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立ち尽くすエブモスに追いついたグラスが声をかける。
「大変なんだよっ！ソラナちゃんが消えちゃった！」
あわあわと手をばたつかせ慌てるエブモスにグラスは、ゆっくりと話しかけた。

「エブモスさん。まずは、落ち着いて」
そう言って、エブモスに緑色の液体を飲ませる。
それは、温かく湯気が上がっていた。

「良いお手前で」
ふぅー、と一息で飲み込むエブモス

「って、そうじゃなくて」
「これを見て」

そ

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「でっかいダンゴムシ！」
「それに、蝶、バッタもいるね」

「ええ。こんなに出現するなんて。しかも、この大きさ。異例だわ」
「今年が豊作と見るや、なかなか感度の良い客達ね」

「お客さんなの？」

「ええ」
「『望まれない客よ！』」
そう言うと、ソラナは走り出し跳躍した。

それぞれ昆虫のフォルムをしたボットたち。

しかし、大きさが巨大だった。

40mはあろうかと思われるダンゴムシに、2mとは

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そこには、金属質で茶色の大きな円筒状の機器が立ち並んでいた。
円筒状の機器には、次々と緑色の液体が注ぎ込まれていく。
複数の機器が連結されており、最後の機器を通り抜けて出てきた液体は、透き通る様な無色となっていた。

「これが、『grass』から精製されたリソースよ」
そう緑色の髪をした少女。
グラスは、エブモス達に説明した。

ここは、ファクトリー
彼女が、grassからリソースを精製している場

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緑、緑、緑
見渡す限り、緑色

そこは、草が生い茂った草原

もっとも、それぞれの草が人の背丈ほどの大きさがある草原なのだが。

「刈っても刈っても、次々に生えてきて、きりがないんだよっ！」
「ソラナちゃん、これ、どうにかならないの？」

「どうにもならないわ」
「それに、いいじゃない」
「これは、『リソース』に加工できるのよ」

「そうなの？」

「そうよ。grassという、この地特有の名産品」

「オズモお姉様ー！」

「ソラナちゃん」
だきっ。

「何この茶番」

「茶番とは何よ。エブモス。感動の場面でしょ？」

「いや、だって見飽きてるもん」

「あらぁ。慣れている事にも、改めて感動を見出す。生きるために大切なことよ」

「流石、オズモお姉様！」

「ソラナちゃん、ピザうまうまなんだよ！」

「そんなハムスターみたいに頬張って」
「devするか、devになるか。はっきりなさいな」

「酷いんだよ！ソラナちゃん」

「エブモスがピザばかり食べているからでしょ？」

「だって。今日は、ビットコインピザデーだから！」

「昨日よ」

「最近、Depin系の方、良くくるわね」

「ソラナちゃんが、そんな事言うなんて、珍しいね？」

「何故？Depinは、わたくし達に関連することよ」

「ソラナちゃんは、だろうけど？」
「ほら、美人さんじゃない？」

「？」
「エブモス、Depinを勘違いしてないかしら？」

エブモス「イーサさん、おめでとう！」

イーサ「日々の鍛錬の成果」
イーサ「でも、まだまだ、これからよ」

エブモス（体からコントラクトが稲妻の様に走ってるんだよっ！）

「みんな元気ないんだよー」

「エブモス、一喜一憂し過ぎていましてよ」

「ソラナちゃん、すごいよゆーだね！」

「あのね。きちんとした積み重ねさえしていれば、相場は後から評価してくれますわ」
「だから、胸を張って」
ぷるぷるっん

「でかい！」

「vote 924」

「エブモス。どうしたの？プラカードなんて掲げて」

「ソラナちゃん。これはね。アトムさんから頼まれて」

「なるほどね。ソフトウェアのアップデート。そういう事ですね」

「そうなんだよ」

「white List 完売だったね！」
「アヴァリアちゃん、やったね！」

「うん」
「欲しい人がいたら、まだ通常盤がある。こちらから、買ってね」
「https://nethers.app/ 」

「宣伝もするなんて、さっすが！」

「ぶい」
✌️

「抜け目ないわね」

「アヴァリアちゃん！おめでとう！」

「ありがとう」

「どうしたのかしら？2人とも」

「ソラナちゃん。アヴァリアちゃん。NFTを出すんだー」

「あら、おめでとう。アヴァリア」

「ありがとう」

「時に、あなたのNFTも期待しているわ。エブモス」

「エブモス、よろしくね」

「こちらこそなんだよっ！」

「この子が、XRPL」

「そうだよ」
「すごい早いし頭いいんだ！」

「よろしくね」

「ええ、よろしく」

「ソラナちゃんと、キャラ被っちゃうね！」

「エブモス、あなた、いっぺんチェーン停止したら？」

「こわい！」

「ふふん！」

「エブモスどうしたの？」
「頭良さそうなふりなんてしてしまって」

「evmOSなんだよっ」

「全然賢そうに思えないわ」
「それに、貴女の良いところが無くなっているわよ」

「えっ！？」

「ばかで、前に前に進むところ」

「褒めてるの？」

「褒めているわよ」

「もくもく」

「エブモス？何食べてるの？」

「ん」
メカブ

「海藻？」

「そうだよー」

「どこにあったの？」

「ん」

「って、Grassじゃない！」