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不惑の四十とは言うものの|二拠点生活はシェアハウスから

2023年、約17年に渡る会社員生活を卒業し、独立起業したわたし(40代/独身/女性/埼玉県)の仕事と暮らしをゆるく繋ぐ、ものがたり。
今まで働いてきた業種《IT×WEB×眼鏡》の経験によって出来上がったクセ強眼鏡店のEC運営をしつつ、都市と海辺の単身二拠点生活の実験および観察を目的とした、個人的な取り組みを記していきます。

Episode.1

9月、民宿シェアハウスに入居した。
週4日は都市で働き →→→ 海辺へ移動  週1日は仕事、週2日はお休み。
別荘やコンドミニアムを持たなくても、誰にでもできる二拠点目(セカンドハウス)がシェアハウスだと思った。これぞ「新しいライフスタイル」だな、10年も遅れをとってた。

海辺のまちに住んでわかったこと。
湿度が高くて洗濯物が乾かない。
日差しが強烈で肌のコンディションが保てない。
ベローチェとかロイホとか、何時間居ても大丈夫そうなカフェがない。
バスも電車も1時間に1本しか来ない。
現金主義。
だがしかし、きれいな海がある。きれいな星が見れる。猫ちゃんもいっぱいいる。

海辺で猫ちゃんと一緒に黄昏れる

民宿シェアハウスでの暮らし。
わたしが入居したときは住民7人、単発で泊まる人も合わせて10人前後が暮らしていた。晩夏のシェア民宿はにぎわっていた。

夕飯時になると共同キッチンに住民が集まってきて、今日も暑かったね~とか、ゆるい会話をしながら それぞれごはんを作る。
新入りのわたし以外、全員漁師さんみたいに真っ黒に日焼けしていた。いったい何者なのか? みんなお散歩焼けだった。
そんな黒い人たちに囲まれて、昭和なキッチンでお刺身を盛り付ける。ひものを焼く。肉屋のおじいとふざけた会話をしながらグラムで挽き肉を買い、ピーマンの肉詰めをつくる。歩いて海岸に行って海を眺め、猫を撫でる。

自分の人生でこんな不思議な日常がおとずれるとは。


おくすり屋さんのディスプレイ


10月、気持ちが揺れ始めた。
「このまちにどんな理由があって来て、これからこのまちでどんなことをしたいの?」

!!!??移住審査!??
そもそも移住するつもりはなくて。

わたしは仕事も家族もパートナーも友達も仲間も地元にある。応援してるサッカークラブや、美容室、歯科、整体、脱毛で通ってる美容皮膚科だってそう。わたしなりに長年築いてきたもの、選んできたものだから、とても大切なんだ…。

言葉の裏の裏まで探ってしまい、
「これまでの自分」「いまの自分」を否定されてるように感じた。二拠点生活をしているからなのか、馴染めないと思った。

わたしが迷ったり悩んだりしてることを察したシェア民宿の女子が話してくれた。

「まだ若いのに定住とか、ふつう考えられないよね、全部”実験してる”って思えばいいんだよ。二拠点いいじゃん」

ちなみに、わたしより10歳年下だ。

シェア民宿の男子も話してくれた。

「都市と田舎を行き来できる自由な時間をつくれることは強いよ。二拠点いいよね」

わたしより7歳年下だ。

さすがシェアハウス同期。働き方・暮らし方の多様性に理解がある。
それぞれ方向性は違うが、伴走だ。そう勝手に思った。

仕事と生活を重ねていく中で、はっきりと見えてきたことがあった。

つづく。

追記
8月に内見で来たとき、声をかけてくれたカメルーン人兄さん。
談笑した別れ際にLINE交換しよう、って。(まあ、そう来るよな)
はじめてきたこのまちに、友人も知人もいないしな、と交換をした。ローマ字でくれたメッセージに返信してない。ごめん。

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