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【MTG】重厚学概説 ~タフネスで殴るメカニズム~
はじめに 本noteは、「パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振る」能力、通称、重厚/Backboneについて解説するものである。
原文は某イベントの合同誌に寄稿したものであり、それに加筆修正を加ええたものが本noteとなる。原文執筆時から時間が経ち、重厚界隈の情勢もやや変化したため改めて筆を執ることにした。
重厚というメカニズムを知るものも知らないものも、本文が重厚への理
【MTG】《輝く透光》と《幽霊火》に思いを馳せる
その昔、「未来予知」というセットで、未来枠という概念のカードがあった。
未来を見通す眼鏡の片方から未来を見ているという意図のカードデザインで、世の中の人間の大半は手札を広げるときに左側が上に来るということから左上にカード・タイプのアイコンとマナ・コストの情報が集約されている。
この未来枠のカードは大まかに、
1.いずれどこかでカードそのものが印刷されるやつ
2.コンセプト自体が受け継が
【雑記】透明でキラキラしたものが好きだった。
具体的には宝石とか、玩具のクリアパーツとか。
物心ついたときから透明でキラキラしたものが好きだった。何があってそうなったのかは覚えていないが、幼いころからパトカーや消防車のデカいランプを見て興奮していたし、今でもプラモを組んでいるときにクリアパーツがあると嬉しく思う(最近のガンプラなんかはHGでもクリアパーツを多用していて非常に良い)。
幼い時分には道端に落ちているガラスの破片を口に含み、綺
【MTG】生まれるのが早すぎた《断固たる盾持ち》
なんでこのタイミングでこんなニッチなカード作ったんだろうなという話。
《断固たる盾持ち》というカードがある。
2010年に発売された「エルドラージ覚醒」に収録された2マナ0/3で防衛を持つクリーチャーで、他の防衛を持つ自軍クリーチャーに+0/+2修正を与える。
防衛を持つクリーチャーに全体修正を与えることから、いわゆるロード・クリーチャーなのだが、攻撃に参加できない防衛持ちのタフネスを上
【MTG】公式のカードギャラリーで誤植を探そう
MTGの公式サイトには、カードギャラリーというものがある。
昔は2005年くらいからのセットしかなかった気がしたが、気づいたらα版から最新のセットまで見れるようになっていた。
日本語版が登場したのが4版からなのでそれ以前のカードは当然英語であるが、画像をGatherer(カードのルールであるオラクルを見れるサイト)から持ってきているらしく、日本語訳がされているセットでも2003年のミラディン
【MTG】《従者》の思い出
時のらせんというセットがかつてあり、そのセットのパックには過去のカードがタイムシフト枠として封入されていることがあった。現在で言うボーナス枠やビッグスコアのようなもので、それらはすべてスタンダードで使えたし、時のらせんがリーガルな環境であれば同様なので、モダンでも使える。むしろなんで最近のボーナス枠はスタンダードで使えないやつも入ってるんですか?
ある日、時のらせんを剥いていると《従者》という
【MTG】《マルコフ家のソリン》のスペックに思うこと
すごい! モダホラ3! 本当にすごいんだ!
昨日も同じ書き出しで始めたが、モダホラ3のプレビューが始まり、カードが少しづつ公開されている。
その中で、《マルコフ家のソリン》が気になった。
2マナ1/4で絆魂と強請を持ち、更には条件を満たすとPWに変身する、マジック・オリジンで登場したタイプの伝説のクリーチャーだ。
PWとしての性能に関しては特に思うことがないのだが、クリーチャーの面で
【MTG】《堕落した多相の戦士》の可能性
モダホラ3! すごい! 本当にすごいんだ!
モダンホライゾン3の情報がぽつぽつと発表され始め、またモダンが激変する時期が来たのか……と遠い目で公開されたカードを眺めていると、《堕落した多相の戦士》が目に入った。
戦場に出るに際し、P/Tを規定する、《原初の土》型のクリーチャーである。
元ネタと同じく4マナで欠色により色を実質的には持たないが、唱えるのには青マナが必要で、一見すると元ネタ
【MTG】John Avon土地が好き
最初にJohn Avonを認識したのはUnhingedの基本土地だった。
当時まだ珍しかった、いわゆるフルアート土地なのに加え、イラストそのものの色合いが美しいと感じた。
フルアートでない土地にも美しい風景は存在するが、カードの半分程度しかないので、このフルアート土地を初めて見た時は衝撃だった。
テキスト欄が存在せず、イラストを大きく見せる構図は非常に特別感があり、更にはイラストも良い。