に当たる可能性があり、勝ち上がっていくと古代ビート(トドロクツキ軸)やカビゴンControlに当たる可能性が高いと予想しました。
そのため、(初見なら)リザードン相手に有利を取ることができ、それ以外のデッキともそれなりに戦える精度に持っていけたと判断したため、クエスパトラハッサムを使用しました。


第2章 クエスパトラハッサムの回し方

この章では、クエスパトラハッサムの基本的な回し方を記載します。対面ごとの詳細については第5章をご参照下さい。

(1)序盤

2-3ターン目に、エネルギーが2枚付いたクエスパトラexがバトル場で攻撃し、ベンチにネイティオ・ストライク(ハッサム)・ヒラヒナ(クエスパトラ)が1体ずつ並んでいる盤面を目指します。
そのため、まずは逃げるエネルギーが0のストライクかヒラヒナのどちらか1枚をバトル場に出してスタートします。ただし、自分が後攻で、相手のデッキがマリガンで分かっている場合は、クレッフィを出す場合があります。なお、ミュウexについては、序盤に倒されてしまうとサイドレースが厳しくなるため、なるべく出さないようにしましょう。

 クレッフィを使う対面:リザードン、パオジアン、ロスト、ルギア、サーフゴー、雷ミライドン、古代、未来
 クレッフィを使わない対面:アルセウス、イダイナキバ、カビゴン

1ターン目は、相手のデッキタイプを見ながらポケモンを並べていきます。ポケモンを出す優先順位は、ヒラヒナ>(クレッフィ)>ストライク≧ネイティです。
ポケモンを場に出した後は、ヒラヒナにエネルギーをつけてベンチに逃がし、バトル場にクレッフィ or ストライクを出します。ヒラヒナに貼るエネルギーは、ダブルターボエネルギーがあれば最優先で貼ります。また、ハッサムを使わない対面であれば鋼エネルギーを張り、そうでない場合は超エネルギーを貼ります。
ただし、後攻でエヴォリューションを使える場合は、エヴォリューションを使うポケモンにエネルギーをつけます。

2ターン目は、サポートを使って手札を補充しながらベンチを育てたり、エヴォリューションでベンチのポケモンを進化させます(クレッフィがエヴォリューションを使うことが多いですが、稀にクエスパトラexでエヴォリューションすることがあります)。そして、盤面が整った3ターン目に、クエスパトラexが攻撃を始めます。

(2)中盤

クエスパトラex2体とハッサム1体を育てながら、相手のメインアタッカー(エネルギーが多くついているポケモン)を優先して攻撃します。この時、可能な限り、

・サイドを2-2-2で取る
・相手の残りサイドを奇数にする

ことを意識して戦いましょう。そのためには、ダメージを受けたクエスパトラexを逃がすのも手です。
また、クエスパトラexを育てる時は、始めは2体にエネルギーを2枚ずつ付け、その後はダメージが少ない方のクエスパトラexにエネルギーを集中させると良い感じに形成逆転できます。

中盤戦を戦う際は、ネイティオの特性「アカシックセンス」を使い、うまくエネルギー加速していくことも重要です。アカシックセンスは、ベンチのポケモンにしかエネルギーをつけることができないため、常に自分のベンチにストライクかヒラヒナのどちらか1体を、進化せずに置いておくことを意識すると楽に戦えます。理想形は緊急ボードをつけたネイティオがベンチに待機していることですが、そこまでネイティオの重要度が上がると、優先的に狙われてしまうため、ストライクかヒラヒナを置くことを意識した方が良いです。
なお、アカシックセンスのドローはあくまでおまけ程度に考え、ドローサポートをきちんと使いながら戦わないと、息切れしてしまいます。

(3)終盤

相手のナンジャモ・ツツジに備えて、ミュウexをベンチに出しましょう。また、ベンチにネイティオが残っている場合は、すごいつりざおを使って山札に超エネルギーを数枚戻しておくことも重要です。目安としては、山札の超エネルギーが3-4枚程度だと良いでしょう。エネルギーが多すぎても、外れ札になります。
ここまでに適切な盤面が形成できていれば、相手の盤面が形成できておらず、リソースも枯渇しているはずです。こちらのナンジャモで相手のハンドを削ってから殴りきっても良し、ボスの指令でサイドを取りきっても良し、勝利をもぎ取りましょう!!

第3章 採用カードについて

各カードの採用理由と枚数について、説明していきます。

(1)ポケモン

ヒラヒナ(SVAW)

ヒラヒナ(SVAW)
再録が期待されるカード

「スターターセットex クワッス&ミミッキュex」に1枚だけ入っているヒラヒナ。HPが30しかない代わりに、逃げるに必要なエネルギーが0なのが特徴です。ヒトカゲ(SV3)のワザ「ヒートタックル」でワンパンされるリスクはあるものの、足回りが軽くなることで、

 ・序盤にクレッフィを押し付けやすくなる
 ・中盤以降、バトルポケモンが気絶した後にとりあえず出せる

といったメリットが大きいため、全てこのヒラヒナを採用しました。クエスパトララインは、1試合で大体2-3体使うため、すごいつりざお込みでギリギリ運用できる、3-3で投入。

ストライク(SV2a)

ストライク(SV2a)
ポフィンで出せる逃げ0は破格!

