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身体の声を聴く

必要なことは、身体が教えてくれる。

なんだか思い通りにいかない。
何をやっても満たされない感覚。

自分の中心にアクセスして、身体の声に耳を澄ませてみると、解決の糸口が見えてくるかもしれません。

身体の声を聴くヒントを綴っていきます。


身体からのサイン

こんな経験はありませんか?

新しい一歩を踏み出そうと決めた!
副業のため小さいことから始めてみよう。
未来を見据えて、うまくいくイメージもある、やる気も十分。
でも、なんだか・・腰が重い。
いざ、行動を起こそうと思ったら、手も足も止まってしまった。
身体が思うように動かなくて、もどかしい。

これ、もしかすると身体からのサインかもしれません。

この時、頭と心は「未来」を見据えて、前に前に急ごうとしています。
でも、身体は「今」を生きています。
思考のスピードに追いつけず、ちょっと待って、落ち着いてと語りかけているかもしれません。
未来を見据えて動き出すことは大切だけど、焦ってキャパを超えるようなことをしようとしていないか?
今この瞬間に何をするか、何をどこまでできそうか、一旦冷静になってみたらどうか?
頭と心と身体がズレた時に、身体がブレーキの合図を出しているのかも。

起こることには、必ず意味があります。
よく使う「縁起」という言葉には、まさにそういう意味が含まれています。実は、この「縁起」は仏教用語。

浄土真宗本願寺派(西本願寺)HPより

すべてのものには、必ずそれを生んだ因と縁とがあり、それを因縁生起いんねんしょうき=縁起というのです。現実には、因と縁と果とが複雑に関係しあい影響しあって、もちつもたれつの状態をつくっています。

本願寺出版社「くらしの仏教語豆事典」

身体からの小さなサインを無視していくと、やがて大きなことになって現れます。例えば、病気、トラブルなど、なんで・・・と思うようなことが起こったりします。

小さな違和感に目を向けて、身体のサインをキャッチすることが大切です。

脳で意味付け

身体はいつも知覚したことに対して、サインを送ってくれています。
全身には神経網が張り巡らされています。
末梢神経系と呼ばれる神経ネットワークから、中枢神経系に信号を送って、大脳新皮質で「意味付け」をしていきます。

知覚した情報を処理する際の「意味付け」を、なんとなく過ごしてしまうと。身体が動かない、なんで!!となります。
焦ったり、苛立ったり、身体と喧嘩するような感覚に。
これだと、心と身体は、どんどん離れていってしまいます。

サインが入った時に、意識を向けて対話をしてみることが大切です。
この時のテクニックがあるので、ご紹介します。

身体と対話する

4つのステップで対話をします。
呼吸→鼓動→全身→対話したい部位。

呼吸

まずは、姿勢を整えます。
坐骨を立て、背骨を積み上げるようにして座ります。
呼吸に意識を向けて、神経系を落ち着かせていきます。

吐く方に意識を向けて8カウントで口から吐き切ります。
そして、4カウントで鼻から吸っていく。
これを10回繰り返していきます。
カウントしている途中で、何回目か忘れたり、呼吸が乱れたら、最初から戻って10回繰り返します。

いつもの呼吸のペースに戻して、今の状態を観察します。
10回丁寧に呼吸をカウントするだけで、自分の身体と同調していきます。

鼓動

次は、鼓動に意識を向け、自分を動かしているリズムを感じます。
脈を打つ感覚が掴めるまで、鼓動をカウントします。

鼓動のカウントが正確に測れるようになると、内受容感覚が磨かれていくと言われています。内受容感覚とは、空腹、体温、心拍などの身体内部の状態を知覚することです。
実は、この感覚が育まれることは、共感力が高まるという研究が報告されています。
参考:Green MF et al:Schizophr Bull,34,1211,2008
Masahiro Imafuku et al: Shinsuke Koike,Scientific Reports(日本語リンク)

全身

呼吸と鼓動をつなげていきます。
呼吸器系から入ってきた酸素は、血液内の赤血球を通じて全身を巡っていきます。
入ってきた酸素が鼓動に乗って、全身に運ばれていくのを見届けます。
次に、全身にある二酸化炭素が運ばれて、吐く息となって、身体の外に出ていくのを感じていきます。

呼吸と鼓動、空気と血液の流れ。
全身の動きをゆっくりと観察していくと、じわじわと手足が温かくなるのが感じられます。

何か考え事が浮かんだら、すぐに呼吸や鼓動に意識を向け直し、全身の巡りに集中していきます。
十分に身体を感じられたと思ったら、次のステップに移ります。

対話

いよいよ、身体と対話をします。
私たちの内側に意識が向けられているので、身体が教えてくれる感覚に身を委ねていきます。

感じ方は、人それぞれです。ビジュアル、音、香り、体感覚、知覚に集中して入ってくる感覚を味わいます。

私が最初に身体と対話を試みた時の、実体験を記してみます。

目を瞑り、全身を感じると、背中に重みが感じられました。
「それはどういうこと?」と、身体に問うてみます。
今度は「岩壁」のイメージと共に、顔面から押しつぶされるような重圧を感じます。
「プレッシャーを感じているということ?」と、身体に聞くと重圧から解放され、背中の重みも無くなりました。

この時、身体は「プレッシャーを感じすぎて背中が緊張している」と教えてくれました。そこから、何をプレッシャーに感じているのか内省しながら、対応を考えていきました。

感じ方は、本当に人それぞれです。
合っている、間違っている、という概念もありません。
こういうことかな?と、感覚を信じて、純粋に身体との対話を楽しんでみることが大切です!

最初はよく分からないという方も多いですが、サポートをしながら日々身体に意識を向けると、自然と理解できるようになっていきます。

身体の声を聴く

身体に意識を向けて、知覚した情報に意味付けをする。
普段意識をしなかったことに、目を向けるだけでも、世界の見え方が大きく変わっていきます。

「自分軸」「ありのまま」という言葉が流行っていますが、頭だけで考えるのには限界があります。
身体との対話を通じて、自分自身、そして周囲とのコミュニケーション能力・共感力も上がっていくので、意識していきたいですね。

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