いまいち信用できない人がいたら・・・

「これは皆さんのためになる」「リスクはない」「さらなる利益追求のため」などと、こちらのメリットばかり伝えてくる人がよくいる。

このようなタイプは、詳しく話を掘り下げていくと、過去にどこかで損害を出していたり、大事なリスクを隠していたりと、論旨が一貫しないケースがほとんどである。

「定義の一貫性のチェック」というものがある。

これは、このような相手から身を守るのに役立つテクニックの一つ。

相手が筋の通った言葉遣いをしているかどうかをチェックするために使う。

もし怪しい相手に出くわしたら、ある程度まで話を進めたあとで、会話の序盤に出た大事な内容に関する質問をしてみる。

「あ、そういえば、このプロジェクトで一番大事なことってなんでしたっけ?」
「最初におっしゃてた、一番可能性を感じているところはどこでしたっけ?」
といった具合である。

例えば、今オリジナルのワインを作るべく、フランスのワイナリーで事業を進めているとする。

その根本には、「美味しいワインを知って欲しい」「自分で作ったワインを飲んでみたい」という思いがあり、この気持ちにゆらぎはない。

すなわち思考の流れに一貫性があるため、もしワイン事業について聞かれても、常に同じ返答をすることができる。

ところが、思考に一貫性がない人はその場しのぎの言葉を連発するため、同じ質問を投げても少しずつ答えがズレ始める。

いまいち信用できない人がいたら、試しに1週間や1カ月などの期間を空けて、同じ質問を投げかけてみる。

少しでも違うようであれば危険信号である。

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