なかよしポフィンで場に出すことができ、逃げるに必要なエネルギーも0のため、文句なしで採用。
ハッサムラインは、本当は3-3で投入したかったのですが、対カビゴン用カードにスロットを割くため、すごいつりざおでギリギリ運用できる2-2ラインに泣く泣く減らしました。

ネイティオ(SVEM)

ネイティオ(SVEM)
トゥートゥー!!

2枚エネルギーがついたクエスパトラexを、盤面に2体用意したいことが多かったため、最低限の2-2で採用。特性「アカシックセンス」によるドローはあくまでおまけと考え、エネルギー加速を主目的として運用します。
中盤から終盤にかけて、ミュウexの特性「リスタート」と合わせて、少しずつ山札を圧縮することは意識しましょう。

クレッフィ(SV1V)

クレッフィ(画像はプロモ版)
実はこのデッキの重要カード

序盤のキーにして、勝利の鍵を握るポケモン。
クエスパトラexを1ターン目に出すことはできないため、クエスパトラexの準備が整うまでは門番をしてもらいます。
似た役割を持つカードに「ハバタクカミ」がいますが、ハバタクカミはベンチの特性を止めることができないため、かがやくゲッコウガやロトムV、ネオラントVによる展開を止めることができません。また、クレッフィはなかよしポフィンで呼ぶことができるため、クレッフィを採用。サイド落ちが怖い一方、使わない試合もあることから、割り切りの1枚採用。
クレッフィがバトル場にいると、ミュウexの「リスタート」が使えなくなる点には注意が必要。

メテノ(SV3a)

メテノ(SV3a)
アカシックセンスでエネルギーをつけ、ぶっとびメテオを起動する「アカシックメテオ」というコンボがある

抜群グラスと組み合わせることで、対カビゴンと対テツノカイナの役割を持てるポケモン。稀にアルセウスを殴りに行くこともあります。
カビゴンに勇気のおまもりを貼られると、メテノでもワンパンできなくなりますが、抜群グラスによって打開が可能となるため1枚採用。抜群グラスをクエスパトラやハッサムと共有できるため、メテノを採用しています。
メテノ+抜群グラスのコンボは、クエスパトラハッサムの先達から学びました。

ミュウex(SV2a)

ミュウex(画像はUR)
カードショップで練習した後、場所代代わりに買ったパックからURが出てきてくれたため、運命を感じました

ボールからつながるドロー要員として1枚採用。中盤から終盤にかけて、相手のナンジャモ・ツツジをケアするためにベンチに置きます。
また、ワザ「ゲノムハック」を使用することで思わぬ有利を築ける場合があるため、常にゲノムハックを使う可能性は念頭に置いておきたい。
(例、相手のかがやくゲッコウガを呼び出して月光手裏剣をコピーする、相手の残りサイド1の時にリザードンexのバーニングダークをコピーする等)


(2)サポート

博士の研究
縦引きで多くのカードを引きたいが、切りたくないカードを巻き込むケースもあるため、3枚採用。ポケモンカードは博士の研究を使って走っている時が一番気持ち良い。

ナンジャモ
序盤に手札の切りたくないカードを山札に返したり、中盤から終盤にかけて相手の妨害をしたりと、はば広い役割を持つため4枚採用。中盤以降は、ミュウexとセットで運用し、相手だけを止めるようにしたい。

ペパー
状況に応じて、山札から必要なグッズとポケモンの道具を持ってくることができるが、手札が増えにくいため2枚のみ採用。博士の研究やナンジャモを打つ前に使用し、山札の純度を高められると嬉しい。

ボスの指令
序盤から中盤はドローサポートを使用したいため、終盤に1-2回使うために2枚採用。もちろん、中盤に余裕がある時は、プライムキャッチャーを温存してボスの指令から使いたい。


(3)グッズ・ポケモンのどうぐ

なかよしポフィン
ポケモンを大量に並べたいデッキであり、ミュウex以外の全てのたねポケモンを出すことができるため、4枚採用。
中盤以降は不要になることも多いため、ハイパーボールのコストにしたり、空打ちで山札の純度を上げるようにしたい。

ハイパーボール
進化ポケモンが大量に採用されているデッキのため、4枚採用。このデッキのドローサポートは生命線のため、ハイパーボールのコストには、不要なグッズやポケモン、ダブついているエネルギー等を優先して選ぶ必要がある。

ネストボール
ポケモンを大量に並べたいデッキのため、こちらも多めの3枚採用。序盤はなかよしポフィンの方が強いが、中盤以降はミュウexを呼び出すことができるネストボールの方が価値が高まるため、なかよしポフィンは消費し、ネストボールは温存するプレイングが大切になる。

すごいつりざお
アタッカーを再利用しやすくするため、2枚採用。主に、クエスパトラexやハッサムの3体目を立てるために使うことになる。また、エネルギーを山札に戻し、クエスパトラの打点を伸ばすためにも使う。
山札にカードを戻しすぎると、逆に足を引っ張ることもあるため、戻し過ぎには注意が必要。

大地の器
ペパーからエネルギーにアクセスできるよう、2枚採用。手貼り+アカシックセンスで2枚エネルギーをつけることが多いため、丁度良い塩梅。
コストにするカードについては、ハイパーボールの項を参照のこと。

