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上品な下ネタを言っておくれ【陽キャの皆さまへ】

先日、陽キャとお酒を飲みに行きました。
あまり私は陰キャ、陽キャの区分を理解していないし、そこをカテゴライズして生きていないのですが、彼は自分のことを「陽キャ」と言っていたし「休日に外も出ずにアニメばっかり見てる陰キャとかオタク嫌いなんですよね」とも言っていました。
わかりやすく彼と私の対比が出来ました。
よくわからないですが、こちとら休日に家も出ないでアニメばっかり見ている者です。
仕事で初めて会ったレベルなのであちらはこちらを陰キャと気づいていません。
仕事の仮面を剥がしたら、私はど陰キャ陰キャです。(オレンジレンジみたいな言い方)

仕事関連の飲み会だったし、その彼ともあまり接点がなかったのでフリーの私としては半分プライベート半分仕事のようなものなので、お酒もほどほどに控えめに飲んでいました。
しかし陽キャの彼はぐいぐいとお酒のグラスを空けていきました。
その日は木曜日で彼は金曜日に有給を取っているらしく、彼のみ「次の日が休み」という安全地帯で人に酒を薦めているのです。
幸い私はそこまで酒に弱くないため、私より先に彼がべろんになりました。(べろんべろんではないけどまあまあ酔っている様を表す言葉です)

そんな程よく熱気が籠もった円卓で、彼は「(私の名前)さんって、下ネタとか平気です?」と尋ねてきました。
ここで陰キャでオタクのわたしは、下ネタとはどういうあれのことを言うのだろうと少し考えてしまいます。
「狼ケモミミお姉さんの一日熟成した脇の匂いのことを考えていたら定時過ぎてたんですよね~」は下ネタになるのでしょうか。いやこれはただの仕事サボり報告兼性癖暴露ですねごめんなさい。

陽キャの彼は職場にいる共通の女性についての見た目の話と、それを取り巻く人間関係の話をし始めました。
さすがの陽キャ。陰キャで初参加の私でも話に入りやすいよう、わかりやすく人間関係と胸の大体のカップ数も合わせて懇切丁寧に説明をしてくれます。
「あのぼくの席の後ろのおっぱいが小さい人です」のような。
おお、なんというお下世話な話題。

表情を変えない私に「あ、下ネタ苦手っすか、すみません(笑)」とか言い始めるものの、彼の下ネタは止まりませんでした。
ここから、あまり記憶は無いです。私は帰りに低脂肪乳を買わなきゃということしか考えていませんでした。
明日のシリアルにかけるものが無いほうが大事です。

もういいですよね、これ。もう私の話をしてもいいですよね。つまらないパートを長々話してすみませんでした。
彼は陽キャだし私は下ネタが苦手です。
飲み会の場を支配していた彼は「今日も俺の面白さが炸裂しちゃいましたw」なんてことを思いながら眠りにつくんでしょう。それでいいです。
ただ、一つ言いたいことは、話すならもっと上品な下ネタにしません?ということです。

はて、上品な下ネタとは。
下ネタの「下」は下品の「下」じゃなかったのか。
そう思った方は、おそらく正常です。
私が異常でオタクで陰キャなだけです。でも言わせて下さい。
職場の女性をどうこうしたいとか、胸のサイズとか、本当にどうでもいいじゃないですか。
私は陰キャなので、性欲に支配されている男が本当に嫌いなのです。
なぜなら、そんなやつらが話すことはだいたいつまらないからです。
「う~ん狼と香辛料のホロさんの尻に敷かれたいでござる~」
「もっきゅwぼっちちゃんのお世話をしたいぞなwwピョルゥww」
と同じですよ? 
キモイと思ったか? お前ら陽キャのやっていることはこれと大差無いぞ?

どうせならもっと人を笑わせる、元気で上品で知的な下ネタをするほうが建設的だとは思いませんか?
私はこないだ駅でおしっこを漏らしました。大人なのに。
突然で申し訳ないのですが、これは事実ですし飲み会で話すべき上品で知的な下ネタだと思っております。
これとは別の飲み会の後です。先輩が多かったのでなかなかトイレに行くきっかけがなく、解散までおしっこを我慢していました。
駅についたらでいいか、それが甘い考えだったのです。
私の計算ではいつもの改札から入って一番近いトイレに行けば間に合う想定でした。しかし、解散したのが遅くだったためいつもの改札が閉じてしまっていたのです。別の改札まで遠回りするしか無い。
もう終わりです。ロボットのようになんとか歩みをすすめ、Suicaでぴろんとやった瞬間、私の膀胱は爆発しました。
さて、おしっこを漏らさないためにはどうすればいいでしょうか?

なんて知的でお上品な下ネタでしょう。
誰を傷つけることもなく、向上心を持った下ネタです。
飲み会の席という場ではありますが、もしこの下ネタ議論で回答が出てきたら私は次漏らさなさい確率が上がります。
そうするとこの下ネタにも意味が出てくるというものです。

さて、いかがだったでしょうか(使えない芸能ブログ感)
基本的に、初対面の人との下ネタは諸刃の剣です。
仲良くなれる確率はかなり少ないものの、しかしながら息があったら心の友です。
TPOをわきまえて下ネタは言いたいですね。
もし必要があれば上品な下ネタを。それでは。

おまけ
この話を私が一番信頼している後輩に話しました。
元システムエンジニアで現ホストという面白い経歴の彼です。

ぼく「上品な下ネタ、どう思うよ」
後輩「……この間、パンツ買ったんですよ高級なやつ。ぴっちりしたボクサーパンツ」
ぼく「うむ」
後輩「履いてわかったんですけど、さすが高級だなって思う点が一つあって感動したんですよ」
ぼく「教えて教えて」
後輩「安いやつって生地が薄いからモノの形がわかりやすいんですよね。でも高級なやつは生地が厚いからわかりづらい。モノが小さいことを気にしてる僕の味方だって気づいて感動したんです」
ぼく「それそれぇ!!!」

この後輩だけは大事にしようと思いました。


サポートという機能があるのに初めて気づきました。みなさんもそうだと思うのでぜひ私のエッセイで試してよいですよ。お願いします。