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IP(知的財産)を創ろう。残そう。

みなさんこんにちは。
ゲーム制作サークル【エグザムゲームズ】です。
個人やチームでインディーゲーム制作を頑張っています。

今回は我々の創作活動の軸や方向性について書き記そうと思います。
これを読んだ方が、「よっしゃ自分も何かコンテンツを作ってみるか!」と奮起してくださることを願っています。

エグザムゲームズの夢や目標は、
・日本をゲーム大国にすること。インディーズゲーム業界のさらなる発展。
・ゲーム活動でノーベル賞を取ること。

なのです。本気です。

IP(知的財産)、作って残そうぜ

我々はゲーム制作を行い、販売しているわけですが……。
同人ゲーム(インディーズゲーム)には大きく2種類が存在すると考えています。
①オリジナル
②二次創作
の2種類です。

2023年現在は、この「①オリジナル」を作っていこうぜ、という方針で活動しています。

※昔はおもしろいことやろうぜ、なんでも作ろうぜのスタンスでした。

AI技術やIT技術の進歩が目覚ましい昨今。
今後の5年先や10年先を見据えた際に、優れたIP(知的財産)を持っている方が有利と考えています。
クリエイターとしてオリジナルな創作物を作って成長させていくこと、に活動の重点を置いているわけです。

※二次創作は盛り上がりもあり楽しくもあるのですが、根本が自分の物ではないので、厳密にいうと自らの手でコンテンツを育てることはできません。

2022年頃からAIを使用した画像制作やチャットボットの技術が一般化してきました。
この流れは止まることなく、さらに大きくなっていくと思います。
我々はあまり悲観はせず、創作が便利になるといいね~くらいの印象なのですが、
なかにはAI技術によって作家の創作活動が阻害されている、という事例も大小さまざまに確認しています。

個人的な知り合いのイラストレーターさんが、最近筆を置きました。
この方に向けた激励の想いが、この記事のもとになっています。
イラストレーターさんは喜んでくれました。活動再開のめども立っています。

いやいや!大丈夫ですよ!と。
今のAIくらいで創作活動やめたらもったいないですよ!と。
むしろ今!差をつけていきましょうよ!
という想いでこの記事を書きました。

いま"差をつける"というのが今回のテーマ『IP(知的財産)』に繋がります。

『IP(知的財産)』って?

IP(intellectual property、知的財産)というのは
『人の創作的活動によって生み出された表現物』です。
例を上げると『創作物、著作物、コンテンツ、製品、技術(サービス)、イメージ』などで、『有形、無形を問わない』立派な資産です。
ゲーム業界やエンタメ業界では、コンテンツ(タイトル全体)やキャラクターを資産として、貸し出したりコラボしたりというライセンスビジネスとして活用されています。

つまり、我々ゲーム開発者が創作活動によって生み出したキャラクターも、ストーリーも、世界設定も、全て立派な著作物(資産)なのです

商標を調べてみました。
「ポケットモンスター\ポケモン」は株式会社ゲームフリークや任天堂の著作物。
「ミッキーマウス」はディズニーエンタープライゼズインクの著作物。
「初音ミク」はクリプトン・フューチャー・メディア株式会社の著作物です。
※違ってたらごめんなさい。みんな知ってるものを例として出したかっただけです。

例えAI技術がさらに進歩して、綺麗なキャラ画像や楽しいストーリーを一瞬でポンと生成できるようになったとしても、
「ポケットモンスター」は任天堂しか扱うことができません。
権利者以外が「ミッキーマウス」や「初音ミク」を使って商売することはできません。
特別です。唯一無二です。
クリエイターたるもの、この唯一無二を生み出してナンボですね。

ただし……。
悪い人が「ポケモン」みたいなキャラを真似して作り、ゲームを作ったりイベントを開催することはできます。(※1)
でも、「ポケモン」と「ポケモンみたいなキャラ」のゲームやイベントだと、ポケモンの方が馴染みがあって楽しそうに思えませんか?
だって、「ポケモン」の方があなたが今まで遊んできて、たくさん夢や感動を貰ってきて、愛着があり"好き"なものなのですから。

IPコンテンツ、キャラクターについてくるこの感情
好き・愛着・馴染み。長らく触れてきたことでみなさんの中に芽生えているこの抽象的な感情こそ、創作物にとって大切なものであると考えています。
AIでポンとできる物には、どこまで行ってもこういった愛着や感情がありません。
製品を買おうとか、グッズを買おうとか、応援しようとか、私たちの気持ちを動かすような情熱(パッション)がありません。

IP(知的財産)、作って育てようぜ

今から、未来のために、創作物を生み出し、ユーザーに触れてもらい、"好き"を蓄積していきましょう
創作物のIP(知的財産)としての価値を高めていきましょう。
あなたが長年にわたって積み上げた血と汗と涙の創作物と、ポンと機械が吐き出した物、同じ画像やゲームという媒体であっても、どちらが魅力的であるかは言うまでもありませんね

創作物を作って、残していきましょう。積み上げて、育てていきましょう。
他の誰にも真似できない、特別なコンテンツとしてユーザーの心に残りましょう。
始めるならいま。続けるべきはいま。5年10年先の未来のために歩みを進めましょう。
画像や文章といったブツの出力速度が上がっても、それを組み合わせてコンテンツを作り、育てる創作者が今後よりいっそう重要になってきます。

コンテンツを生み出して育てていこう。
歩みを止めるな!いっときの波に負けるな!
一緒に頑張ろうぜクリエイター!

※1
本記事で挙げた「ポケモン」を真似して~という一例は、オマージュやリスペクトとは別の悪用した例です。
○○ライクやオマージュ、リスペクト、パロディ、いいところを抽出して昇華させるのは芸術活動の立派な手法だと考えています。

※2
ポっと出の機械のブツには負けないぞ!未来のための差別化だぜ!という気持ちはありますが、一方で画像生成AIなどの技術・サービスを創ったのもクリエイターの方々。彼らに対してのすげーなという賞賛の思いもあります。
技術に善悪はなく、問題は悪用する人にありますね。

よければ【エグザムゲームズ】の応援もよろしくお願いします。
・サークルページ(Ci-en)

良い子は見ちゃダメですよ。

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