プライムキャッチャー
エーススペック。マキシマムベルトと悩んだが、打点を伸ばす以上に、相手のエネルギーつきアタッカーを先殴りすることの方が重要だと気がついたため、こちらを採用した。
このカードとカウンターキャッチャーのおかげで、アルセウス系統ともある程度戦えるようになった。

カウンターキャッチャー
クレッフィを倒されてからゲームが動いたり、クエスパトラexを嫌がったアルセウス系統がボスでネイティオを倒してからゲームが動いたりすることが多いため、採用。ある程度分かっている相手だと、サイドをあえて先行してくれないケースがあるため、ボスの指令を優先し、カウンターキャッチャーは1枚とした。

ロストスイーパー
相手のヒーローマントやスタジアムを剥がすために1枚採用。本当は2枚あると嬉しいが、デッキスペースは少なく、手札コストもあまりないため、1枚が限界。

緊急ボード
ポケモンいれかえと悩むが、欲しいタイミングで引けないことの方が多いため、場に残せる緊急ボードを採用した。ネイティオとネイティが並んでいる場合はネイティにつける等、狙われるにくくなる工夫が必要。また、場合によってはハッサムやクレッフィにつけることも視野に入れておくこと。

抜群グラス
ダメージ補強カード。
対リザードンexで、1エネだけついたクエスパトラexでカウンターしたり、対カビゴン・テツノカイナexでメテノがワンパンするために使う。
また、対アルセウスアロコンにおいて、相手の場に特性持ちポケモンが2体いる時、ハッサムがアローラロコンVSTARをワンパンできるようになるのもポイント。
上記のように、幅広い役割を持つが、弱点を突けない対面では役に立たないカードでもあるため、1枚のみ採用。

ワザマシン エヴォリューション
ペパーからサーチできる5枚目のハイパーボール。
1進化ポケモンが3ライン入っているこのデッキでは、適切に進化するために不可欠だと考えています。また、HPが低いポケモンを場に出した直後に進化させることで、相手のかがやくゲッコウガに月光手裏剣を撃たせないプレイングができることも意識しておきたい。


(4)エネルギー

基本鋼エネルギー
ハッサムラインが2-2のため、2+1で3枚採用。ハッサムを3回使う試合では、鋼エネルギーは丁寧に扱いたい。一方、ハッサムをあまり使わない試合では、1ターン目にヒラヒナやクレッフィに貼ってしまった方が良い(アカシックセンス用に超エネルギーを温存できるため)。

ダブルターボエネルギー
元々は基本鋼エネルギーの4枚目だったが、ハッサムラインを減らしたことで空いた枠に入ったカード。基本的には引けたらラッキーレベルのカードだが、以下のような使い方ができるため1枚のみ採用。
使いづらいようであれば、基本エネルギーのどちらかに変えても良い。

 ①ミュウexで相手のワザをコピーしやすくなる
 ②アルセ・ルギア対面で1エネ分楽になる(280が出やすくなる)
 ③ハッサムの逃げエネになる

基本超エネルギー
クエスパトラexがワザを使うためには、実は超エネルギーは1枚ついていれば良いが、アカシックセンスを活用するため多めの7枚採用。
ネイティオラインがそこまで多い訳ではないため、超エネルギーが多すぎてももて余すことになる。


第4章 不採用カード

この章では、クエスパトラハッサムに採用しなかったカードについて解説していきます。

(1)ポケモン

クエスパトラ(SV4M)

クエスパトラexと同じ進化ラインであり、一見すると特性「みきわめ」による1ターン無敵が強力に見えるため採用したくなりますが、今回は採用しませんでした。
理由は以下の2点です。

①ワザ「グリッターアイズ」で140ダメージを出すためには、サポート「リップ」をトラッシュに置く必要があるが、その条件を達成することが難しいと感じたため。例えば、博士の研究のような強力なドローサポートであれば、4枚採用され、トラッシュに自然と置かれますが、リップの場合は多くても1-2枚しか採用できません。そのため、リップをサーチする必要がありますが、そこに労力を割くのが本末転倒に思えます。
②特性「みきわめ」による無敵効果は確かに強力ですが、ボスの指令等でベンチポケモンを取られてしまうとあまり効果がありません。また、140ダメージを出せる非ルールポケモンが居座っても、相手からするとあまり圧力を感じません。
クエスパトラ1体しか場に残らない状況を作ったり、ベンチポケモンを狙えない状況を作ったりすれば活躍できそうですが、そのような盤面形成が現実的ではないと感じました。

ビッパ-ビーダルライン

ビーダルラインはドローソースとして非常に強力で、ペパーを多投でき、安定する構築になるのですが、ビーダルを入れるとネイティオのスペースがなくなり、1枚ずつエネルギーを貼って戦うカウンター型デッキになります。この1エネカウンター型デッキ、弱点を突ける相手に対してはとことん強いのですが、弱点を突けない相手や頑丈なポケモンを相手にした時、火力不足に陥ってしまいます。そのため、ビーダルラインは泣く泣く諦め、ネイティオとドローサポートで回す構築にしました。

ミミッキュ

ポケモンV・exからワザのダメージを受けないミミッキュは非常に強力ですが、クエスパトラexの苦手な対面を補える訳ではありません。例えば、パオジアンデッキにはセグレイブやカイオーガ等の強力な非ルールポケモンが搭載されていますし、アルセウス派生デッキには、ギラティナVやアローラロコンVSTAR等の、効果貫通ワザを持ったポケモンが採用されています。
よって、今回は採用しませんでした。

