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【1分で読めるミニ記事】ハリーポッターの魔法生物を生み出したアニマトロニクスとは

先日友人とメイキング・オブ・ハリーポッターに行きました。

去年開園したハリーポッターの映画の舞台裏を存分に体験できるエンターテインメント施設であるメイキング・オブ・ハリーポッターは今もなお大行列ができるほどの人でにぎわっています。

私たちは普段映画を見るとき俳優やストーリーに注目してしまいがちですが、この施設で見ることができるさまざまな展示物の主役はむしろ裏方の人たちの努力の結晶とも言えます。

そして、このnoteで紹介するということはもちろん科学技術のネタがあったわけです。

ということで、今回はハリーポッターの映画を支えた技術の一つであるアニマトロニクスについて紹介していきたいと思います。


アニマトロニクスとは

ハリーポッターの映画にはさまざまな魔法生物(クリーチャー)が登場しますよね。

どの魔法生物もとてもリアルでCGで作られているものと思います。しかし、実はCGのみで作られているわけではないんです。

というのも、CG技術を後乗せしていても、そのリアルな存在感は現代技術によって作られたロボットによるものなんですね。

このような生物を模倣したロボットを使って撮影する技術をアニマトロニクスと言います。アニメーションとエレクトロニクスを組み合わせた造語のようですね。

ハリーポッターの映画の中にはさまざまなところでアニマトロニクスが使われています。

まるで本物の生きた動物のように動かすことができるアニマトロニクスはヒッポグリフのバックビークや巨大なクモのアラゴグなど、他に小さなクリーチャーたちもこの技術が使われています。

衝撃だったのは、ハリーたちにやさしく接する大男ハグリッドもアニマトロニクスだったんです!ハグリッド役の俳優さんは185cmですが、映画では2m以上の大男に見えます。実は、俳優さんの頭の上にアニマトロニクスのハグリッドの顔を乗せて表情を操縦していたというのは驚きです。

また、アニマトロニクスという技術はハリーポッターの専売特許ではありません。有名どころではジュラシックパークシリーズの恐竜やエンターテインメント施設の動く生き物ロボットなどもアニマトロニクスと同じ技術を使っています。

こちらの道具を見ると、動くアニマトロニクス技術を見ることができます。

こんなにも滑らかに動くことができるロボット技術により、本当に生きているんじゃないかと錯覚するほど、リアルな生き物を作り出すことができるようになりました。

さらに進化したCG技術を上乗せすることによって、私たちは現実と判断できないほどにリアルな架空の生き物を映画の中で楽しむことができるんですね。

最後に

もとともエンタメ要素を楽しむために行ったんですが、エンタメを楽しむだけでなく、映画に使われている多くの技術を学ぶことができて、技術好きとしても大変楽しめる施設でした。

今回はアニマトロニクスの紹介をしましたが、特殊メイク、CG技術、音響技術、大道具・小道具造りなどどれをとってもプロの本気を目にすることができます。まさに現代の映画技術館といっても過言ではありません。
興味がある方は是非一度行ってみることをおすすめします。

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