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散歩から思い出す、書く楽しみを知った日

脚がむくんで冷えてつらいから、今日も散歩へ行った。

家を出て歩き始めてから、どのコースにしようか考え、桜の切り株の様子を見に行くことに。
この前出ていた新芽が、青々してきたかもしれない。

日差しはあるのに、空には重く黒い雲が垂れ込めている。
向かう先にその雲があるようで、少し不安になったけど、引き返しはしなかった。

目指す場所の手前から異変に気づく。
古い家屋があった場所から、その家がすっかりなくなり、重機が入っている。

そこは、私が小学生だった時にPTAの会長をされていたおじいさんの家。
去年はお見かけした覚えがあるけど、亡くなられたのかな。
私が小学生の時から、おじいさんという印象だった。

桜の切り株もなくなっていた。
土が積まれ、整地が始まっている。
桜の木が切られた時から、この時が来ることはわかっていたけど。


PTA会長の話は長かったな。

高学年のキャンプで、小学校の体育館に1泊した夜、私は一睡もせず、人生で初めて徹夜を経験した。
朝日が昇るところも、生まれて初めて見た。

キャンプのお開きの前、PTA会長のお話の間、私はこっくりこっくりしていた。
それに気づかれたのだろう、お話は説教じみてさらに長くなった。

後日、宿題の日記に、日の出を見た感動を書いた。
読みにくい文章だったと思う。
それでも私にはその日記が初めて思ったように書けた文章で、書くことは楽しいと思えた体験だった。


そんなことを思い出した。



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