見出し画像

会社のプロトコルを理解せよ!ChatworkのプロダクトチームがEVeMを導入した理由【Chatwork株式会社】

いまや、企業内外のコミュニケーションが「チャット」を通じて行われることは日常になった。そんな状況のなか、日本発のビジネスチャットサービスとして業界を牽引するChatwork株式会社は、コロナ禍によるテレワークを追い風に会社規模を拡大中。社員数は250名に迫る勢い(2021年11月末日時点)だ。

記事内画像 (3762 x 2274 px) (28)

▼お問い合わせはこちら


日本には、優れたマネジメント研修が少ない

ーー社員数約250名、順調に拡大を続けるChatwork社の状況をお聞かせください。

春日:ビジネスチャットが急速に普及したこともあり、サービス規模や社員数も順調に拡大しています。少し前までは業務に対してメンバーも部署も足りず、「まずは『面接官ができる人』を採用しなくては…」という状況でしたが、現在は採用の専任チームが立ち上がるなど、人事周りのフローも洗練されつつあります。昨年からは新卒採用も開始し、会社としての体制はより強化されました。

ーー貴社がEVeM導入に至った理由は何だったのでしょうか。

西尾:きっかけはnoteの「ベンチャーマネージャーのマニュアル」ですね。当時、会社組織が拡大する中で、特にマネージャー育成には課題感がありました。同時に、現場で起こった問題に対して、自分たち経営層(=マネジメント経験者)の中にはぼんやりとした答えがあるものの、それを言語化できていないため、マネージャー層に適切にアドバイスすることができないというもどかしさも感じており、件のnoteを読んでさっそく長村さんにコンタクトを取りました。

春日:マネジメントについて、研修などのフォローが必要だと思いながらも適切なものがみつからないでいました。私たちは、業界および上場前後という会社のフェーズを含め、非常に変化の激しい環境に置かれています。そういった状況の弊社に、これまで何十年と変わっていないであろう「日本企業向けマネジメント研修」を導入したところで、果たしてそれがワークするのかが疑問でした。日本では、新卒向けの研修は様々に充実しているのですが、中堅・マネジメント層向けの研修となると、なかなか良いものがないんですよね。そんな時に長村さんと出会い、西尾も含めてEVeMの考え方に非常に腹落ちしまして、導入を決めました。

ーーChatworkさんでは、プロダクトチームにもEVeMを導入してくださいました。サービス開発を担うチームがマネジメントプログラムを受けるというのは珍しいケースですが、その背景をお聞かせください。

春日:はい、弊社では私が管轄するプロダクトチームのマネージャー全員がEVeMを受けました。ともすると、プロダクトチームは「いいもの(=プロダクト)を作っていればいい」という価値観になりがちですが、サービスや事業を運営していく上で、会社全体が動いているプロトコルは知っておいたほうがいいし、私たちボードメンバーの考えを理解しておいて欲しい。ビジネスサイドの業務のほうがEVeMのプログラム内容に親和性があるとは思いますが、むしろ日々の業務はマネジメントとは若干距離があるプロダクトチームのメンバーのほうが、よリ意識して一種の「教養」としてこのプログラムを学ぶ必要があると考えたのです。

西尾:実際に、マネジメントについて自分が頭の中で考えていたことが明確に言語化されており、プログラム全体への腹落ち感・納得感は高かったです。先程の「現場のマネージャーに伝える」に通じますが、EVeMのフレームワークや用語を借用して、マネージャー陣に自分の考えを的確に説明できるようになり、とても助かっています。

春日:1on1の質も上がりました。私の言っていることに対し、マネージャー陣の理解が深まっていると感じます。

激しい変化の中を生きる、ベンチャー企業のためのプログラム


ーーEVeMのプログラムを受けたことで、ご自身のマネジメントにも役立った面があったということですね。

春日:もちろん、これまでも上長である自分が部下を分析・評価するということはやっていましたが、プログラムを通じてEVeMのトレーナーさんに第三者的な目線でそれぞれのメンバーのPros/Consを整理していただけたことがよかったです。できるだけ中立的な判断を心がけてはいますが、私も人間ですので評価が感情に引っ張られてしまうこともあり、第三者の冷静な分析と自分なりのメンバー評価を付け合わせできたことは新鮮でした。また、マネージャー本人についても、「甘えん坊」「一匹狼」など、それぞれのタイプによってアサインメントや評価のポイントを変えていく必要があることを、改めて強く意識させられました。

記事内画像 (3762 x 2274 px) (24)

ーー最後に、EVeMのプログラムはどんな企業様におすすめでしょうか。

春日:スピード感を持ち、激しい変化のなかで生き抜いていく必要のある企業、いわゆる「ベンチャー」に特化した内容です。逆に言えば、ミスの許されないインフラ系など、事業をきっちりと安全に運営していかなければならない企業・業態には、完全にはフィットしない手法かもしれませんね。

西尾:ただ、EVeMが大切にしている「ベンチャーマインド」というのは、業態や事業規模を問わず、どの会社にも必要とされるものではないでしょうか。昨今、日本企業の生産性について議論される事が多いですが、この前向きなマインドを日本の大半を占める中小企業にインストールすることができれば、会社レベルにとどまらず、日本全体というレベルで底上げが図れると思います。

ーー春日様、西尾様、ありがとうございました!

EVeM HERO INTERVIEW
インタビュイープロフィール

執行役員CTO兼プロダクト本部長 春日 重俊氏
明治大学経営学部を卒業後、電通国際情報サービスに入社、大手企業の基幹会計システム導入の経験を積む。その後リクルートに入社、新規事業の業務に従事し、組織マネジメント・サービス企画・BPRなどに携わり、2016年1月にChatworkに開発本部長として入社。2020年7月に執行役員CTO兼プロダクト本部長に就任。

執行役員CHRO兼ピープル&ブランド本部長 西尾 知一氏
京都大学文学部卒業。2001年日本放送協会入局、放送記者として、司法、自治体、スポーツなどを取材。2007年シナジーマーケティングに入社、IPO業務に携わり、その後管理本部長としてコーポレート業務全般を統括、バックオフィスからM&Aまで幅広い分野に従事。2017年より、Chatworkに入社し、2020年7月より執行役員CHRO兼ピープル&ブランド本部長に就任。

▼Chatwork株式会社様について詳しく知りたい方は、下記からご覧ください。

▼EVeMの法人向けプログラム(マネ型)についてのご相談・お問い合わせは、下記からお気軽にご連絡ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?