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(犬も一緒だったりする)海外生活

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海外生活のあれこれです。犬も一緒だったりすることもあります。9カ国目の国に滞在中のヨーキーのシアラです。インドネシア生まれです。2キロです。Coton de Tulearの弟トフ… もっと読む
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#シニア

年齢と住みたい場所

引越しすることにしました。 次に住むところはテージョ川を挟んでリスボンの向かい側なので、フェリーで行く。時間帯によっては10分に1本ぐらいの頻度で出ているこのフェリーはなかなか快適で、20分ほどで向かい岸の街に到着する。 (タイトル写真はフェリーの中から汚れた窓越しに撮ったリスボンの写真) 今のリスボンはとにかく観光客が多い。いま住んでるアパートの近くは、場所によっては人混みをかき分けるようにしてトフと散歩することになる。近所のレストランは観光客向けなので、メニューをもっ

公立病院に行く(2) ベイビーステップ 

近くの公立病院にいけば初診の時に国民保険番号のようなものが自動的にもらえるんだと勝手に思って公立病院にいってみたが、どうもそうではなかった気がする。気がするとかいってる時点でいかにも行き当たりばったり。 私立病院と同じぐらいの受診料を払ってきたので、毎回こんなに高額だといやだなと思い保健センター(Centro de Saude: Health center)で聞くことにして行ってみた。受付においてある番号札を取る機械の前でまた立ち尽くす。こんどは英語の選択肢もない。困ったな

選ばなかった道の先には何もない

この年になっても、というかこの年になったからかな「もしもあの時」と考えることがよくある。とくに昔の同僚や同級生と話したあとに感じて、そしてなぜかなんだかちょっと落ち込んでしまう。 「もしもあの時上司にさからわなければ」「もしもあのとき自分のくだらないプライドに固執しなければ」「もしもあの時腐ったりしなければ」「もしもあの時にあんなに無知じゃなかったら」「もしもあの時もっと我慢していたら」、、、 「もしもあの時もっと大人だったら」 「もしもあの時」の後に落ち込んでしまうの

鍵が一つになった意味

アパートの鍵、オフィスの鍵、ロッカーの鍵、ビルに入るバッジ、車の鍵、じゃらじゃらといつもいろんな鍵を持っていた。 仕事もやめて、アパートも引き払い、車も売却した。いま持ってる鍵はトランクルームの鍵が一つだけ。私が占有している日本の空間は4畳のトランクルームだけで、持ってる鍵はそのトランクルームの鍵一つだけになった。心が軽くなった感じがする。 鍵があるということは、鍵をつかって守らなければいけない物があるということだ。鍵”には権利がくっついてるが、それと同時に義務や責任もく