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潜在意識って? -システム思考-

前提

脳は、非常にエネルギーを使う臓器。
もし全てを完璧に意識でコントロールして生きていたら、あっという間にエネルギー切れを起こしてしまいます。
だから、必要な部分だけに集中してパフォーマンスを発揮できるように、自動制御をしてくれています。

そして、私たちが自由に操っていると思っているのは、実は脳の一部分。
主に「大脳新皮質」と言われている、脳の外側にある部位の、その中でも意識的にコントロールできるのは、ごくわずか。

この臓器に魅了されますが、未だ解明されていないことも多く「意識」や「心」という分野については、フロンティアとも言えます。
だからこそ、心理学、認知科学、行動経済学、さまざまな学問からもアプローチされています。

そういった中で、意識全体のうち、90%以上が「潜在意識」。そんな話を聞いたことはありませんか?

この潜在意識ってなんなのか?
持論も交えて、書いてみたいと思います。


氷山モデル

システム思考という考え方があります。
これは、目の前に見えていることだけに対処するのではなく、物事の本質を掴み根本的に考え方のことです。
これを氷山モデルで示すと、1割の見えている部分だけではなく、9割の見えない部分にフォーカスをしていくというもの。

できごとの中でパターンを見出し、
どんな構造が隠れているか因果関係を考え、
この構造を生み出している思考の前提「メンタルモデル」を捉えていく。
この一連の考え方が「システム思考」です。

超重要な思考法なので、詳細は本を手に取ってみてくださいね。

そして、意識の話に移っていきます。

意識の中で、潜在意識が9割以上という言葉を聞いたことはありませんか?

先ほどの氷山モデルに当てはめると、潜在意識は見えていないところ全て。システム思考と、潜在意識はおそらくリンクした考え方です。

9割以上の潜在意識は「認知」できていないこと。
身体の中に蓄積されたビッグデータの中で、現象と結び付けられていない情報のことなのです。

一般的に使われている「潜在意識」という言葉は、このモデルの中でも一番深くにある「メンタルモデル」のことを指しているように思えます。

私たちは、メンタルモデルにしたがって行動をし、それがうまく作用するとその行動を繰り返します。そのうち、意識をせずとも自動的に行われます。
それは、脳が省エネするために、これまでの経験から自動化できる部分は自動に切り替えていくからです。

この時に、誤った認識でインプットされてしまうと、ある出来事をキッカケにトラウマが発動してしまったり、意図せず感情が呼び起こされたり・・・生きにくさを生み出す原因になり得ます。

潜在意識が生み出すのは、悪いことだけではありません。

虫の知らせが、教えてくれる。

ことわざにあるように、私たちに潜在意識がアラートを出して教えてくれることも。
さらに、インスピレーション、直感、夢となって現れることもあります。
これらは、膨大な記録の中から、必要なタイミングに表に出てきたものだと言われています。

もし、意図的に直感を掴みにいくことができたら、最高だと思いませんか?

偉大な発明家のように
有名な起業家のように
自在にアイディアを引き出すことができれば・・・

どうやって潜在意識にアクセスするの?

この問いに迫っていきます。

潜在意識へのアクセス

直感を引き出す世界に飛び込んで、数年間。
ひとつ、確実に到達できる方法が分かりました。

変性意識状態をつくること

聞き慣れない言葉ですね。
トランス、ゾーン、フロー、これらの言葉なら耳にしたことがあるかもしれません。

変性意識とは、脳波のヘルツを下げることで入ることができると言われています。
通常活動時のβ波ですが、リラックスするとα波へ。
寝る直前のウトウト状態は、θ波に。
睡眠状態だと、δ波になります。

スティーブ・ジョブズは、変性意識状態を起こすために南米のシャーマンセレモニーで、アヤワスカを飲んでヴィジョンを得たとか。
さらに、シリコンバレーではLSDという幻覚剤でインスピレーションを得ていたという話もあります。
実際に精神疾患への医薬品適用の動きも出ており、抗うつ剤としても効果が期待できます。
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ただ幻覚剤は違法とされている国が多い。
これを使わずとも、安全に変性意識状態をつくることができます。

それは、瞑想をすること。

坐禅を組んだり、マントラを唱えたり、マインドフルネスなど、やり方は様々です。また、催眠療法とも同じ原理です。

理性を司る大脳新皮質の活動を弱め、身体感覚の世界へ入りやすくなります。
そして、潜在意識の領域にもアクセスしやすくなっていくのです。

シャワー、トイレや散歩のときに閃きが起こるというのは、リラックスして同じ作業を繰り返す、集中瞑想状態に入っているからとも言えるかもしれません。

この状態をなるべく長く維持できるようにすることが、直感を掴みに行く時代に必要なスキルといえるでしょう。

トランスパーソナル心理学は、これからさらに注目を浴びる分野です。今のうちから、瞑想に慣れておくと、良い流れに乗れるかもしれませんね!

潜在意識と対話する

瞑想を続けるうちに気がついたことがあります。
それは、潜在意識は、脳にだけ保存されているわけではないということ。

どこに保存されてるか?
身体の至る所にあるのです。

脳は中枢神経系で、身体には末梢神経系まで、神経ネットワークが張り巡らされています。
身体が知覚した情報を、意味づけするのは脳の仕事。
記憶と行動の紐付けを、書き換えて、再評価するのも脳で行われます。

ですが、処理しきれなかった莫大な情報は、身体中に保存されているのです。

身体知。

道を極めた達人は、感覚が鋭く、言葉(認知脳)では説明しきれないものを持っています。
前野先生が、達人と対談するこの本は一読されると理解が深まります。


達人とまでいかずとも、私たちも、瞑想しながら自分の内側に繋がり、身体と対話をすると意図することができます。
身体は、私たちにたくさんのことを教えてくれます。

身体をシステム思考で捉える

システム思考の氷山モデルは、実は身体にも適用できます。
目に見える事象として現れるのは、病気や未病、何となく体調が優れない不定愁訴など。
それがどんな時に起こるのか?
生活習慣や思考の癖を辿っていき、メンタルモデルを特定していくことで、心の面にも触れていくことが出来ます。

心身相関。
身体に現れるものは潜在意識にも繋がっています。
身体の声を聴き、自分に優しくすることで、目に見える事象にも変化が起こるかもしれません。

例えば、東洋医学は、症状に処置をするだけではなく、根本にある体質や特性にもアクセスしながら養生していきます。

同じように、身体が何を伝えようとしているのか?
頭だけではなく、身体で決めていくということも必要。慣用句にもたくさんありますね。

腹を括る
胸が騒ぐ
腰を入れる


頭で考えても考えても、VUCAの時代は乗り越えられません。

身体と対話し、感性を発揮し、インスピレーションを掴みながら生きていく。
この感覚を取り戻す時代に入ってきました。

Awareness…身体の声を聴き、気づき、目醒める

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