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パブリックビューイング用 "店内チャット機能" を勢いで作った話 (提案編)

前の記事はこちら↓

ぼく、特性的に計画的/継続的に何かをすることが大の苦手でして、例によって前の記事から早3ヶ月🤦‍♀️ 

この後に及んで続きを書く意味があるのだろうか、と体感で3秒くらい自問自答しましたが、ちょっとした諸般の事情も踏まえると多少なりとも意味はありそうなので、ここらで重すぎる腰を多少浮かせて、再度ポエムを再開することにしました😌


前回までのおさらいと今回のテーマ

ぼくは、"HUB池袋西口店" にて2023/08/13に行われました、"カーリング観戦企画 小穴桃里さんと一緒に稚内みどりチャレンジカップ2023女子決勝を見る会" というイベントのお手伝いをしたわけですが、その際に

"お手伝い" の内容ですが、会場のセッティング、お客さんの誘導、撤収など、いわゆる雑用をボランティア的にお手伝いする、軽い感じの関わり方というのが、元々の想定でした

ただ、個人的にいくつか思うところがあり、開催が近づくにつれ、その思いが日に日に膨らんできて、イベント開催の6日前の夜に "店内チャット機能" の導入を衝動的に提案し、勢いでゼロから作り上げて、実際にイベントで使ってみました、というのが今回のお話です (勢いで韓国に行ったこととかも含め、わりと衝動ドリブンだな💦)

パブリックビューイング用 "店内チャット機能" を勢いで作った話 (序章)

ということがあったわけです

今回は、その "衝動的に提案" の部分について書いてみようと思います

まずは、イベント自体がどのような形式で行われようとしていたか、そしてそれを踏まえて何を提案したか、といった流れになっています

イベントの形式

説明するのを忘れていた前提 (制約事項)

そういえば、イベントの形式について説明する前に、大事なことを一つ忘れていました🤦‍♀️

このイベント、パブリックビューイング的なものではあるのですが、一つ大きな制約があったのです

いわゆるパブリックビューイングとして皆さんが思い描くのは、"会場に大きなスクリーンがあって、そこに映し出された試合を見ながら、みんなで見ながら応援する" といったものかと思います

しかし訳あって、今回はそのスタイルを断念しました😭 (じゃあどうやって試合見るの、という話は後の方で)

実際、会場となった "HUB池袋西口店" さんには、いたるところに大型テレビが配置されており、普通に考えれば、"そこにyoutubeの配信を投影してみんなで応援しよう" となるわけですが、とある事情があったのです

というのも、"多人数の集まりにおいて配信をモニターに投影し、それをみんなで見る" という行為が、youtubeの規約や、配信者さんの権利の問題に抵触するという可能性がゼロではなかったのです

イベント自体は、利益を得ることを目的とはしておらず、営利目的の使用には当たらないという考えもありましたが、運営の準備のスケジュール的に、各所との合意形成/調整ができそうもなく、そういった中で決行してしまうと、会場となっているお店やお呼びしたゲストに迷惑がかかりかねないという事情でした

制約事項を加味したイベントの形式

そこでどうしたかというと、"参加者は、各自で持ち込んだスマホやPCで試合配信を見る" ということにしました

イベント告知における案内文
参加者は各々のスマホ/PCでyoutube配信を見る、というイメージ?

提案の内容

提案概要

背景編ヒント編ヒント編その2にて書き綴った、"パブリックビューイングの形式に対してのモヤモヤ" であったり、それを解消するために頭にあったもの (裏解説のフォーマット)、