マナフィ・ジラーチ

対ロストで有効なため、本当は入れたいカードですが、デッキスペースがなく、ベンチスペースで2枠を埋めるのも痛いため、今回は採用しませんでした。ここについては、クレッフィとエヴォリューションで強引に解決していますが、相手のデヴォリューションに弱くなっているのは明確な弱点です。

(2)トレーナーズ

ビワ

クエスパトラの項で触れたリップと同様に、サーチが難しく、大量採用するカードでもないため不採用となりました。また、クエスパトラハッサムはデッキの性質上、ドローサポートを常に使いたいため、ビワを使っている余裕はないと判断しました。

クラッシュハンマー

コインが表なら、エネルギーテンポを作れるカードですが、今回は不採用でした。天敵であるパオジアンは、すぐにエネルギーを回収してくるため刺さらないです。また、相手のポケモンを倒せば、ついているエネルギーごとトラッシュされるため、妨害よりは火力にスロットを割きたかったことも、不採用理由の一つです。

ワザマシン デヴォリューション

このカードは、他の妨害札と組み合わせる必要があるという認識だったため、採用しませんでした。

ポケモンリーグ本部

このカードが刺さる相手は古代や未来等のたねポケモンウィニーですが、特性「まばゆいしせん」で1エネ分、要求を増やしている時点でかなり有利なため、不採用でした。
有利な対面をより有利にするカードという認識です。

第5章 デッキ相性

シティリーグS3時点での、メジャーなデッキとの相性を書いていきます。
一部検証不足な対面もありますが、ご容赦下さい。

(1)対リザードン(ピジョット or ビーダル)

<相性>
弱点をつけるため有利に見えますが、実は五分です。リザードン側に速攻で盤面を作られ、攻撃を続けられると、クエスパトラexを維持できずに押し切られてしまう可能性があります。(そういう意味では、ピジョット型には微有利、ビーダル型には微不利といえるでしょう)
そのため、クレッフィ⇒クエスパトラexの継続ロックで、相手のリソースがどこかで枯れることを祈りましょう。逆に言えば、2エネつきクエスパトラの供給が間に合えば勝てます。

<プレイング>
対リザードンでは、基本の回し方を踏まえ、クレッフィを前に押し出しながら、ベンチにクエスパトラex 2体、ネイティオ1体、ストライク1体という陣形を作ります。ベンチの残りの1枠は、自分の残りサイドが6-4の時は、基本的にはヒラヒナ3体目を出しますが、サイド落ち次第ではネイティオ2体目でも構いません。自分の残りサイドが3枚以下になるタイミングでは、ミュウexを出します。なお、ストライクは逃げ0要員としてあえて進化させずに残しておき、相手のロトムVを倒せる時や、相手のサイドが偶数の時に、ハッサムに進化して小突きます。
基本的に、リザードン側が先に攻撃してきて、サイドを1枚先行しなければいけなくなります。そこに対して、きちんとクエスパトラexを当てながら、ナンジャモで手札を流せると、リソースが枯渇して勝つことができます。(リザードンex⇒リザードンex⇒かがやくリザードン⇒リザードンexの順に攻撃する場合、クエスパトラが場に居続けると、エネルギーは2⇒3⇒2⇒3と10枚必要になる。このプランの場合、すごいつりざおを2回使う必要があり、そのタイミングもシビアなため、リソースが枯渇しやすい)

(2)対パオセグビーダル

<相性>
ハッサムが入っているものの微不利です。理由としては、サポート「カイ」のおかげで、プライムキャッチャーでクレッフィをバトル場からどかし、月光手裏剣に上振れるムーブが取りやすく、こちらのポケモンが進化しきる前に先制されてしまうことがあるためです。また、セグレイブの特性「きょくていおん」によって、好きなだけ水エネルギーをつけることができるため、クエスパトラexの「まばゆいしせん」が無効化されてしまいます。
とはいえ、序盤を凌げば十分に戦えるため、諦めずにプレイしましょう。

<プレイング>
基本の回し方を大切にし、クレッフィで戦慄く冷気と隠し札を止め、その間にベンチポケモンを育てます。また、エヴォリューションを使うと、場に出したばかりのポケモンを即座に進化させることができ、月光手裏剣の魔の手から逃れることができるため、うまく活用したいです。
盤面としては、バトル場にクレッフィ、ベンチにハッサム2、クエスパトラex 2、ネイティオ1という盤面を形成します。相手のパオジアンに対してハッサムを、それ以外のポケモンに対してクエスパトラを当てて行きます。
理想形としては、ベンチにハッサムが控えた状態で、こちらのプライムキャッチャーから、クエスパトラで相手のビッパを倒して先制する形。クエスパトラがバトル場にいると、相手はパオジアンでワンパンしようとしてくるため、ハッサムで楽にカウンターできます。また、一度ハッサムがバトル場に出ると、パオジアン側はハッサムを処理しなければならず、ベンチで2体目のハッサム・クエスパトラを育てる余裕が生まれます。
このように、クエスパトラをバトル場に出すことで、相手の次のアタッカーを強制するプレイングは他の対面でも役に立つため、頭の片隅においておくと良いでしょう。

