自作VRトラッカー作ってたんですけど技適とか電波法とかも詳しくなった話


どうも琲煎まきです!

料理系VTuberとして活動してる身として一度はVRトラッカーも料理してみたいと思うのは世の常だとは思いますが、やってみました!!!!!!!!!!!!

VRトラッカーというのは買おうと思うとそこそこ高く、買えなくはないんだけどお財布に大ダメージを受け場合によっては立ち直れなくなる深い傷を負ったり負わなかったりするものですが…どうやら作れるらしい。という情報を知ってからしばらく経ってたんですが、先にパーツだけ買っておいてたんですよね。アリエクスプレスから(中国のAmazon的なサイト)。

アリエクと言えば以前ノートPCが壊れた時にCPU一体型のマザボを取り寄せて組み替えて直したりして、そういう日本であんまり取り扱って無さそうな特殊なパーツもゴロゴロ転がってるサイトなんですけど、そういう所にあるんです。VR用の自作パーツ。

予算的には、何かあった時の予備も含めて一万円ちょい。必要分だけ買うだけなら一万しないかも。その他百均で買ったケースやはんだなども含めると数千円+しますが、五万円のトラッカー買うよりかはだいぶ安い

っていう事で…今回はVRトラッカーを料理しまくったお話をしていきます~~~!

が!!!!

どうやら色々と面倒な話もあるっぽい…!?電波法…!?技適…!?

とりあえず普段は料理系の活動をしております!良かったらチェックしてみてください!


そんな感じで自分でVRトラッカー作ったんですよ。


初っ端技術的に詳しい話はしません、というか知識が乏しくてうまく説明出来ないんですが、工学もプログラミングも人生で一度たりとも通ったことないのでズブな素人な状態で取り掛かることになりました。

ただ、知らない技術で身近になりそうな物に関しては「もしかしたらできるかも?」と思ったら結構調べるタイプの人種なので、色々文献自体は事前に目を通しておいたものです。

【参考にさせていただいた記事など】
【SlimeVR】VRChatで足を動かすためにTrackerを自作した
[VRchat]トラッカーが売ってないので自作トラッカーを作ってフルトラになった話[ハード編]
ハリトラ?ウニモ?そんなものより自作だゴルァ!!!!

などなど、どうやらSlimeVRという技術でトラッカーを自作できるらしいというのを知りました。海外では結構作られてるらしい?
ちょっと前までBoothでもSlimeVRを販売されてた方もいたようで、知らない世界があるものだなあと思いました。

2023年時点で販売されてる有名なトラッカーはBluetoothを介してPCやスマホに認識させ3Dモデルにモーションを反映させるものですが、SlimeVRはWi-Fi経由。PCに専用のアプリをインストールする事で、Wi-Fiから拾ったトラッカーの信号を認識させるという物で、技術的にはちょっと古くなってるみたい?な代物。それでも最新のVR技術が個人の手でも再現できるっていうのがなかなか凄い。

このアプリをsteamVRと同時に立ち上げる事でVRCや任意のVRゲームでトラッカーを認識させるといったものなのですが、なんやかんやありまして自作する事に成功しました!!!!

この時点でナンモワカラン
一つの工程をまとめて進行
ダイオード付けたりして充電しながら使用できるようにしました。
案外収まるもんだなあ…
ファームウェアもインストール完了!(この時点で二つしか認識しなかった)
百均のケースと膝サポーターとクリップでバンド作成

はんだごてなんて中学の図工の時間ぐらいでしか触ったことないし、なんもわかんね~状態で本当に動くのかどうかわからない物を長時間かけていじりまくってたのですが…案外なんとかなるもんですね…。
小手先を熱しすぎると先端が酸化してはんだが付きづらくなるっていうのもやりながら覚えた物です。ホント我ながら無知な状態でよくやる。

あんまり詳しく話すと見当違いな事言いそうだし、冒頭で紹介した記事のほうが断然詳しいのでそれらをチェックしていただくとして、試験的に一個作ってみた時に六時間。その後その工程を応用してプラモみたいに銅線のサイズをそろえてパーツを並べ、一つ一つの工程をまとめて進める事で時短。要所要所の失敗と成功を乗り越えて何とかPCに認識させることに成功しました。ファームウェアインストールもホントわからないなりに出来た…。全行程で三日~四日かかりました。

というか、ファームウェアに関しては何かプログラミングをいじる工程で説明されてたのですけど、調べてみると選択形式でポチポチと選んでインストールボタンを押すだけで完結できるサイトを見つけてその点簡単でした。

つまり、意味わかんないまま仕上がったというわけです。やればできる!!!!!!

ですが、ぶっちゃけるとまだ全然作成途中です。VRCで認識したといえばしたのですが、トラッキング成功率は結構低く、Wi-Fi経由で認識してるのが悪いのかボクの技術力が低すぎるのが悪いのかわかりませんが、キャラクターの顔の横にトラッカーが表示されたりキャリブレーションがほとんど上手くいきません。一応ファームウェアをインストールする際に、トラッカーの上下左右どの角度でどういう向きに認識させるのか設定する項目があったりするので、そういう位置設定の問題なのかな~とトラブルシューティングが尽きなかったりします。

諸々考えた結果…五万円でモコピかハリトラ買った方がマシ。いやマジで。どうやらAI技術を駆使したスマホで全身トラッキング出来るアプリも開発されてるらしいしここまで苦労して作るもんじゃないな…と思っているのでした。せっかくなのである程度は頑張りますが!

…技適マーク無くね?