そして、さらに、先述のとおりの開催スタイルを取らざるを得ない前提など、諸々をふまえて提案したものは以下のようなものです

会場の参加者専用のアプリを作る 
以下の説明画像のように、1画面で諸々が行えるアプリです

1画面でいろいろできるアプリ

特にiPhoneだと、youtubeアプリを開いた状態で他のことを同時に行うことが困難であるため、いろいろなことを1画面に集約する必要がありました

アプリの見た目は、youtubeアプリの視聴体験にかなり寄せており、使い方についても特に細かい説明がなくてもすむように心がけました

当日配った使い方マニュアル

※ なお、便宜上"アプリ" と呼んでいますが、スマホのネイティブアプリではなく、正確にはwebアプリケーションであり、ブラウザ経由でアクセスするものです

参加者のリアクションをリアルタイム表示
上述のアプリにて入力されたコメント、質問、絵文字リアクションは、会場のモニターにリアルタイムに表示されます

参加者専用アプリを使ったパブリックビューイング体験

また、手元のスマホ画面では、他の参加者のコメントや絵文字リアクションもリアルタイムに表示されます

参加者の手元のスマホ画面のようす

解決される課題

課題は主に、ヒント編その2にて記載しておりますが、メインの課題は "会話/共感できる相手の制約" です

リアルな場で人が集った時、特に、騒がしい場所であったならば、その場には多くの人がいるのにも関わらず、会話ができるのはせいぜい隣同士 or 正面のみです

場で大きな歓声が上がるなど、ハイレベルな共感はありますが、一方で、より詳細に言語化された情報をもって会話をしたり共感したりすることは困難なことが多いです

声が伝わる/伝わらないという話もありますが、話が合う/合わない、といった難しさもあります。

多様な人、知り合い以外が多く集まる場では、たまたま隣になった人と話や感覚があう可能性もありますが、お互いに感覚が合わない事も往々にしてあります

ヒント編 その2 - 会話/共感できる相手の制約

"リアルな場" が不得意としていた点を、裏解説のフォーマットを参考にしつつ、上述のアプリを導入することで補えると考えました

youtube liveのチャット上で、もちろん、特定の誰かに対して発言をする事も可能ではありますが、"場" に自分の考え/思いを投下する、という使い方のほうが多いかとおもいます

じつは、このコミュニケーションのあり方が、先述の "パブリックビューイングが苦手とする点 (会話/共感できる相手の制約)" の解になっていると考えます

同じ思いを持っている人、というのは、仮に物理的に隣にいなかったとしても、ある程度の人がいれば、わりとどこかにいるとおもうのですが、チャットという "場" に思いを投げかけると、物理的な距離に関係なく、誰かに共感してもらえたり、リアクションが得られたりします

もちろん、誰にも共感してもらえないこともあるかもしれませんが、その場合は一切リアクションがないという状況になるだけで、物理的に隣にいる相手から気を遣ったリアクションをされるということもありません

ヒント編 その2 - 会話/共感のマッチングがしやすい

そして副次的に解決できる課題が "運営側が声を吸い上げる時のリスク" です

パブリックビューイングにおいて運営側のモデレーターが、観客からのコメントや質問を募るケースもよくあるとおもいますが、そう言った場合に、一番簡易な手法として取られるのは、観客の挙手に対して、モデレーターが指名をするといったやりかたです

このやりかたは、準備のコストが低いのですが、あるリスクをはらんでいます

基本的に、同じコンテンツを楽しもうという意志の元で集った同志ではあるものの、現実問題として、場の趣旨や空気にそぐわない、対処に困るコメントが出てきてしまう可能性があります

この問題の要因は、コメントの内容を事前に確認することができないまま指名をするという流れにあります

ヒント編 その2 - 運営側が声を吸い上げる時のリスク

こういった課題についても、今回の仕組みを用いることで

観客からのコメントや質問を、チャット欄に投稿してもらえば、投稿されたものを拾うか否か、読んでから決められますし、リアクションするタイミングも自分で決められます

ヒント編 その2 - モデレーター(≒ 配信者)に、会話の選択権がある

といった形の解決が図れます

作ったことないけど、やれる、はず

さて、アイディアとしてはだいぶまとまりましたが、はたして技術的に実現できるでしょうか?

仕事柄、プログラミングは多少わかったりはするんです ("多少" の程度にもいろいろありますが、ご想像にお任せ)

とはいえ、Webアプリケーションはほとんど作ったこともない、でもやりたい

そんなとき、「このご時世、わりとどうにでもなるのでは?」と楽観的におもったわけです

そうChat GPTくん様の存在です

満を持して提案

ということで、いわゆる "持ち込み企画" じゃないですけれど、

  • やることによって得られる良さ

  • やれるという算段(というかやり切ろうという想い)

  • それなりの熱意

を伝えつつ、"店内チャット機能"を、主催者とイベントスタッフの皆さんに提案してみたわけです!

"いいね!" とか "やってみましょう!" というポジティブな反応が全員から来る、とおもっていました!

ところが、、、

※次回に続く、はず👋

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