(3)対ロストバレット(かがやくゲッコウガ軸)

<相性>
ロストバレットの構築次第ですが、たねのルール持ちアタッカー(トドロクツキexやテツノカイナex等)を積極的に育ててくる型なら有利、ウッウ・ヤミラミが主軸の型(特に、火事場の一発やデヴォリューションが入っている型)は不利です。
ルール持ちアタッカーを育てる型の場合、エネルギー供給がギリギリになるよう設計されていることが多く、クエスパトラexを前面に押し出していくことでリソースが枯渇し、勝つことができます。また、「まばゆいしせん」の影響を受けず、0エネで殴ることができるウッウの枚数が少ないこともプラスに働きます。
一方、ウッウ・ヤミラミが主軸の方は、少ないエネルギーでワザを使うことができるため、およそ五分です。また、火事場の一発があると、ウッウとのコンボでクエスパトラexをワンパンされてしまい、負けてしまうことがあります。そして、進化前のHPが30-50-70のポケモンで構成されているこのデッキにとって、ヤミラミで細かくダメージをばらまいてからのデヴォリューションは致命傷になります。

<プレイング>
基本の回し方を踏襲しつつ、じっくりと盤面を作ってから殴り始めます。盤面としては、バトル場にクレッフィ、ベンチにクエスパトラex 2、ハッサム2、ネイティオ1を並べます。対ロストバレットの場合は、全てのポケモンを進化させるため、1ターン待ってから攻撃しても大丈夫です。また、クエスパトラexには3枚エネルギーをつけ、ウッウまでワンパンできる状態にしておきましょう。
攻撃する時は、ハッサム⇒クエスパトラex⇒クエスパトラex⇒ハッサムの順に攻撃していくと良いでしょう。まばゆいしせんで、ロストマインのコストを増やしたり、サイコボールでテツノカイナex・トドロクツキexにカウンターする姿勢を見せつづけるのがポイントです。

(4)対ロストギラティナ

<相性>
あまり試せていないため、想定になりますが五分かと思います。ロストバレットと異なり、ギラティナVのワザ「アビスシーク」でロストの枚数を増やすことができるため、ロストバレット程はクレッフィが刺さりません。
また、こちらはギラティナVSTARをワンパンしづらいですが、ギラティナVSTAR側はクエスパトラをワンパンしてきます。そのため、無傷のギラティナVSTARに暴走されると辛い対面かと思います。

<プレイング>
花選びからの最速ロストインパクトが最も辛いため、やはり、基本の回し方で堅実に盤面を作ります。クレッフィをバトル場に、ベンチにクエスパトラex 2、ネイティオ2、ハッサム1の盤面を作ります。最終的には、クエスパトラex⇒ハッサム⇒クエスパトラex⇒クエスパトラexの順に攻撃していくことになります。
クレッフィがバトル場にいると、ギラティナVがアビスシークをしてくるため、クエスパトラexで早め(できれば2ターン目から)に攻撃したいところです。

(5)対アルセウスギラティナ

<相性>
先攻だと微有利、後攻だと不利です。
先攻の場合、2ターン目にクエスパトラexをバトル場に出しながらアルセウスVにダメージを与えることができ、ベンチのギラティナVに対しても先殴りすることができるためです。
一方、後攻だとこちらの盤面を崩しながらギラティナVを育てられるため、不利になります。

<プレイング>
この対面では、クレッフィが刺さりにくいため、クレッフィは場に出しません。アルセウス側はボスの指令でメインアタッカーから攻撃してくるため、クレッフィが場に残り続け、ベンチを圧迫してしまい逆効果になる可能性もあります。そのため、1ターン目はヒラヒナ3、ネイティ2、ストライク1の盤面を作りましょう。
アルギラ側がアルセウスVSTARを複数育ててくる場合は、アルセウスVSTARを1体ずつ倒していくプレイングをし、ギラティナVSTARを育てようとする場合はギラティナVSTARを先殴りするようにします。また、クエスパトラexがバトル場にいると、ボスの指令でベンチのネイティオを倒しにくることが多いです。そのため、ネイティは2体並べるようにしたいです(場合によってはネイティを囮にすることもあります)。なお、この試合において、基本的にはハッサムは使いませんが、相手のサイドが偶数の時に、小突く場合があります。
中盤以降は基本の回し方を参照し、2エネつきクエスパトラexを複数立てた後、無傷のクエスパトラexにエネルギーを集中させ、アタッカーをワンパンできるように盤面を作っていきます。ダブルターボエネルギーがあると、ワンパンするために必要な手貼りが1回減るため、大切に扱いましょう。

(6)対アルセウスアロコン

<相性>
ネイティオを狩りながら、アローラロコンVSTAR単騎の盤面を作られるため不利です。せっかくのハッサムも、特性持ちを場に並べられないと効果を発揮できないため、厳しい戦いになります。ただ、アローラロコンVSTAR単騎に対してはミュウexのゲノムハックで対抗できるため、諦めずに戦いましょう。

<プレイング>
基本的なプレイングは、対アルギラと同様です。
勝ち方としては、

①ネイティオを守りながらアルセウスVSTARを倒しきり、アローラロコンVSTAR単騎になったところで、ミュウexで後殴りする
②アルセウスVSTARを放置し、アローラロコンVSTARから優先して倒す(アルセウスVSTARが2体いると、ハッサム+抜群グラスでアロコンを倒せる)

