【EDH・統率者】《生類解放》で都合よくサーチしよう【MTG】

 《生類解放》というカードがある。

 異なる名前を持つマナ総量がXに等しいクリーチャー・カードをライブラリからX枚探して手札に加えるサーチ・カードだ。同一のクリーチャー・カードをサーチできない制限がついているが、EDHのルール上、同一のクリーチャー・カードが入ることは基本的にないので気にしなくて良い。
 Xが2回参照されているため、やや分かりにくいが、X=1ならマナ総量1のクリーチャー・カードを1枚、X=2ならマナ総量2のクリーチャー・カードを2枚と、Xが大きいほどサーチできるクリーチャーのマナ総量と枚数が増えていく。X呪文の常として、Xが大きいほど効率が良いが、そうなるとサーチできるクリーチャーのマナ総量も大きくなってしまうのが難点だ。
 ただ、複数のクリーチャーを手札に持ってこれるというのは魅力的で、X=2だったとしても、5マナでクリーチャー・カードを2枚サーチしてこれる《呼応した呼集》と比較して1マナ軽く、X=3であれば同じ5マナでサーチできるカードが1枚多い(《呼応した呼集》はインスタントという強みがあるが)。そして、それ以上のXの値なら似たようなサーチ・カードよりもアドバンテージを稼いでいる。そんな大きなマナ総量のクリーチャーを大量にサーチしたいかという話は置いておいて。

 特にコンボ・パーツやデッキの主力となるクリーチャー(あるいはその両方)が特定のマナ総量に偏っているデッキで《生類解放》はその威力を発揮する。デッキの構築段階で気を配らなければならないが、2マナのカードなら4マナで2枚持ってこれるし、1枚で一気に必要なクリーチャーを揃えられるという点で《生類解放》に勝るカードはないだろう。
 また、《生類解放》はクリーチャーしかサーチできない点から、基本的にクリーチャーを多く投入したデッキでの採用が望ましく、そうなると中盤以降、マナが余っているときに中型から大型のクリーチャーを引っ張ってくる、単純なリソース稼ぎのカードになってくれるのも良い。さすがに6マナのクリーチャーを6枚採用しているようなデッキは滅多にないだろうが、4マナのクリーチャーを3枚や4枚程度採用しているデッキは多いはずだ。
 もし緑絡みの自分のデッキを眺めていてクリーチャーのマナ総量が特定の数字に偏っていたのなら、《生類解放》を採用してみてはいかがだろうか。

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