マガジンのカバー画像

息子に言いたいこと

80
なかなか連絡してこないので、息子に言いたいことをここに書きます。
運営しているクリエイター

2022年10月の記事一覧

Voulez-vous rire avec moi ce soir?

NetflixでVoulez-vous rire avec moi ce soir? (私と一緒に今晩笑わない?)をみていたら、ロシアのStand-up comedianの人が、ロシアに欠けてるのはGeorge Carlinだと言ったので思わず「そう、ほんとそう!!」と言ってしまった。 ロシアではない。日本のことだ。日本にはコメディアンが政治を風刺する文化がないというより、風刺すると政治干渉が入ってメジャーTV局や、下手をすると芸能界から干されてしまうのだろうか。昔はあった

心が折れそうな時にする具体的な行動

心はしょっちゅう折れそうになる。息子もこれからいっぱいいっぱい心が折れそうになると思う。そんな時に母ちゃんはこうしてるということを書いておく。 とにかくすぐに忘れてほしい。反省したり、理由を考えたり、原因をつきつめようとしないこと。自分を責めないこと。どんなに考えたところで、多くの場合は他人の判断の結果だったりするから、だったら君とは関係ない。他人の気持ちなんてコントロールできないよ。 たとえば「お祈りメール」。 なんども転職している私だが、転職の陰にあるのは山のように届

水が半分のコップとマインドセット

コップに半分だけ水がある時に、もう半分しかないと思う人と、まだ半分もあると思う人がいるという話は、同じ状況でも2種類の全く違うマインドセットの人がいるというところでだいたい終わりになる気がするが、本当の違いは次の行動ではないかと思う。 もう半分しかないと思う人の次の行動は、水を増やす(あるいは減らさない)事だ。まだ半分もあると思う人は、水を飲むかもしれないし、植物に水をやるかもしれないし、他の人に飲ませるかもしれない。なので、この二つのマインドセットは結果として大きな違いを

自分の好きな事と勇気と楽観

去年亡くなった母(君の祖母)は数学が好きだった。私が子供の時、できない数学の宿題でうんうんいってると、いそいそと私の部屋にやってきては一緒に考えて、それでもできない時にも「やっと解けたあ」といって朝赤い目で私を起こしにやって来たこともあった。ひとりで台所で夜中に解いていたんだろうと思う。高校生の時には数学クラブにいたという母は、家の事情で大学にはいかれず農家+自営業の父に嫁いで、母の数学好きは終わった。もしずっと好きな事ができていたら、もしかしたら、もしかしたら、母の数学の才

自分はどんな時に幸福だっただろうと考えてみて驚いた事とお金

今までの人生で本当に一番心の底から幸せだったといえる、できるものならまた戻りたい、と思う時期は、なんと人生で一番貧乏な時だった、、、 乳飲み子を抱えて学生してたのに、養育費は振り込まれないし、収入もないし、わずかな奨学金とこずかい程度に払われるTAのバイト代だけで生活をしていた。自分も子供も洋服はいつもThrift Shopだった。毎朝自転車の後ろに息子をのせてデイケアにいって子供を預け、そこから大学に行き、帰りにまた息子を自転車の後ろにのせて大学の宿舎にもどる。もちろん車

下りのエレベーターに乗り続ける人

日本人は「ゆっくりと下って行く窓のないエレベーターに乗ってる人々」とは実にまとを得た表現だと思う。 ”自分のいる高さは、本当は下がっているのだが、エレベーターに同乗している人たちとの相対的な位置関係は変わらない。だから、下がっているのがわからない。” そして窓がないから外は見えない。                * 昔は急上昇中のエレベーターだった。そのときのエレベーターはガラス張りで外がよく見えた。しょっちゅうドアが開いて、いろんな人が乗って来たし、降りる人も多

抑制と均衡を壊した政治家 - Checks and Balances -

(某政治家がおなくなりになった2022年に書いたものに加筆しています。)                 * 彼のことは日本が戦後築いて来たChecks and Balancesを壊してしまった政治家と認識している。権力を持ち続けられるために、今持ってる権力をつかってChecks and Balances Systemを少しずつ壊してしまった政治家だ。 自分の政党が権力を持ち続けられるために立法も司法も行政もそして経済にも宗教にも政治が介入できるようにしてしまった(という