のどちらかになるため、中途半端にアルセウスVSTARを倒さず、どちらかに振り切ったプレイをするようにしましょう。

(7)対ルギアチラチーノ

<相性>
総合的には五分程度になりますが、ルギア側がブン回ると負け、そうでなければ勝ち、という状況になりやすいです。アッセンブルスターが何ターン目に決まるか、チラチーノが3体並ぶか、この辺りが勝負を決めることになります。

<プレイング>
ルギア側のネオラントVを止めたいため、基本の回し方を忠実に再現していきます。バトル場にクレッフィ、ベンチにヒラヒナ2、ハッサム2、ネイティオ1の盤面を目指していきます。
対ルギアのポイントは、ハッサムの打点を維持するためにあえてアーケオスは残しておくことです。アーケオスが2体いると、ルギアVSTARやカビゴンに対して最低でも160ダメージを出すことができるため、サイドレースで追いつきやすくなります。
戦う順番としては、クエスパトラex⇒ハッサム⇒ハッサム(⇒ハッサム)⇒クエスパトラexに繰り出していきます。理想形は、チラチーノを先に倒す展開。クエスパトラexを倒すために、2,3体目のチラチーノが出てくるため、2体目はハッサムで倒し、3体目をクエスパトラexで取ると、次に出てくるルギアVSTARorカビゴンに対して圧力をかけることができます。
ルギアチラチーノ対面においては、ベンチポケモンを攻撃するワザを持ったポケモンが出てくることは滅多にないため、あえてヒラヒナを進化させず、エネルギーだけつけておき、バトル場に出るタイミングで進化するプレイングをすると良いでしょう。

(8)対サーフゴー(パルキア、ハッサム)

<相性>
サーフゴーexがワザを使うために必要なエネルギーが増えるため、1ターン延命できるものの、クエスパトラexをワンパンされるため、基本的には不利です。
また、サーフゴーexは草タイプへの抵抗を持っており、クエスパトラexでサーフゴーexを2パンで倒すことが難しいのも辛いです。
とはいえ、相手がサーフゴーexを並べすぎるとハッサムでカウンターできるため、諦めずに戦いましょう。

<プレイング>
かがやくゲッコウガしか止まらないため、クレッフィがやや刺さりにくいですが、それでも基本の回し方を意識して戦います。盤面は、バトル場にクレッフィ、ベンチにクエスパトラex 2、ハッサム2、ネイティオ1を並べます。
クエスパトラex⇒ハッサム⇒ハッサム(⇒ハッサム)⇒クエスパトラexの順に攻撃できるのが理想形です。ワンパンされるリスクもありますが、それでも積極的にクエスパトラexをバトル場に出し、少しでも要求エネルギー枚数を増やしていきましょう。
なお、パルキア型の場合、月光手裏剣によるサイド2枚取りが痛いため、できるだけ早くベンチポケモンを進化させたいところ。

(9)対サーナイト

<相性>
微不利〜五分の印象です。
クエスパトラexを倒すために、勇気のおまもりやヒーローマントがついたフワンテorサケブシッポで攻撃してくるため、そこにロストスイーパーを合わせることができれば、サイドレースで食らいつくことができます。
後はハッサムで攻撃したり、ヒラヒナのワザ「ぶつかる」で倒せるタイミングがあれば、見逃さないようにしましょう。余裕があれば、相手のかがやくゲッコウガを釣り出し、ゲノムハック月光手裏剣によるサイド2枚取りも狙いたいところ。

<プレイング>
対サーフゴーex同様、かがやくゲッコウガしか止まらないため、クレッフィがやや刺さりにくいですが、それでも基本の回し方を意識して戦います。盤面は、バトル場にクレッフィ、ベンチにクエスパトラex 2、ハッサム2、ネイティオ1を並べます。
クエスパトラexの1体目は早めに進化し、序盤から圧力をかけていきます。逆に2体目は、終盤まで進化させないことで、サイドを1枚しか取られないように立ち回ると良いでしょう。
攻撃順はクエスパトラex⇒ハッサム(⇒ハッサムorヒラヒナorミュウ)⇒ハッサム⇒クエスパトラexです。ナンジャモを使い、相手の手札を減らしながら、丁寧にサイドレースをこなしていきましょう。

(10)対ミライドンバレット(雷軸)

<相性>
クレッフィとクエスパトラexが刺さりやすいため有利です。とはいえ、先攻/後攻の差が大きいため、その点は注意が必要です。

<プレイング>
ミライドンの特性「タンデムユニット」を止められるかどうかで天地の差が開くため、できるだけクレッフィを押し付けましょう。盤面は、バトル場にクレッフィ、ベンチにクエスパトラex 2、ハッサム2、ネイティオ1を並べます。
ライコウVによる速攻が少しだけ辛いですが、ライコウVがいない場合はゆっくりと盤面を用意できるため、イージーゲームになるかと思います。勇気のおまもりが厄介なので、ロストスイーパーは大切に扱いましょう。

(11)対未来ビート(ミライドンテツノカイナ)

<相性>
未来ポケモン達は、ワザを使うために必要なエネルギーが多いため有利です。また、未来側の起点になる小ミライドンに対しても「まばゆいしせん」が刺さるため、楽に戦えます。

