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LUMIXを購入された方が幸せになるために。

はじめに

ども、ミツハシです。
ここ最近のカメラ関連の記事が宣伝してない割にビューが伸びており、この場をお借りして御礼申し上げます。
これまで「『マイクロフォーサーズが~』とか言ってる割に、マイクロフォーサーズのことを何も知らねぇなぁっ!」という内容の記事が多く、LUMIXユーザー視点の記事が意外なほど少ないので、今回はLUMIX機の購入を検討されている方・興味を持たれている方に向けて、主にマイクロフォーサーズのGシリーズを中心にLUMIX機を使うことで幸せになるにはというお話を書いていこうと思います。


LUMIX DC-G9PRO / LEICA DG SUMMILUX 25mm f1.4ⅡASPH.

LUMIX機の特徴について

LUMIX機の特徴のイメージは「気の利く女将のいる小料理屋」だと思っています。
お酒に合ったアテをさり気なく教えてくれて、頼んだものはスッと出てくる。
サービスを押し付ける事なく、こちらが望むものを望むタイミングで提供してくれる、そんな居心地の良い小料理屋の様な安心感を覚えるカメラが、LUMIX機の特徴だと思っています。
おそらくカメラに触れたことがある方なら、ボディを手にした瞬間から撮影できるくらいUI(ユーザーインターフェース)が優秀だったり、S5Ⅱ以前の機種はAF速度で劣るもののピカイチの正確さだったりが長所として挙げられます。
画質については「生命力・生命美」を謳うLUMIXの特徴として、赤色が飽和しにくくスキントーンが滑らかな点が挙げられます。

LUMIX DC-G9PRO / LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm f2.8 ASPH.

LUMIX機で幸せになれない人

LUMIX機とどう付き合えば幸せになれるかと書く前に、そもそもLUMIX機を使うべきではない方について書いていきます。

AF速度を最優先事項と考えている方

AFについては速度・精度ともに新機種が出るたびに向上してきましたが、Canon・Nikon・Sonyにはまだ及ばないというのが現実です。
被写体をフレームに入れてシャッター半押ししたらピントが合うくらいの速度を求めるなら、Sony機を選ばれた方が幸せになれると思います。

画質に再現性・忠実さを求める方

LUMIXの画質は前述した通りなんですが、実際の色味に忠実というより演出色が強い傾向があります。
物撮りやドキュメンタリーなど、演出性よりも再現性が重要視されるシーンでお使いになるなら、Canon・Nikon機を選ぶべきだと思います。

JPEG撮って出しメインの方

LUMIX機は色乗りが濃厚なのでJPEG撮って出しでもそこそこ綺麗な仕上がりなんですが、レンズ性能と画像処理エンジンの真価を発揮させるにはRAWから色を追い込んでいく必要があると思っています。
LUMIX機の色味という部分で唯一の欠点は、緑色の発色が黄色に転びやすい点があるんですが、その修正の為にもRAW現像はしていただきたいところです。

LUMIX DC-G99 / LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm f2.8 ASPH.

LUMIX機で幸せになるために

現在、LUMIX機はフルサイズセンサーのSシリーズと、マイクロフォーサーズセンサーのGシリーズがラインナップされています。
私はGシリーズ(G99・G9PRO)を使っているので、Sシリーズで語れる部分は少ないのですが、フルサイズ機なので特殊な環境でなければ問題なく使えると思いますので、ここではGシリーズで気を付けてほしい点を書いていこうと思います。

LUMIX DC-G99 / LEICA DG SUMMILUX 15mm f1.7 ASPH.

ISOの設定について

Gシリーズはマイクロフォーサーズセンサー故に、同じ画素数のフルサイズセンサーと比べて画素ピッチが狭く、高感度ではノイズが出やすくなります。
夜の繫華街やイルミネーションなどでは気にならないのですが、それでもISOは3200を上限と設定しておくとノイズ対策になると思います。
また、日中は200よりも拡張ISOである100を使うことをお勧めします。

AFエリア設定について

SAF(シングルAF)・一点でのAFエリアですが、より正確なピント合わせを考えて最小のエリアを選択してしまいがちですが、これはLUMIX機では間違いです。
最新3機種(S5Ⅱ・S5ⅡX・G9PROⅡ)以外のLUMIX機では、コントラストAFを採用されていますが、コントラストAFはフォーカスエリア内のコントラストの強い部分を探してピントを合掌させるため、広い範囲の方がコントラスト差を検出しやすくなる傾向があります。
いつまで経ってもピントが合わない、フォーカスが前後に動き続ける現象の多くが、フォーカスエリア内のコントラスト差が無いためピントが合わせられないことが原因だったりします。
この点は位相差方式に慣れているとやってしまう間違いになりますので、お気を付けください。

バッテリーについて

バッテリーですが、カタログ表記よりも撮影できます。
G99で2000枚くらい撮影したことがありましたが、バッテリー1個で乗り切れました。
ミラーレス一眼カメラは電源は入っている限り、センサーにも通電され続けるのでレンズを通して露出を検出し続けます。
つまり、電源を入れ続けているとオートカットオフ機能がない機種はバッテリーを消費し続けるということになります。
ですので、撮影しない時には電源を切ることを習慣づける事は他メーカーのミラーレス一眼カメラでも有効になりますので、ぜひ実践してほしい習慣だと思っています。

LUMIX DC-G99 / LEICA DG SUMMILUX 15mm f1.4ⅡASPH.

おわりに

どのメーカーのカメラでも特徴があり、それを活かす設定や使い方があります。
以前、Nikon Zf の良い点・悪い点を紹介していたカメラ系ユーチューバーがいたんですが、その方は「コマンドダイヤル(背面ダイヤル)とサブコマンドダイヤル(前面ダイヤル)の2つのダイヤルしかなく、ISOを割り当てられない」点を悪い点だと仰っていました。
Zf・Zfcは物理ダイヤルを操作して、被写体と時間をかけて向き合う撮影体験をコンセプトに作られたカメラだと記憶していますが、そもそもISOダイヤルがあり、コマンドダイヤルを駆使してスピーディーに撮影することは想定されていないデザインなので、この方はZfを使っても幸せになれないのでは……と思ってしまいました。

道具の使い方は「自分の使いやすいように道具を合わせる」か「自分を道具に合った使い方に合わせる」の2つだと思っています。
どちらが正解というわけではないのですが、趣味の道具としては高額なカメラですので、購入されたカメラを使うことで日常が少しでも楽しくなるように、それがLUMIX機であるようにと願わずにいられません。

LUMIX DC-G9PRO / LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm f2.8 ASPH.

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