ガジェット関係をよく漁ってるとたどり着くのが技適問題。海外スマホや何かしらの家電製品などで色々と問題になったりすることがあるんですが、この技適というのは簡単に言うと国内の電波法に則って総務省が定めてる日本の法令のマークの事で、この技適通ってますよというマークが無い無線通信機器を使うと実は法的にヤバいという物です。

…技適マーク無くね…!?FCCというアメリカ、カナダ側の法令マークはついてるのですが、日本の技適マークが無かったのです。うーんこの。

正直な話、技適マークの有無については「マークが無いとヤバい」程度の知識しかなく、表面的にも一般人が知るにはだいぶ深堀しないとわかんない物なんですけど、技適が通ってない物は違法性のある物という風潮があります。

具体的にはトラック運転手の検挙例が多いらしく、違法電波を飛ばす事で生活圏のテレビやラジオの受信が上手く受けられなくなったりする事からそれらを防ぐための法令みたいなもので、なんだかまあ難しい話なんですよね。実害が及んだ事が無いし、これまであったとしてもよくわかんなかったと思うのでいまいち実感はないのですが、電波という現代の資産を悪用するのは止めましょうという感じの法令。

で、その技適が通ってる状態というのが、何かしらの条件を踏んだ実験を経た上で適正な物であると総務省がなんやかんやして承認したマークっていうわけなんですよね。(あんまり詳しく無くて申し訳です)

近年では海外ガジェットや海外スマホが勢力を伸ばしており、良い製品が作られていて日本にも流通しているのですが、その技適マークが通ってない状態で販売されてる物が入ってきてるので、技適の知識を持ってる人が、私的に技適を指摘wしてるわけです。

ちなみに昔調べた感じ、そういう海外スマホを購入した方が技適が通ってなかったことに後から気づき、自ら総務省に問い合わせて自首した例があるみたいなのですが、法律的にはアウトなものの海外のスマホを使用したことで捕まった事例は無いし、今後もそういう対応はされなかったようです。アウト寄りのグレーと言った所。

つまり違法電波を発信していると完全に罰則が下るものの、技適マークが承認されている機器と同等の電波状況で利用されている物であれば検挙する意味がない。という暗黙の了解の上で黙認されている。といった感じなのでしょうか。※この点知識ゼロで調べてる身での発言なので、各々正しい情報を探してみてください。

ちなみに技適が無くても3メートル以内の範囲でやり取りする物だったり、電波を遮断できる空間での使用であれば確か申請不要だったりするみたいなのですが、使っているモジュールは3メートルよりちょっと範囲広かったりするみたい。というか田舎の山奥の離れの防音室でひっそり使う物なので何とかならない物か…。

そも海外の技適FCCマークが付いてる物は、そういう認証された実例があるので国内で申請すると日本でも技適が通りやすい(別途検証が必要)という話もあるので、今回使用しているモジュールもFCCマーク付き。それらの傾向から、実用上は先ほど述べた印象で相違ないようでしたが…なんかここまで細かく調べてると凄い悪いことしてそうな気がしてきました。知らなかったでは済まされない…!(?)

ただ、近年法令に変化があったらしく、実験目的であれば総務省に申請すると個人でも180日は技適が無くても運用可能という特例があるようでした。

総務省に申請しよう!

という事で申請してみました。

これまた全然詳しくなかったのでこちらの動画を参照しながら申請しております。

詳しくは動画を観ていただくとして、申請自体はマイナンバーカードがあれば意外とすんなり申請出来ました。

何だかこの辺、珈琲豆の販売開始する際に保健所や厚生労働省に申請しまくってたのを思い出します。多分今回の技適もそんな感じの物で、公的に取り扱う物なのでちゃんとルールに則る必要があるための法令なんですよね。それにしても調べて調べまくらないと出てこない問題すぎてよくわかんない!ナンモワカラン状態で自作トラッカーを作ってしまった自分が天才すぎたのかもしれんな…

でも、これが仮にも有害な電波を発信するもので悪意のある物だったのだとしたら大変な事になるので、法令に則る必要があるのです。知らないでは済まされないというのにはちょっとハードルが高すぎますが、専門的な分野に触れる際には事前に情報収集するとかしないとダメだなあと思ったのでした。

と言っても料理だけでも多ジャンルに手を出してるし、DIYも好きだしなんだかよくわからない物に顔突っ込むし、今回も自作VRトラッカー作ってみたりしたし、何かしらで法に触れてる気がしてしまう今日この頃。悪意は無いにしても、ちゃんとしておかないとなあ…

今後の自作VRトラッカーについて

とりあえず作ってみた印象として…実用難しそ~~~!!という感じです。友人のVさんたちに起動した瞬間を見守ってもらってた時には「歴史が動いた!」「個人で作れるのは凄い!」と言われて軽く天狗になっていたのですが、実用するには調整が結構難しく、しかもド素人でナンモ知識がないので草の根を分けながら自分でまき起こしたトラブルシューティング(はんだがおかしいなど)をしていかないといけないし、割と途方もない物作っちゃったなという感想です。確かに感動はあったものの、まだ制作の渦中なのでナンモ言えね~!という状況です。

ただ、技術的には面白く、色々やってみる価値はありそうだなと感じています。市販のトラッカーもなんだかんだでキャリブレーションが上手くいかなかったりするらしく使い余してる方もいるみたいで、それ以上に難しい事やってるんだと思うと「何って…トラッカーを作っただけだが?」とドヤれる立場なので。

そして技適部分に関してなのですが、ちゃんと技適マークが通ってるユニットを買って付け替えると問題ないとのことなのでその点期間内に取り換えようかな~と考え中です。なんだかんだでアリエクで技適通ってるユニット買えるみたいだし安いので。もっと早い段階で気づいてればこんなことには…。

というか、みんな労力に対して色々めんどいからちゃんとした製品のトラッカーを買おう!!!!

【終わり】

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