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第4回「商品・サービス開発プロジェクト」レポート

「これからの地域を支えるデザイン経営」を本気で学ぶ場所として、2023年にスタートした越前鯖江デザイン経営スクール。2023年12月9日(土)、10日(日)に4回目となる「商品・サービス開発プロジェクト」が開催されました。

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中間発表会から約1ヶ月間、さらなるリサーチやディスカッションを重ねてきた4チーム。今回の現地プロジェクトでは、各チームのアイデアや方向性を再確認する時間となりました。中には、会場を飛び出してマーケットを開催するチームも!

また、12月9日(土)には第3回「これからの価値づくりセミナー」を同時開催。サーキュラーエコノミー研究家の安居昭博氏に「サーキュラーエコノミーと新しいビジネスモデルの創出」というテーマで講演いただきました。


一期一会マーケットを開催!

曽明漆器店チームは、第1回目となる「一期一会マーケット」を開催!倉庫に眠る大量の漆器をデッドストック品として安売りするのではなく、価値を付け直したり見せ方を変えたりすることで、本来の値段で販売できないかと考えたチームメンバー。曽明漆器店のショップの空き部屋を会場に、マーケットを開催することに。

第1回目は「一期一会マーケット お正月準備編」。年末の開催ということで、各家庭の正月を彩る漆器をチームメンバーと曽明漆器店で選定し、5ブースに分けて展示・販売しました。それぞれのメンバーが選んだ漆器の魅力が伝わるようにポップを作成したり、ディスプレイを工夫したりと気合いが入ります。

チームメンバーが、それぞれの推し漆器を紹介してくれます。
漆器にスイーツを盛り付けるのもいいかも!
曽明漆器店3代目の曽明富代さん
漆器の新しい使い方を提案!手作りのポップがかわいらしい。
製造途中の木地を展示・販売するのは初めての試み。
一般のお客さんはもちろん、講師や他のチームメンバーも続々と来店!

漆器の展示・販売のほか、漆器でお茶を飲む体験やノベルティの進呈もあり、初めてとは思えない充実したマーケットでした。2日間で19名の方が来店し、約13万円を売り上げました。チームメンバーが漆器の新しい使い方を丁寧に説明することで、ふだん漆器になじみがない人にも購入いただけたようです。産地の問屋として「つくり、つたえ、つなぐ」ための第一歩となりました。

チームごとのディスカッション

プロジェクト会場では、チームごとにディスカッションが行われました。講師が各チームを回り、フィードバックする場面も。

一期一会マーケットを開催した曽明漆器店チームは、マーケットを行ってみた感想や課題をチーム内で共有します。

産地の住宅ニーズを調査したり、チームメンバーがバイトに入り会社経営の改善点を見つけたりと、ユニークな実践を進める沢正眼鏡チーム。講師陣からは、プレゼン方法についてのアドバイスがありました。

百年箪笥研究所の設立を目指す小柳箪笥店チーム。小柳箪笥店のミッションやステートメントについて話し合いました。越前箪笥のファン作りのための具体的な取り組みを模索中。

瓦技術を活かしたベンチやインテリアプロダクトを開発中の越前セラミカチーム。チームの取り組む方向性は見えてきたものの、プロジェクトや商品のネーミングに苦戦。講師陣からアドバイスをもらいます。

また、講師の時岡壮太さんによる講義も行われました。時岡さんのこれまでの活動や、時岡さんが経営する株式会社デキタの取り組みについて紹介いただきました。

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半年をかけた商品・サービス開発プロジェクトはいよいよ後半戦に突入。次回までにどのような変化があるのでしょうか。引き続きご注目ください!

(文:ふるかわともか)

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