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ワークショップ「書くことのプラクティス」を開催します
年末に差し掛かり、手袋がほしい季節になりました。いかがお過ごしでしょうか。さっそく来年の話ですが(鬼は笑ってしまいますが、ご勘弁を)、年明けの2024年1月7日の日曜日に「書くことのプラクティス」という全3回のワークショップの第1回を開催します。場所はわたしが住んでいる静岡県沼津市です。
「書くことのプラクティス」ワークショップの詳細
第1回:<クィア>に書くことのプラクティス
【日時】202
2023年をトレースしてみる:異物としての労働
今年ももうすぐ終わる。いろいろあったけど、何もなかったような感覚がある。忘年会せずとも、この一年のことを忘れてしまった。記憶は信用ならない。というようなことを昨年の振り返りでも書いていた。そのことも忘れていた。
今年の5月までわたしはフルタイムで、アメリカで働いていた。これは揺るぎない事実だけど、今思えば信じがたいことだ。一年のおよそ半分を週5日8時間労働に費やしていたのだ。やりがいのある仕事で
日記を本にして、販売します
寝苦しい夜が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。さて、このたびわたしがWordPress上に載せている日記の一部を一冊の本にまとめました。それをboothという通販サイトで販売します。すべて手作業で製本しているので、販売できる本の数は限られているのですが、予想より多くの人に購入していただければ、もうすこしつくるつもりです。もし赤の他人の日記にすこしでも興味があれば、ぜひご購入いただけると幸
もっとみる対話は本質的に「良い」ものではない:対話を生業にすることについて
この短い文章はもともとあるZINEのために書いたものだが、そのZINEが発刊されることがなくなったので、ここに載せることにする。この文章の裏の狙いはある政治家の政治活動を批判することだったが、この「批判」がその政治家だけでなく、現在の社会における「対話」という言説の用いられ方に一石を投じるものとなればよい。
この文章は今年(2023年)の5月に書かれた。
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僕は昨年の8月からそ
ぐったりとした日曜の昼間に
死んだら周りの人たちは泣いてくれるのだろうか、ということを考えているときはだいたい気分が落ち込んでいるときだろう。なぜなら、その問いには答えがないから。答えがないことを考えるなんて意味がないよ、なんて言われたら、もっと気分が落ち込んでしまう。なにかを書くことなんて、ほんとうに気分がよければしないはずだ。そんなときは体は動くし、心は躍る。けれど、日曜の昼間にベッドにぐったりとして、スマートフォンを両
もっとみるSouth Penguin「gadja (Takuro Okada Remix)」 から考える”ルーツミュージシャン"としての岡田拓郎:岡田拓郎『Morning Sun』論(2)
岡田拓郎の『Morning Sun』について書くまえに、「gadja (Takuro Okada Remix)」について考えてみたい。バンド South Penguinの曲「gadja feat. Dos Monos」を岡田がリミックスした本曲は、South Penguinのボーカル akatsuka の呻き声ともとれるボーカルと反復するビートが特徴的だ。あたかも akatsuka がこのビートの
もっとみる2022年とは(わたしにとって)なんだったのだろうか?
2022年はどんな年だっただろうか、と一言で言い表すのは難しい。いつも年の瀬とはそういうものだ。なにも覚えてなんかいない。しかし、いろんな出来事があり、いろんな経験をしたということは覚えているし、だから逆説的にもなにも覚えていないのだろう。だからこそ、ここで文章を書く意味がある。日記もそうだ。自分の書いた日記を振り返って読んでいると、そうだ、この日はこんなことがあったなあ、と感慨にふけたりすること
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