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「深い意味を売って」独自の価値を築いたポジショニング戦略事例

ポジショニング戦略というと、用途や専門性や部位などに特化する
戦略が一般的ですが、これらは小さな会社の戦略でポジショニングする戦略です。

これらがすべてではないので、大手企業のポジショニング戦略の考え方
について今回はお伝えします。

大手企業しかできませんが、「深い意味を売って」
ポジショニングの成功事例があります。

ボディショップが「動物実験に反対」の理念を前面に打ち出した事例は、
強力なポジショニングを実現するための好例です。

「深い意味を売る」とは?
ボディショップは、単なる化粧品会社ではなく、
動物愛護の理念を体現する企業としてポジショニングしました。

製品の特徴やメリットよりも、動物実験に反対するという
「深い意味」を前面に打ち出すことで、
顧客に強いメッセージを発信しました。

この戦略は顧客の共感を呼び、
ボディショップを単なる商品提供者ではなく、
使命を持った活動家的存在として位置付けました。

動物愛護に賛同する顧客は、競合他社にもかかわらず
ボディショップを選び続けるようになりました。

ポジショニングの王道である
「権威によるアピール」も続けて実施しました。

さらに、ボディショップは動物愛護の分野で
権威的な存在となることで、自身のポジショニングを強化しました。

動物実験反対運動を積極的に支援し、
関連イベントに参加するなどして、この分野での影響力を高めていきました。

大胆な自己宣伝
ボディショップはまた、多くのメディアを利用して
大々的に自身の理念を宣伝しました。

テレビCMやソーシャルメディア、店頭での訴求など、
あらゆる機会を活用して「動物実験に反対」のメッセージを発信し続けました。

このように、ボディショップは深い意味の伝達、
権威性の確立、大胆な宣伝を組み合わせることで、
強力な企業ポジショニングを実現した事例があります。

権威によるアピール
スティーブ・ジョブズがApple CEOとしての権威を確立し、
製品マーケティングに活かした例

医師が専門家としての権威を活かし、
自身のクリニックをアピールする例

ナイキがマイケル・ジョーダンの権威を借りて、
エア・ジョーダンのブランド力を高めた例

大胆な自己宣伝
レッドブル社がエクストリームスポーツのイベントを多数スポンサーし、
大々的にブランディングした例

ドナルド・トランプが自身の名前を多数のビルにつけ、
大規模な宣伝を行った例

思い切った治癒の約束
減量サプリメントが「ダイエットの悩みを解決」と訴求する例

抗うつ剤が「幸せな人生を取り戻す」と約束する例

深い意味を売る
ボディショップが「動物実験に反対」の理念を前面に打ち出す例
トムズシューズが「貧困問題の解決」をコンセプトに掲げる例

このように、具体的な製品やサービスだけでなく、
権威性、大胆さ、顧客の問題意識、深い意味などを

活用することで、強力なポジショニングが
可能になることがあります。

ご参考にしてみてください。

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