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元アスリートがサラリーマンになって気付いたスポーツと仕事の5つの共通点

ミキタです。
大学卒業後、プロ野球独立リーグで3年間プレーの場をいただきました。
その後いわゆるサラリーマンとなって3年目を迎えました。

(サラリーマンとは言っても、野球チーム、バスケチームと一般的なキャリア・業界ではありませんが、やはり選手だった時とは生活の仕方が大きく変わりました)

バスケットボールに関わるようになった昨年1年間は、本当に分からないことだらけで「できない自分」に向き合わざるを得ない場面が多く、強い劣等感を抱くことも少なくありませんでした。

そして、そのできない理由をどことなく経験の無さ・キャリアの浅さに言い訳してしまっている自分もいて、「元アスリート」であることを"箔”(話のネタ)にはしつつも仕事を推進する上での"強み”にできていませんでした。

新年度となるこの機に、自分のキャリアやできることを棚卸しし、改めて「元アスリート」である自分が見いだせる価値とはなんだろう?と考えてみました。

本日は、その思考過程の中で考えた「スポーツ選手とサラリーマンの5つの共通点」、ひいては元アスリートであることがサラリーマンとして働くうえでどんな強みに転換できるかを書いてみることにしました。

自分と同じような境遇で悩まれている方や、現在アスリートとして活動しておりその後のキャリアに漠然とした不安を抱かれている方々にわずかばかりでもきっかけをご提供できれば幸いです。

結論、「スポーツ選手とサラリーマンの5つの共通点」は下記。

1、目標は細分化することでその日やるべきことが見える
2、自分の立ち位置を客観的に把握する力が超重要
3、良い事例を見つけたらまずは真似てみる
4、外からの評価基準は、結果が全て
5、とはいえすぐに結果は出ないからこそ粘り強く続ける

→総括:これまでの経験を生かすも殺すも自分次第

1、目標は細分化することでその日やるべきことが見える

独立リーグでプレーしていた時のゴールは「NPBの1軍で活躍すること」でした。この高すぎるかつ抽象的な目標だけでは、山頂からの景色が見えていても山頂までの道筋が全く分からない状況でした。

ですので、山頂へ向かう7合目の目標として「ドラフト会議でNPB本指名を受けること」を立てました。
そしてこの7合目に到達するために何をすべきかと考えると「独立リーグの中で圧倒的に目立つこと」が必要であり、
そのためには「一芸に秀でていること」つまり自分の場合は「左打者を抑えることに関しては独立リーグにおいてナンバーワンの投手」になることが山頂までの登り方と定めました。

この道筋が見えてくると、磨かなければいけないポイントや、逆に注力し過ぎる必要がないポイントも浮かび上がり、
向こう3ヶ月後、1ヶ月後になりたい姿が見え、そのためには、、、と細分化・スパンの短縮化を繰り返すことで今日この瞬間に取り組むべきテーマ、練習が自然と決まってきました。

これは仕事でもまったく同じで、大きなゴール・中長期的な一見実現が難しそうな目標に対して、どれだけ細かくできるか、ゴールのスケジュールから逆算できるかが仕事を前に進めるうえでめちゃめちゃ重要です。

細分化の繰り返しにより、抽象的な目標であっても具体的なその日の行動目標まで落とし込むことができる。
これは選手だったときに最も自分が大切にしてきたことであり、仕事においても一番に転用すべきポイントだと改めて感じました。

2、自分の立ち位置を客観的に把握する力が超重要

自分のことは自分が一番分かっていると傲慢に考えてしまいがちですが、組織における立ち位置や自分の弱点・改善ポイントというのは他者からの意見によって一気に世界が開ける瞬間を何度も体験してきました。

私は投手だったので実戦形式で対戦した自チームの打者からもらえるアドバイスは積極的に拾いに行きましたし、SNSで自分の動画を発信し続けてきたのも「客観的なフィードバック」をもらうことが最大の目的でした。

自分の強み・弱みってなんだろう、なぜこの仕事は上手くいかないんだろう、と自分1人で悩んでいても時間はかかるし、さらにはとんちんかんな結論を出してしまうリスクもあります。

どんなことでも他者からのフィードバックは重要。特に今は周囲からたくさんアドバイスをいただける環境なので、これからも大切にしていきたいです。

3、良い事例を見つけたらまずは真似てみる

選手時代はとにかく色々な選手の動画を見ていました。
そして参考になりそうな部分を洗い出し、自分の特性と合致する部分を抽象化し、翌日の練習で一つだけ取り入れてみる。

取り入れてみた結果・感触を他者の声も聞きながら振り返り、継続する価値があるか、一旦見送って元に戻すかを判断する。
とPDCAサイクルを高速で回しながら日々を過ごすことができていました。

そのためにもまずはインプット→アウトプットのスピードを最速にすることが重要で、インプットの大半は良い事例・モデルを探すことでした。

”世の中のアイデアは、既存のアイデアの組み合わせ” とはよく言いますが、今の仕事でも全くの0から生み出そうと考えていてはいくら時間があっても足りませんし、成功確率も再現性がありません。

まずは視座を上げて業界を飛び越えたたくさんの事例から、自分たちにできるものを抽象化し、そこにどう自分たちならではのオリジナリティを足せるかという視点で、今の仕事も進めていきたいです。

4、外からの評価基準は、結果が全て

この部分はもうこれ以上でもこれ以下でもなく、結果が全て。

結果に至るまでのプロセス・思考、努力の量は外からは見えません。
世の中にアウトプットされたものしか評価はされません。

だからこそ、上手くいかなかったときに自分のプロセスを正当化することなく、目を背けずに結果に向き合い、なぜ結果が出なかったのかを妥協することなく徹底的に掘り下げることが、次の結果に繋がっていくと思います。


5、とはいえすぐに結果は出ないからこそ粘り強く続ける

とはいえスポーツはもちろん、どんな仕事でも求めている結果には簡単にたどり着けないことも事実です。
選手だった時も正直まったくといっていいほど結果を残すことはできず、今さらながらここまで偉そうに書いてきたことも説得力はありません…。

そして練習(結果を残すためのプロセス)は苦しいことのほうが圧倒的に多いです。

この残酷な事実はスポーツだと至極当たり前に思えますが、こと仕事になると少し結果が出ないだけで落ち込んでしまったり、投げ出してしまったり、、、そしてプロセス(日頃のどんな仕事)も楽しくあるべきといった勘違いをしてしまいがちです。

自分の場合はこの「結果はすぐに出るものではないし、プロセスはむしろつらいことの方が多い」という考え方を持てるようになってから、仕事に対する向き合い方が変わりました。

アスリートとしてハードな練習に長期間ぶつかってきたからこそ、仕事に対しても簡単に諦めることなく、歯を食いしばって粘り強く続ける胆力を持ち続けていきたいです。

総括:これまでの経験を生かすも殺すも自分次第

アスリートだった期間を言い訳にしてこれまでの経験を-に使ってしまうのか、アスリートだったからこそ示せる価値を発揮してこれまでの経験を大きな+に使うのか、全ては自分の考え方とこれからの行動次第。

自分は+にできるように自分と向き合い続けます。

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