お金の不安

お金の不安て不思議だ。

最近定年となった友人は大企業の重役で退職金も年金もたくさんあるはずなのに、何千万円だか億だかの貯金があるのに、毎月もらっていた高額給料がなくなって毎月何万円かずつ貯金が減ってるのを見るのが怖くて不安なので仕事を探していると言う。数十万しか貯金ないし給料少ないけど貯金が毎月数百円でも増えていたり変わらないから安心という人がいる。

どう考えても前者のほうが安心だと思うのが、お金の不安は前者にやってくる。

「稼ぎに追いつく貧乏なし」
真面目にこつこつと仕事をし稼いでいれば、貧乏になることはない

ここで稼ぎというのはフローなので、連続する稼ぎ（インフロー)があれば金額はどうであれ生活できないほどの貧乏にはならないから安心していいよということだと勝手に解釈してる私はたぶん後者だと思う。給料でも投資でも年金でも、たとえ金額が少なくてもインフローがあってイン＞＝アウトであるように暮らす限りはまあ破綻しないので、貧乏でも不安はあんまりやってこない。貯金（ストック）が有り余るほどあっても、減っていくのをみるのはほんの少しずつでも怖くて不安になる。

お金の不安は積分じゃなくて微分（係数は負）なんだな。瞬間だけをとらえたりしなければ不安にはならない。不安だと臆病になるけど、お金がなくても不安じゃないといろいろ挑戦したくなる。いたずらに不安になるのはもったいないんじゃないだろうか。