XD編集部が気になったCX関連のニュースや記事 #90 (2024/3/1)

XD編集部の川久保(@kawatake)です。

今週は、福岡発の文房具・雑貨メーカー、「HIGHTIDE」さんの記事を公開しました。福岡出身ながら全然知らなかったのですが、94年創業で2018年にはLA、2021年にはNYと海外にも展開しているユニークなブランドです。片手で食べられる「TABI-MONAKA」などで知っている方もいるかもしれませんね。

創業者から経営のバトンを受け継いだ竹野さんに同社の商品開発で大事にしていることを伺ってきました。文房具や雑貨好きな方は、ぜひご覧ください。

最近の更新記事

福岡発の文房具が、世界へ。手帳からはじまった文房具メーカー「HIGHTIDE」が国を超えて愛される理由

最近のXD編集部が気になったニュース

最近の気になったニュースをお届けします。

・12年前の商品が突然大ヒット オルビス「広告なし」でも売れた理由
オルビスのヘアケア商品のヒット話が面白いのでちょっと簡単に抜粋します。顧客の便益と信頼をしっかり把握しているのが鍵なんですかね。

  • 18年にスキンケアに注力するために商品数を減らす中で、ヘアケアの商品が定期的に売れていることに注目。店頭にすら並んでいなかったのに少しずつ伸びていた。

  • リピート購入率が9割を超えていたことを発見。

  • 口コミで書かれている便益を既存顧客向けカタログで伝えるようにした。着実に売上が伸びる。

  • 22年にXでバズって話題に。すぐに店頭の一番目立つところや他小売に卸して販路を拡大(異例のこと)

  • パッケージが他商品と比べて世界観が違うので、変えてほしいと商品企画部から言われるがせっかく見慣れたものなのに変えるともったいない(既存顧客ですら商品名は覚えていない)と変えなかった。

  • 広告やインフルエンサー施策をやって期待値を上げてしまうのも違うと、広告投資も行わず。掘り出し物的な話題なので、その信頼を崩さない。


・愛知のパン店がギネス記録を達成できた理由 小さな不満改善に商機
愛知県のパンタイガーというお店がコツコツと積み重ねたCX改善のお話です。

「お客様の小さなストレスを1つずつクリアしていくこと。小さいことの積み重ねで、顧客体験価値は上がっていく」

とのコメントの通り、ウェブやアプリの改善と同じく小さな改善を積み重ねることでCX向上につながったというお話です。CX改善だけではなく、今後は従業員体験(Employee Experience=EX)の改善にも取り組むということで模範的な取り組みですね。


・AIが10秒で瞳の健康をチェック!『スマイル角膜チェッカー』サービス開始
スマートフォンで瞳の写真を撮るだけで、角膜と涙の状態をスコア化し、トータルスコアを5段階で表示。その後、角膜や涙の健康に関する情報提供をもらえるというサービス。ライオンの手掛ける目薬ブランドとしての取り組みということで面白いなと思うと同時にスマホで写真撮ることでそこまでできるんだなという驚きでした。


・バーガーキングがまた発明 “ワッパー生成AI”でブランドの伝統を現代に
消費者に自分だけのワッパーを作らせて賞金100万ドルを獲得するチャンスと、応募者3人限定で自分のオリジナルバーガーを期間限定で販売する機会を提供。消費者が公式アプリまたは特設サイトから最大8つの食材を入力すると、生成AIがハンバーガーとカスタマイズされたジングルに命を吹き込み、ソーシャルメディア上で共有できる画像とビデオを生成してくれるというキャンペーンを米国で実施したそうです。これは良い使い方ですね。


・春節で京都に次ぐ人気を集めた岐阜県の海外インバウンド戦略とは?
岐阜県がインバウンド観光客にとって人気らしいですが、急に人気になったわけではなくコロナ前からの地道な情報発信、そしてデジタルを活用したマーケティングの取り組みを行っていたそうです。日本に観光に来る方がどういう情報を求めているのかをキーワード検索から分析し、広告や海外での誘致イベントなどに反映。GoogleMapの施設情報の更新もサポート。しっかりと相手のニーズを掴むための活動をされていて素晴らしいと思いました。このように分かってくれているからこそ、観光客が来た時に彼らの望むものを提供できるということですよね。


・サンローラン、マーク ジェイコブス……なぜハイブランドは書店に興味? ファッション×カルチャーの可能性
世界的なファッションブランドであるサンローランがパリで書店をオープンしたそうですが、カルチャーと書店の話として面白かったです。

簡単に抜粋しますとこのような話です。

  • 書籍やアートブックをファッションアイテムとして扱うことの意外性が、ファッション性を高める効果と結びついている

  • カルチャーに強いとアピールすることは、ハイブランドにとっては強みになる

  • 社会貢献や文化的レベルの高さ、そしてそこから生まれる高級なイメージこそが彼らの武器

  • 単に服やカバンや化粧品を売っているだけではなく、アートや文学、歴史や科学などへも目配せをしている企業であるという点も必要な要素

  • 書店自体が多目的な文化発信基地化し、一種の観光名所・オシャレスポット的に変化していく動きも関連

  • ハイブランドが運営する書店と、ネットでいくらでも本が買える状況に合わせて書店側が進化していった形が、同じ地点を目指している

ハイブランド側からのカルチャーに近づこうという話だけではなく、書店の進化としても同じ地点を目指しているというのが面白いですね。


・セブン&アイHD “コンビニとスーパーの中間”店舗 試験営業へ
昨秋に出ると言われていたセブン&アイホールディングスのコンビニとスーパーの中間店、SIPストアがついにオープン。イオンが展開しているまいばすけっとは一気に店舗数を増やしましたが、まいばすけっととは違うものを目指しているとどこかで見た記憶があります。どのように人々に受け入れられていくか、注目したいです。


・ユニクロとは「真逆の戦略」で大成功…機能性を売りにしない女性アパレル「ハニーズ」が絶好調な安さ以外の理由 「特徴がないデザイン」がトレンドにあっている
女性向けアパレルブランド「ハニーズ」が売上好調でその理由を考察している記事です。これといった特徴があるわけではないけど、自社縫製工場を持つことでの低価格とそういう特徴がないところが売れているとのことで、実際の店舗や商品を見たことがないのでなんとも実感わかないですが、実際購入している人の声など聞いてみたいなと思いました。


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