<プレイング>
基本の回し方を忠実に、バトル場にクレッフィ、ベンチにクエスパトラex 2、ネイティオ2、ハッサム1の盤面を作っていきます。未来側が上振れ、こちらの盤面ができる前にテツノカイナexが攻撃してきた場合は、冷静にメテノ+抜群グラスでカウンターを決め、クエスパトラexにうまく繋げましょう。

(12)対古代ビート(小トドロクツキ軸)

<相性>
この対面は明確に有利です。
通常は2エネで殴れるポケモン達が主力ですが、3エネを要求されるため、古代ビート側の殴り出しがかなり遅れるためです。さらに、トドロクツキは草タイプが弱点のため、1エネつきクエスパトラexで倒せるのも大きいです。

<プレイング>
基本の回し方を守れば勝てます。盤面は、バトル場にクレッフィ、ベンチにクエスパトラex 3、ネイティオ1、ストライク1を並べます。相手のカウンターキャッチャーで動けないターンができないようにしつつ、丁寧にプレイしていけば勝てます。

(13)対タケルライコ(古代軸、ロスト軸)

<相性>
タケルライコexがクエスパトラexをワンパンでき、エネルギーがトラッシュされるため、クエスパトラexの打点が伸びにくいため不利です。
意外と特性持ちポケモンが並ばないため、ハッサムが刺さりにくい点も×。クエスパトラexがバトル場にいる状態で、エネルギーがついていないタケルライコexをバトル場に呼び出すと、次のターンに攻撃できない可能性があるため、そこで祈ることになります。

<プレイング>
かがやくゲッコウガを止めるため、基本の回し方を忠実に守りましょう。盤面には、バトル場にクレッフィ、ベンチにクエスパトラex 2、ネイティオ2、ハッサム1を並べます。相性の項でも触れましたが、ワザ「きょくらいごう」を撃ち、エネルギーが枯れたタケルライコexをうまく縛り、ダメージを与えて2パンを狙いたいところ。
また、ミュウexの「ゲノムハック」できょくらいごうをコピーすることができる点は、忘れないようにしたいです。

(14)対イダイナキバmill

<相性>
古代ビート同様、イダイナキバのワザ「じばんほうかい」を使うために3エネが必要になるため、有利です。3エネつきクエスパトラexをきちんと作り、相手の行動を止めながら戦いましょう。また、余計なポケモンは出さないようにします。

<プレイング>
対イダイナキバmillは、大量投入されているカウンターキャッチャーで縛られないようにするため、余計なポケモンを出さないようにします。そのため、盤面にはクエスパトラex1、ストライク(進化させない)1、ミュウ1だけを並べます。
基本的には、毎ターンクエスパトラに手貼りし、イダイナキバを倒していきます。そして、クエスパトラexに3エネルギーがついたら、ミュウexにエネルギーをつけていきます。ストライクについては、基本的には進化せずに残しますが、ロストスイーパーを使った後にヒーローマントor勇気のおまもりがついたミミッキュが出てきた際に進化して、ミミッキュを倒しに行きます(ミミッキュ単体であれば、ミュウexのゲノムハックで貫通して倒せます)。進化後は、カウンターキャッチャーで縛られないよう、緊急ボードをつけておきましょう。
これは対LO系統全般に言えることですが、余計な手札は使わず、ナンジャモで山札に返して山札の枚数を増やすことを意識しましょう。

(15)対カビゴンControl

<相性>
メテノ+抜群グラスが入っているため有利ですが、メテノのサイド落ちは御愛嬌。通常とは異なる立ち回りが必要になります。

<プレイング>
クレッフィをバトル場に呼ばれると、メテノの特性「ぶっとびメテオ」が使えなくなるため、クレッフィは出しません。盤面としては、クエスパトラex1、ネイティオ1、メテノ1、ミュウ1、ストライク1、ヒラヒナorストライク1を並べます。対イダイナキバとは異なり、サポート「エリカの招待」で余計なポケモンを引きずり出される場合があるため、必要なポケモンは先に並べてしまって構いません。
基本的に、クエスパトラexはダブルターボエネルギー1枚だけをつけて待機し、メテノが攻撃をしていきます。ミミッキュが出てきた場合は、ストライク1体だけをハッサムに進化させて攻撃し、イーユイexが出てきた場合は、超エネルギー1枚とダブルターボ1枚だけをつけたクエスパトラexが攻撃します。メテノの「ぶっとびメテオ」をいつでも使えるよう、超エネルギー1枚、鋼エネルギー1枚、ダブルターボエネルギー1枚以外はポケモンに貼らず、温存しておきます。また、カビゴン以外のポケモンが出てきたタイミングで、メテノのエネルギーをトラッシュして逃がし、すごいつりざおで山札にエネルギーを戻す動きも大切です。

第6章 シティリーグS3のマッチアップ

日時:3月20日(水)
会場:竜星のPAO 町田店
参加者:63名

予選

1戦目:パオジアンセグレイブビーダル 先攻 勝ち
⇒先攻1ターン目、相手がパオジアンだと分かり、クレッフィを探しに行くもサイド落ち……
しかし、後攻1ターン目にビッパが1体しか出てこなかったため、先攻2ターン目にプライムキャッチャーからビッパをクエスパトラexで倒す。以降、お相手は常にカードが足りず、ハッサムで叩き続けて勝ち。

