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第一志望はゆずれない-妹・M美



S子さんとサイゼリヤに行ってから、はや1ヶ月。
順調に行けば12月には出産できそうなので、落ち着いたらぜひ、恵比寿のイタリアンに連れてってください。思う存分、生チーズを食べたいです。



一年を通して今の時期って、みんな年末年始休暇前で激・忙しい時期ですよね。
私も、産休に入ってからなんだかんだバタバタしています。
…………そう、それは保活。


今の都内の保活は、一時期に比べたらかなり楽になったようですが、それでもなかなか希望の時期に希望の園には入れないらしい。
そんな噂に震えながら、足繁く役所と保育園見学に通う日々です。
震えつつも、なんだかんだ、活動していると愉快なこともあったので、いくつか、書き連ねたいと思います。


・予備校講師的な指導スタイルの役所の職員


「保活をするなら絶対、まずは役所でヒアリングしろ!」、そう友人に言われたため、まずは役所の保育課に行って教えを乞う。
窓口は他にも相談に来た人でいっぱいだし、みんな声を荒げてキレ気味。待ってる間すでに、場の雰囲気に気圧される。怖い。
職員さんから一対一でレクを受けたあと、こう言われた。

「M美さん、希望の園に入る方法、知りたいですか…? ズバリ、1点でも多く稼ぐことです。」

ドラゴン桜の桜木先生みたいなこと言い出すやん??と呆気に取られてしまいました。

認可園は世帯の状況によって点数が高い順に内定が出る。なので、1点でも点数を上げるために、みんな様々な努力をするらしい。大学受験か…?

帰り際には「1点が大事ですからね!頑張りましょう!」と言われ、「ここは○台予備校か?」とドギマギしてしまった。


・M美、はじめて幼児の可愛さにふれる

私の住んでる地域では、10個くらい希望の園に出願できるらしい。役所の予備校講師(違う)には、「滑り止めだと思って、10個マックスで出願した方がいいです。ただし、ちゃんと見学に行って、どの園に決まっても後悔しないように。」と言われたので、大人しく近隣の園に見学(オープンキャンパス?)に行っている。

とはいえ、私は元々子どもと触れ合うのが苦手。
知り合いの子ならまだしも、見知らぬ子どもに絡まれたらどうしよう…歌とか、歌わされるのでは…とビビりながら、近くの園の見学会に参加した。

そこでは、朝のルーティンを見学させてもらえた。
登園してみんな揃ったら出席を取って、絵本を読んだり歌を歌ったりするらしい。

……出席??
0歳児も多い園なのに、どうやって出席取るんや…?

と思ってドキドキしながら見守っていると、一人一つずつタンバリンが手渡された。

……まさかの、名前が呼ばれると自分のタンバリンを鳴らすスタイル。鳴らすとめちゃくちゃ褒めてもらえます。
てか、0歳でも自分の名前に反応できるって、天才では……?しかも、みんな自分の番じゃ無い時には他の子のタンバリンの音をじっと聞いてるよ…ギャンかわ…もう、世の中の出席、全部タンバリンにすればいいのに……

※ちなみにその後私も名前を呼ばれたので、元気にタンバリンでお返事しました。


活動する前はぶっちゃけ、保育園なんてどこでもいいだろ?と思っていました。
しかし、今はタンバリンスタイルの保育園に預けたくてたまりません。
思えば10年以上前、大学のオープンキャンパスに行った時も「ここに通う!!!」って誓ったな…保活はマジで、受験なのかもしれない…。1点でも多く稼いで、第一志望の保育園に合格させるんじゃ!と決意を新たにしました。

無事生まれてS子さんに会わせられるようになったら、タンバリン芸を披露したい、M美でした。

終わり



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