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[03/06~03/22] LLM Weekly News

今回も社内で話題になったLLMに関するニュースをご紹介します。
データ分析に特化した生成AI の誕生や、SakanaAI の研究結果、日本政府でも AI に関する法整備を検討中など、今週も盛りだくさんでした。

それでは今週のニュースです!


News

データ分析特化の生成AI『Data Interpreter』が誕生

データ分析に特化した生成AI が登場しました。
データ分析に特化して、コードを書いてくれるようです。すごすぎる。


SakanaAI 最初の研究結果:「進化的アルゴリズムによる基盤モデルの構築

全く異なる領域のモデルを融合する方法も自動的に発見できることがわかったとのこと。
既存のオープンモデルの膨大な集合知を活用出来るため、モデルを非常に効率的に作成でき、これまでどうしてもネックになっていた計算資源の問題が解消されるかもしれない、という点が非常にワクワクしますね!

私たちのアプローチは、「非英語言語と数学的推論」「非英語言語と画像」といった、これまでは困難と思われていた全く異なる領域のモデルを融合する方法すらも自動的に発見できることが分かりました。


Claude 3 (Opus)に手書きの答案を読ませて三平方の定理をオシャレに証明

ChatGPT の画像生成はイマイチなものが多かったですが、これは塾や学校でも使えそうなレベルですね。すごい。


中国 LLM ユニコーン「Moonshot AI」、独自のAIチャットボットが200万字の超長文対応可能に

中国の Moonshot AI が、開発した AI チャットボット「Kimi」が漢字200万文字を超える長文入力に対応できるようになったとのこと。
これだけの文字数に対応できるのは驚きです。

代表は1996年生まれとのこと。めちゃくちゃ若いです。


Stability AI とアニメチェーンがアニメ業界向け生成AIの共同研究を検討開始

アニメーション制作の効率化の取り組みを開始したとのこと。
引用文にもある通り、AI とは仕事を奪うものではなく、今の業務をサポートするものというのはまさにその通りですね。

アニメーションを制作工程から深く学習し、アニメーターの意図を理解することで、創造性を最大限に引き出すことを目指す。
このツールは、既存のAIや生成系AIとは異なり、絵を描く自動機械として仕事を奪うものではなく、制作プロセスをサポートすることでクリエイターの創造性を最大限に引き出すことを目指しています。本ツールでは本来のアニメ制作工程をそのままに、2D・3D間で異なる作業フォーマットを整備したり、作画ミスを発見し修正を指示するなどの補助作業を行い、アニメーターが煩雑な作業から解放され、より自由にアイデアを具現化できるようにします。



Stable Video Diffusion に基づく新しい生成モデル、Stable Video 3D をリリース

同じく Stability AI から、単一画像から3Dビデオを作成できる生成モデルがリリースされました。


動画のアウトペイント、Be-Your-Outpainter

画像の外側を補完して生成してくれるアウトペイント技術。


国内最高水準の日本語 LLM

720億パラメーターの日本語LLMモデル「ao-Karasu」が公開されました。「ao-Karasu」はStability AI社が提供する日本語性能のベンチマーク、Japanese MT-Benchの自動評価で国内最高水準の評価となったとのこと。

最近、日本語特化の LLM が徐々に出てきている印象です。



生成AIと知的財産権に関する検討会、データ学習に意匠権効力なし

先日 EU で AI 規制法案が可決されましたが、日本でも法的整備が進んでいます。

(前略)
開発企業が他人の登録商標などをデータ学習させた際でも、商標権やデザインを保護する意匠権の侵害には当たらないとする中間とりまとめの骨子案を示した。4月末にも決定し、2024年度の知的財産推進計画に盛り込む方針だ。
クリエイターによる具体的な表現に至らない「作風」は、著作権法による保護の対象外とした。合成音声を生成するAI開発で用いられる声優などの「声」については、肖像権で保護される可能性は「高いとは言えない」と指摘した。


政府が AI 法規制を検討



論文系

LLM がコードレビューにどのくらい役立つのか

JPモルガンの研究者が LLM がコードレビューにどれくらい役立つのかの実験しました。
セキュリティ脆弱性とソフトウェア機能性の評価能力で高い精度を示した模様。

■実験結果
セキュリティ脆弱性評価ではText-davinci-003が非常に高い精度:95.6%
GPT-4に脆弱性を言葉で説明させた:36.7%
ソフトウェア機能性評価ではGPT-4モデルが高い精度:88.7%



今週もニュースが盛りだくさんの1週間でした。来週もどんなニュースがあるのか楽しみです!

今週もお疲れ様でした!

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