2戦目:リザードンピジョット 先攻 勝ち
⇒先攻でクレッフィを探しに行くも、またまたサイド落ち……
お相手はピジョットexから殴ってくるも、クエスパトラexでうまくいなしてシーソーゲームに。
その後は何とかクエスパトラexを2体立て、ミュウexとネイティオを残しながら残りサイド1枚に突入。お相手は最終ターン、ピジョットex2体目を立て、ツツジを使いながら火炎爆。こちらは返しにボスを引ければ勝ちとなるが、無事にボスを引いて勝ち。

3戦目:リザードンビーダルマフォクシー 先攻 勝ち
⇒クレッフィスタートするも、お相手は止まらず、2ターン目からマフォクシーに動かれる。その後、マフォクシーを無視しながらベンチのヒトカゲをクエスパトラで叩きつづけるも、マグマの滝壺で加速され万事休す。最終ターン、お相手はボスがあれば勝ちだったが、時間切れ間近でボスからの勝ち筋を見落とし、ターンが帰ってきて勝ち。この試合はラッキーでした。

4戦目:リザードンピジョット 先攻 勝ち
この試合はクレッフィを押し付けることができ、お相手がピジョットexを立てることができなかったためイージーゲームに。
こちらの残りサイドが3枚の時に、お相手が2エネかがやくリザードンで火炎爆を撃とうとするミス(5−3+1=3エネが必要)もあり、そのままリソースを枯渇させて勝ち。

5戦目:サーフゴーパルキア 先攻 負け
サーフゴーexにクエスパトラexをワンパンされた後、こちらのポケモンが進化しきれておらず、月光手裏剣で更にサイドを2枚取られる。
ワンチャンを狙ってパルキアVSTARをカウンターキャッチャーで呼び、ハッサムで殴って1ターンを作ろうとするが、返しにポケモンいれかえとボスの指令を引かれて負け。
月光手裏剣2枚取りはケアできたので、この点はプレミだったと反省。

6戦目:リザードンピジョット 後攻 勝ち
⇒こちらは全くサポートを引けず、お相手は先2から殴ってくる苦しい展開になったが、リスタートとアカシックセンスで何とか毎ターンの必要札を引き込み、サイドレースを必死に追い縋る。最終ターンは、サイドから救出した博士の研究とプライムキャッチャーを使い、無事にサイドを取りきって勝ち。サポートを使えず苦しかったが、手札を丁寧に使うプレイングで補うことができた試合でした。


決勝トーナメント

初戦:リザードンピジョット(予選2戦目の方と再戦) 先攻 勝ち
⇒再戦のため、手の内がバレているのが辛かったものの、今度はクレッフィがサイド落ちせず、無事に押し付けてからスタート。お相手は即席充電をしないと苦しい手札だったようで、後攻2ターン目にクレッフィを取ってくれたため、クエスパトラexを3体展開して勝ち。

準決勝:アルセウスギラティナビーダルアロコン 後攻 勝ち
⇒お相手ビッパ2体からハイパーボールでアルセウスVを出してくる展開。後攻1ターン目で少し悩むが、あえてクレッフィを出してエヴォリューションし、クエスパトラexを立てることに。先攻2ターン目、フトゥーでビッパを引っ込めながらアルセウスVで殴ってきたため、返しに1エネのみのクエスパトラexで殴る。先攻3ターン目、お相手がジャッジマンを打つも、ビーダルもアルセウスVSTARも引けずエンドしてきたため、返しにクエスパトラexで殴ってアルセウスVが場からいなくなる。その後は出てきたアルセウスVをプライムキャッチャーで先殴りし、テンポを取って勝ち。
対戦後にお相手と話すと、このデッキとの戦い方が分からなかったため、ビッパやホシガリスを並べてしまい、アローラロコンVも出せなかったとのこと。

決勝:大小トドロクツキビート 後攻 勝ち
⇒ドキドキしながらバトル開始!お相手が小トドロクツキでスタートし、まさかの最終戦有利対面に内心歓喜する。後攻1ターン目、クレッフィを前に出し、ヒラヒナにエネルギーをつけながら博士の研究を打つも、ハイパーボール・クエスパトラ・サポートのどれもなく内心焦る。先攻2ターン目にクレッフィが倒され、祈りながらデッキトップを見るも、やはりサポートはなし……
ただ、手札にネストボールがあったため、ミュウexをベンチに出し、手札を消費してからのリスタート!3枚目でハイパーボールを引き、なんとかクエスパトラexに進化して小トドロクツキを倒す。その後は無事にクエスパトラexを3体作り、殴りきって勝ち。

第7章 終わりに

クエスパトラハッサムは1進化ポケモンが3ラインも入っており、どうしても事故が起きるパターンがあります。また、丁寧にプレイしても、ドローサポートが止まり、事故負けしてしまうこともあります。

ただ、きちんと理解して回すと、相手との対話がとても楽しいデッキなので、興味がある方はぜひ手に取ってみて下さい!

最後になりましたが、シティリーグで対戦頂いた皆様、ジャンル・運営頂いたの皆様、デッキ作成・調整に協力頂いた皆様への感謝を以て、締めの挨拶とさせて頂きます。

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