やらないといけないことはなぜ面倒なのか

毎回、体感5時間で終わってしまう日曜日。
夕方コインランドリーで乾燥したシーツを抱えて帰りながら
「帰ったら夕飯の準備しないと…」と憂鬱に考えました。

常に時間がないことに焦っているので、
夕飯の準備にかける時間が無駄に思えて省略したくなります。

でも考えてみると、
日常生活で面倒だなと思うことって、
全部生きるために必要なこと、
「やらないといけないこと」であるはずです。

食べるために料理をする。
掃除をして住環境を整える。
お風呂に入って清潔を保つ。

そんな人間の営みの根源を成す行動を省いてまで
何に時間を割いているのかというと、
Twitter、YouTube…。
これらは明確に「やらなくてもいいこと」です。
より正確にいうなら、やらなくてもいいのにやっちゃうこと、かも。

当然、SNSが「やらないといけないこと」
「やりたいこと」の人もいるはずなので、
あくまで私にとっての、ということで。
ただただ惰性でしてしまうのが「やらなくていいこと」です。

やらないといけないことの他に、
「やりたいこと」もたくさんあります。
例えば積んだままの本や漫画を読んだりとか、
気になっている映画やアニメやドラマを観たりとか、
そろそろやりたいなと思っている断捨離とか、
ランニングとか筋トレとか。

やらないといけないことはどれも難しいことじゃありません。
スマホを手に取る代わりに
本だったり、ボールペンだったり、
クローゼットの扉に手を伸ばせばいいだけ。
それなのについついスマホに引き寄せられてしまいます。

「やらないといけないこと」
「やりたいこと」
をやることが自分にとって最適な選択だとわかっているのに、
読んだ瞬間は感銘を受ける140字のツイートも
1時間も経てばすっかり忘れることはわかっているのに、
ついつい、「やらなくてもいいこと」であるスマホを選んでしまいます。

「やらなくてもいいこと」は怠惰に優しいのです。
「やらないといけないこと」も「やりたいこと」も
やるためには頑張らないといけないけど、
「やらなくてもいいこと」は頑張らなくていいのです。

頑張らなくていいかわりに、自分のためにもならない。
時間がない時間がないと焦っているけど、
ただ単に「やらなくてもいいこと」に時間を使ってしまっているだけです。

女優の二階堂ふみさんが
「自分とちゃんと向き合っている気がするから
 料理をする時間が好きだ」
とインタビューで話しているのを見て、
そうだよな、人間って本来そうあるべきだよなと思ったのが
ずっと心に残っています。

「やらないといけないこと」「やりたいこと」を
しっかり選択していく人間でありたいものです。

ついつい昼寝しすぎた土日に、
「大谷翔平選手もよく昼寝をしている」なんてネット記事で
自分を慰めるのはいい加減にやめて…

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