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文句ブーブー言いながら理系やるのって楽しい?

なんとなくですが、日本では「理系は文系より上」という概念が存在します。その理由としていくつか考えてみました。 

1. 理系の最下層と文系の最下層を比較しての価値基準
一応理系は自己意思に基づいて選択しますが、理系を選択しない人は日本では全員文系扱いですので、当然下の裾野は文系の方が広くなります。反対に非医学部の理系の最上位は文系の最上位に使われることが多い社会ですが、頂点のことは一般人にはよくわからないのでとりあえず下を見た印象もあるはずです。

2. 医学部という特殊な学部の存在
理系には医学部という他学部と別格の存在があり、理系の頂点でもあるため、理系の方が上位という概念が発生する一因にもなっています。

3. 科目習得における時間
単純に大学受験勉強でかかる時間は数学>国語であることが大半ですので、大変な科目をやらなければならない理系の方が上位であると考える人もいます。なお、数学ができてしまうと物理はほぼ自動的にできて、化学にも多少のシナジー効果があるので数学さえできてしまうとほとんどの大学では、他科目ができなくてもぶっちぎってしまうことが可能です。

ここまでは理解できたとして質問なのですが、ではなぜ、科目負担が大きい理系を選択したのですか?と、特に理系推しの方に聞いてみたいです。
医者(歯科医、獣医、薬剤師)になりたいといった理系を選択せざるをえない人、理系の研究者やエンジニアになりたい人も理解できます。しかし、そうではない選択の人も多数いるような気がしてならないのです。たまたま高校1年生の時の成績が数学>国語だったとか、理系の方がつぶしがききそうとか、それすらもなくてなんとなくとか。また、そんな人に限って自分の志向も特にないので「文系は楽でいいな」などとつぶやいている気がするのです。

高校での進路選択は単に得意科目がどちらかで決めるものではありません。将来の職業や、特に女性の場合は恋愛や結婚、出産の可能性も考慮して決めるべきものです。
理系を選択する人は最低限、重い科目負担、私立進学の場合は高い学費、大学入学後も実験などの負荷、女性の場合は学科によっては恋愛や結婚が不利など、その程度のことは承知して、また高校側もきちんと説明して進ませるべきだと考えます。

私は人生で通算して一番得意な科目を聞かれたら間違いなく数学だと思いますし、現代文や社会はその次ぐらいですが、それでも理系選択する気は全くありませんでした。
親族に理系は一人もいなかったですし、同じ大学に進むのに科目負担が異なるし、大学受験の勉強は18歳より後の人生を楽なものにするための行為だと考えていたので、そこからさらに負荷がかかるのも消極的でした。たとえ、上位進学校にいたとしてもこの点の考えは変わらなかったはずです。

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