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【レビュー】Neumann TLM49はもっと!歌いたくなる魅力が詰まったマイクだった

柿食えば My new gear…なり 法隆寺

 おっと一句詠んでしまいました。フフフ…(ウザキモ)

 さて、今回はNeumann(ノイマン)のコンデンサーマイクTLM49を購入しました。
 やけにモノ買ってますが大丈夫です、借金もなければ死ぬつもりもありません。メルカリでたくさん処分をしたのでその分を音に還元しているのです。金は天下の回り物ってね!
貯金しろよ。

 今回ももちろん自費で素直にレビューを書いています。
 天下のノイマンがこんな弱小レビュワーに案件を任せるわけがないので当然ですね。案件お待ちしてナス🍆


1 買った理由

サウンドハウス価格。たっっか。

 買った理由は中古が安かったからです。
 TLM49は現在22万円くらいの品なんですが、某所で14万円で手に入りました。お得だァね!
 で、もちろんNeumannのマイクの中古は偽物も多いのですが、そこも証明書&レシートを確認してクリアーできました。
 つまり正規品が4割引で手に入れられました。仮に俺が転売屋でも儲かるんちゃうか。

 マイクはこの前AUSTRARIAN AUDIO OC18を買ったので抑えようと思ったんですが、抑えられるくらいなら最初からこんな沼に足を入れてみようと思わないんですよ。誰か俺を止めてくれ。

そんなあ

2 Neumann TLM49レビュー

周波数特性。
  • 中高域の一部が盛り上がったような音。
    ノイマンらしいあの高域とはまた別で、中域が多い感じ。
    公式HP見ると「2kHzに優しいプレゼンスブーストがある」と書いているのでたぶんそれなんだろう。

  • 中域が多いからか、周波数レンジはあまり広くないように聞こえる。でも定番のU87も結構ナローだから「ノイマンらしさ」だと勝手に思っています。原音忠実というよりかは要らないところを録らない、みたいな。そう思っているのは俺だけかもしれないけど。

  • 高域は少し固めかもしれない。叫ぶような声にすると少し暴れるか。歌い上げる感じの声に関しては色気がぶわっと出る。

  • 低域は割と少なめ。125Hz以下のローカットしてもしなくてもあまり音に影響ない印象。男性ボーカルなら(何を聞かせたいかによるが)これくらい少ない方が扱いやすいんじゃないかなーと思う。

  • そんな周波数帯のあれこれの以前に良い音。なんだろう、ノイマンマジックなのか「良い音」をねじこまれて有無を言わさない感じがしますね。

  • 歌いやすい。録り音はOC18の方がフラット~低域寄りで扱いやすいかもしれないけど、モニターで中域がバシッと返ってくるので本当に歌いやすい。

  • 前に出る音。2kHzをEQで抑えると急に奥まるのでそこら辺がキモなんでしょう。コーラスの時には逆に抑えるのもいいですね。

  • 特にトランジェントが爆速だとか、軸外の音を録らないとかそういう付帯じみた能力を持たないのに音が良いですね。なんだろう、歌ってて突っかかるところがない。マイクチェックのままア~ア~と声出したくなる。

AUSTRARIAN AUDIO OC18との比較

AUSTRARIAN AUDIO OC18
  • OC18の方がフラット。TLM49は中高域寄り。TLM49と比較するとOC18は曇って聞こえる(飽くまで比較すると、という程度)。

  • OC18の方が地味。TLM49の方が派手。

  • OC18は馴染む方向の音で、TLM49は前に出る方向の音。

  • OC18は素っ気ないほどに出た音をそのまま録ってくれる印象(少し低域が加わる感じがあるが)。TLM49は煙のようにプラスアルファの「良い音」がまとわりつく感じ。

  • OC18の方が音が近い感じを受ける。

  • 中域を出したくない場合を除き、男性ボーカルを録るならTLM49の方がいいかな。

AMATERAS 8097との比較

AMATERAS 8097
  • どちらも高域寄り。
    8097の方がより上の帯域が目立つ感じ。TLM49は2kHzあたりから上の帯域が目立つ感じ。

  • 8097の方が比較的自然(派手めな音だが)。TLM49の方が派手。

  • どちらも前に出る方向の音。強いて言えばTLM49の方が2kHzが目立つ分前に出て聞こえる(良くも悪くも)。

  • 8097の方が上擦る感じの録れ方をする。TLM49は中域がよく出てナローな録れ方をする。でもTLM49はやはり「良い音」をまとっている。なんだこのオーラみたいなものは。強いて言うなら高域のクセなのかな。

  • 私は圧倒的にTLM49の方が歌いやすく感じる。

  • 飽くまで私の主観では歌いやすくてモニターにビシっと返ってくるTLM49の方が良い音に感じる。

3 悪いところ

手に持つとずっしり

 デカいし重い。ケーブル抜きで825gもあるので卓上スタンドがお辞儀します。
 ギチギチに締めてなんとか使っていますが、カウンターウェイトが必要。6kgのウェイト買ったけどそこまではいらんかったかもしれん。

4 終わりに

My New Gear…

 Newton Channelに釣り合うようなマイクを買ってしまいました(主に価格が)。

 私の購買理由は「今より良くなるなら買う」なので、急に50万くらい手に入らない限りは新しい機材は買わないでしょう。
 50万手に入ったらRupert Neve DesignのSHELFORD CHANNEL買うわ。

SHELFORD CHANNEL。ほしー。

 また、よくレビューを書いていたUADもめぼしいものは手に入れたのでレビューはお休みになるかもしれません。とか言っときながらなんか買うんでしょうけど。

 終わります。

補遺

 私の好きなYOASOBIの「夜に駆ける」のファーストテイクに使われているのもTLM49です。
 TLM103とかに似てるけどこのデカさは49ですね。
 憧れのマイクだったので今回手に入ったのはありがたい。


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