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田舎七不思議?日本の田舎の長男と結婚した外国人の嫁の疑問

前回こちらの記事で、3回も結婚式を挙げたお話しをしました。笑

今日はそんな田舎に嫁いだ外国人嫁としての「これってどういうこと?」と感じた田舎にまつわる疑問をお話しできればと思います。あるある!とわかってくださる方がいるとうれしいです。


1.お盆の来客多すぎ、名前を覚えられない問題

我が家では、正月、GW、シルバーウィーク、お盆のタイミングで義実家へ行くことが多いのですが、大変なのは特にお盆。

長男の嫁ということで、当初、義母からはお客様の対応を期待されていました。「この人は誰々の○○で、〇〇のおばさん」という風に1人づつ教えてくれるのですが、元々人の名前を覚えるのが苦手な私は、何一つ覚えられないままでした。

そして、この方はお茶だからお菓子はこれ。この方はお酒を出すから、おつまみはこれ。といった感じで、おもてなしの方法もお客さんによって違います。

義母は、人とその人のもてなしの方法をセットで覚えています。私にもそれを覚えるように、丁寧に教えてくれました。
でも、数年経っても、言われればその通りに動きますが、言われなければ全く分からない、そんな私を見て、義母も諦めたようです。笑

2.3田舎の母ちゃんはいつご飯食べるの?なんであんなに食器が多い?

田舎に帰ると、毎回3世帯くらいが集まることになるのですが、都心に比べ兄弟の数も多い田舎では、人数にすると十数名と規模が大きくなります。

そうなると当然準備するべきご飯の量も大量になります。ご飯を作るだけでも、10人分、しかも副菜やおかずも準備するとなると、3〜4時間以上はかかってしまいます。

義母を見ていてまず驚いたのは、一日中家事をしていること。

朝ご飯が終わって、掃除と洗濯をした後はすぐにお昼ご飯の準備。
みんなが食べ終われば、洗い物をして、お夕飯の買い出しへ。
帰ってきたらすぐに晩御飯の準備。しかも毎食後にすごい量の洗い物か発生します。しかも、なぜだか小鉢や取り皿も多いですよね、、、(これはあるある3つ目!)

↑これリアル写真ですよ!笑

ゆっくり座る暇もないほど、義母は家事で大忙しでした。

おまけに男性陣は座っているだけ。

さらには男性は、座ったら「母さんお茶」「母さんごはん!」と言うだけで何でも出てくる方式。おまけに、飲んだ後では義母から「おうどんにする?ご飯にする?」と選択肢まで提示されます。

さすがに大変なので、実家に帰る時は、食器洗いは私が担当。また、私はパーティー食を作るのが好きなので、泊まる時は、中華を作って振る舞うなどもしています。田舎では珍しいお料理なので、みんなも喜んでくれ、私も嬉しい。

4.家業も事業もないのに何を継ぐの?

夫の実家は兼業農家ですが、両親とも会社に勤めてましたし、農地も家族が食べる分のお米を育てる程度。家業というわけでも、事業があるわけでもありません。ですが、義父はずっと「家は長男が継ぐもの」「墓は長男が守るもの」と言っています。

弟さんが同居しているので、家を守ることはできるのではないかと思いますが、どうもそういう訳でもなさそうです。

そうなると、何を「継ぐ」のだろう?何を「守る」のだろう?と純粋な疑問ではあります。
お墓も墓参りはできるし、「守る」とは違うのかな?心理的なものなのなのかな?とますます疑問です。デリケートな話題なので、未だ疑問を持つままで聞けません。

ちなみに、お墓といえば、中国ではロッカー式の小さなお墓が一般的です。土地が足りないこともあり、いわゆる日本のようなお墓は富裕層だけのもので、一時期ブームになったほどです。

我が家は親戚が少ないこともあり、お墓参りはしたことがありません。だからこそ、私の中ではお墓の大事さは正直まだまだわからないなあというのが正直な感想です。

5.なんであんなに寒いの?私の寒さ対策

田舎って木造の家だからなのか、本当に寒いですよね?あっちこっちから隙間風を感じる。特に朝起きる時、鼻も凍るほどの寒さで、布団の中から出られません。そして、服がとっても冷たくなってるので、手足を通す時、凍るじゃないかと思うほどです。
各部屋にエアコンもありますが、なぜかつけたがらない。

家の中でもダウンを着ていたりするので、すごく動きづらそう。だったら暖房をつければいいのに、、と思ってしまいます。

とはいえ文句を言っても仕方ないので、実家に泊まる時には、ヒートテックを着て寝て、朝はすぐ布団から出ずに、布団の中で洋服をあたためて、布団の中で着替えてから起き上がるというライフハックを身につけました。笑

6.部屋に鍵なし!プライベート空間ゼロ!

田舎の家あるあるだと思うのですが、古いお家は基本的に縁側のように、家をぐるっと囲うように廊下が設計されていて、逆に、部屋と部屋の間には廊下がなく、襖一枚で区切られています。

大きな和室が襖で仕切られたような空間で、襖には鍵がないので、正直、着替えていてもドキドキする、、と心もとない気持ちになったことがあります。まあだーれも入ってこないって分かりますけどね。そして、年数が経つと、段々と慣れてきます。

7.田舎のじいちゃんめっちゃ早寝

実家ではじいちゃんが一番風呂、というのが決まっているので、16時ごろにはお風呂に入り、17時には飲み始めています。

ご飯も多くは食べず、ちびちび飲むので酔いの周りもやはく、みんながご飯を食べ始める18時ごろにはできあがっていることもしばしば。

そうなると、19時くらいには寝ていたります。
なんで田舎のじいちゃんってあんなに早寝なんだろうと疑問です。

まあ、田舎は街路も暗めで、近くにコンビニもないし、日が暮れるとともに真っ暗になるから、夜を感じる時間が早いというのはあるのかもしれません。

無理せず、ほどよい距離感で

ここまでの七不思議、思い当たる方はいましたか?
もちろん、悪いことばかりではありませんが、外国人妻の私からすると、なぜ??と疑問に思うことも多い田舎。

今、結婚して17年経ちますが、程よい距離感を保ち、無理せず、「お盆だから絶対に帰らないと!」と強制されるのではなく、たまには夫だけ、夫と娘だけ、今回は私も行きたいから行く、というように気が向くときに行くようにしています。
滞在中も、無理せず、できることだけをやるようにしています。

逆に、自分の親と兄弟は近くにいないから、楽しいことや美味しいものを共有したくてもできない。日頃美味しそうなお菓子を見つけたり、商品開発の時いいブレンドティーができた時、そんな時は、すぐに義母さんや妹さんに送って、美味しい味と楽しいことを共有しています。

お互いにとって無理なく、心地よい関係性を保てる距離感が作り、さらに自分の親兄弟と同じように思いやりもあれば、きっとうまく付き合えますね。


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