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【GIU 47~48】日本語解説 Reported speech 直接話法 間接話法【知っておきたかった!英語文法】

1、間接話法の基本イメージ

間接話法(Reported speech)は、直接話法において他の人の言葉や考えを報告する際に使われる文法的な構造です。

報告の主体(報告者)と報告された主体(発言者)の設定
例:She said / They said 

"that"の導入
報告の主体の後に、引用や報告された発言や考えが続く場合には、"that"を導入として使用します。これは引用の部分が始まることを示します。

彼女は言った(She said)that...
彼らは述べた(They said)that...

基本的には、報告された話法では、引用符やコロンなどの特定の句読点を使うことなく、話し手が他の人の発言や考えを再現します。このため、報告された話法では、実際の発言者の言葉を直接引用するのではなく、話し手の言葉で再現することになります。

引用された発言や考えの報告
ここで、引用符で囲まれた報告された発言や考えを示します。この部分は直接話法(direct speech)と同様の形式で表現されます。

彼女は言った(She said)that "I love you."(「私はあなたを愛している」と。)
彼らは述べた(They said)that "We will be there on time."(「私たちは時間通りにそこに着くだろう」と。)

動詞の変化と時制の変更: 報告された話法では、直接話法の文を報告するために動詞の変化が行われます。主に過去形への変更が行われ、必要に応じて人称や時制の変更も行われます。

直接話法
"I am happy."(私は幸せだ。)
間接話法
She said that she was happy.(彼女は言った、「私は幸せだ」と。)

付加情報の追加
彼は言った(He said)that he had studied all night(彼は一晩中勉強した)because he had an exam the next day(次の日に試験があったため).

これらの要素を組み合わせることで、間接話法(Reported speech)の文を組み立てることができます。

報告された話法の特徴的な変化には、以下のようなものがあります。

時制の変化

直接話法の発言が過去の出来事である場合、報告された話法では過去の時制が使用されます。例えば、直接話法の文「I am happy」は、報告された話法では「He said he was happy」となります。

人称の変化

直接話法の発言者が第一人称(I, we)である場合、報告された話法では第三人称(he, she, they)に変化します。例えば、直接話法の文「I like this book」は、報告された話法では「He said he liked that book」となります。

述語の変化

直接話法の文の述語が助動詞(can, will, must)や現在進行形(-ing 形式)である場合、報告された話法ではそれに応じて変化します。例えば、直接話法の文「She can swim」は、報告された話法では「He said she could swim」となります。

報告された話法は、他の人の発言や考えを伝える際に頻繁に使用されます。特に報告やインタビューなど、誰かの発言を正確に伝える必要がある文脈でよく使われます。

間接話法を使うことで、他の人の発言や考えをより自然に伝えることができます。また、間接話法は物語や報告などで頻繁に使用される文体であり、直接話法よりもフォーマルな印象を与えることがあります。

2、間接話法の時制を過去形にするとき


状況が変化したり、終わったりする場合

間接話法(Reported speech)が過去の時制で使われる理由は、発言や考えが実際に行われた時点から過去になるためです。報告された話法では、直接話法で述べられた発言や考えを報告するため、報告時点から過去の事象として扱われます。

例えば、直接話法の文「I am happy(私は幸せだ)」を報告された話法で伝える場合、過去の事象として伝えるため「He said he was happy(彼は幸せだったと言った)」となります。報告時点では、実際の発言が過去にあったとみなされるため、発言者の言葉を過去の時制で報告する必要があります。

報告された話法が過去の時制を使うことにより、時間的な一貫性や文脈の整合性が保たれます。また、報告された話法は、過去の出来事や過去の情報を伝える際にも頻繁に使用されます。過去の発言や考えを報告することで、報告者が情報の正確性を主張することができます。

ただし、報告された話法が常に過去の時制で使用されるわけではありません。報告時点が現在であり、発言や考えが現在のものである場合には、報告された話法でも現在の時制が使用されることがあります。文脈によって使われる時制が変化するため、注意が必要です。

発言が事実とは異なる場合

間接話法では、発言や考えが報告される際に過去形が使われることがあります。この過去形の使用は、発言が事実とは異なる場合や信憑性に関わる要素を示すために行われます。
以下の例を考えてみましょう。

直接話法
彼は言った、「私は昨日勉強した」
(He said, "I studied yesterday.")

この発言を報告された話法で伝える場合、過去形を使って事実ではないことを示すことができます。
間接話法: 彼は言った、彼は昨日勉強したと。 (He said that he had studied yesterday.)

ここで、発言者が「私は昨日勉強した」と言ったと報告されていますが、実際の事実は確認されていないため、過去形を使用して報告されました。このように、過去形の使用により、発言が事実でないことや、報告者の確証の欠如を示すことができます。

また他の例として、

あなたは数日前、Rachelさんに会った際に彼女からジョーさんが入院していることを聞きました。

Have you heard? Joe is in hospital.
お聞きになりましたか?ジョーさんは入院しているんです。


その日のうちに、あなたはジョーさんに道でばったり会いました。

Joe, this is a surprise. Rachel said you were in hospital.
ジョー、これは驚きだ。レイチェルはあなたが入院していると言っていましたよ。

先ほど道端でバッタリ会ったレイチェルさんから聞いたのは、「ジョーさんが入院していること」。
しかし、その後すぐにジョーさんと道ですれ違いました。


道でバッタリ

この場合、聞いていた話とは異なる事実のため、過去形を使うことでそれは事実ではなく事実から少し距離があり事実ではないことを表現できます。

3、間接話法の時制を過去形にしなくてもいいとき

間接話法では、常に動詞を過去形に変える必要はありません。状況が変わらず、発言や考えが現在の状態を示している場合には、動詞を過去形に変える必要はありません。

報告された話法(reported speech)で過去形を使わなくてもよい場合には、いくつかの文法的なルールが存在します。以下にそれらのルールを説明します。

現在の事実、普遍的なことについて述べるとき

直接話法での発言が現在の事実や普遍的な真理を述べている場合、報告された話法では動詞を過去形に変える必要はありません。

直接話法
"I am a teacher."
私は教師です。

間接話法
He said, "I am a teacher."
彼は言った、「私は教師です」

直接話法:
"She says water boils at 100 degrees Celsius."
彼女は水は100度で沸騰すると言っています。

間接話法
He says water boils at 100 degrees Celsius.
彼は水は100度で沸騰すると言っています。

直接話法の場合

報告者が発言や文の内容を正確に再現するために直接話法(direct speech)を使用する場合、過去形を使わずに直接話法の文を引用符で囲みます。 

直接話法
"I love this song."
私はこの曲が好きです。

間接話法
She said, "I love this song."
彼女は言った、「私はこの曲が好きです。」

当初の文章の内容の状況が現在も変わらない場合


状況が変わらない場合、直接話法の文が状況が変わらない内容を述べている場合、動詞を過去形に変えずにそのまま維持します。

直接話法
"He says he is busy."
彼は忙しいと言っています。

間接話法
She says he is busy.
彼女は彼が忙しいと言っています。

この場合、報告された話法では、状況が変わらず「彼は忙しい」という内容がそのまま伝えられます。報告された話法では、直接話法の文の動詞を過去形に変える必要はありません。


直接用法
Paul said, 'My new job is boring.'
ポールは「新しい仕事はつまらない」と言った。
間接話法
Paul said that his new job is boring.
ポールは「彼の新しい仕事はつまらない」と言った。
※状況は変わらない。 彼の仕事は今もつまらないため、現在形が使われている




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