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生活する音楽家

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音楽家としてよりよく生活することについて考えています
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西陽に輝くブロンズタイム

近頃は16時から17時半くらいまでの時間帯に自宅で一人飲みをすることに幸せを感じている。19時から21時を所謂社会人や学生たちのゴールデンタイムとし、13時から15時を老人たちのシルバータイム、はたまた高所得者たちが遊ぶ21時から深夜2時をプラチナタイムと呼ぶとするならば、当該時間帯はブロンズタイムと言えるだろうか。西陽に照らされるからブロンズと言いたいのかもしれない。決して輝かしくはないが、一日の中で最も価値があるには違いないと思える時間帯。それは、現在休職中の僕にとっても

生活する音楽家:耳がウマい

一年ほど前、生まれてはじめて「耳がウマい」体験をした。 当時住んでいたマンションで年に一度の排水管清掃が行われた際、上階の排水管内の汚れが僕の部屋のキッチン近くで詰まりシンクから汚水が噴き出した。リビングは汚水で浸水し、ソファーなどの家具は汚損、臭いもひどく壊滅状態になってしまった。当然そのマンションからは引っ越すこととなり、埒が開かず弁護士を立てたりして最終的には賠償金を取ることができたのであるが、引っ越しまで実に2ヶ月弱キッチンとリビングが使えない状況になった。今となっ

生活する音楽家

自分を「音楽家」と呼ぶのは烏滸がましい。それほど作品を出しているわけでもない。決して知名度も高くないし、成功もしていない。音楽で食べているわけでもない。しかし、これまでもこれからも、自分の人生を一言で説明できる言葉は「音楽家」しかないだろうとも思う。アーティスト、ミュージシャン、比較的新しいものならトラックメイカー、ビートメイカー、プロデューサー。自分はどれに当てはまるだろうかと考えたときに適当なものがないということに気づいた。しかし「音楽」を中心に人生を過ごしているのであれ