【写真館582】ヒカルゲンジ
今日の一枚はコチラです。
先日旅した宇治では宇治川のあたりを歩き回りました。そのとき「宇治十帖石像」を探した話は昨日の写真館に載せましたが。その近くで一際鮮やかに咲く椿に出会いました。
それが写真の「ヒカルゲンジ」です。
その名前は『源氏物語』の主人公である光源氏にあやかって付けられたものなのでしょう。花の色は繊細で、大輪に咲くその姿はぱっと人目を引きます。
考えてみれば、椿の花は山茶花と異なり、このままぽとりと落ちます。『源氏物語』のなかで光源氏も紫の上に先立たれ、右往左往するものの、その死の姿は描かれず「雲隠巻」という巻名にそれを想像させるのみです。
鮮やかにあでやかにうつくしく咲き、その印象を強く残したまま、人生を終える。何というのでもないのですが、この椿が「ヒカルゲンジ」という美しい名を戴く意味が気持ちに滲みてくるのでした。
■おすすめ記事
■桜のころにまた会おう
■あの時教えて欲しかった国語の疑問⑥―古文って、結局何がおもしろいの?
■大河ドラマ『光る君へ』をめぐる旅③―越前 大河ドラマ館へ行ってきました
■大河ドラマ『光る君へ』第1話「約束の月」感想―中関白家と円融天皇と
■2024年度共通テスト国語について②―古典(古文、漢文)のこと
■おすすめマガジン
■えりたの花を楽しむマガジン
【写真館】noteのなかから、お花の写真記事を選んでまとめました。現在は桜の記事をぐぐっと集めてあります。記事を読みながら、お花見気分も味わっていただけたらと思います。
■えりた写真館マガジン
【写真館】noteとして投稿した500本を超える記事のなかから厳選し、まとめました。記事は随時増やしていきます。
■大河ドラマ『光る君へ』関連マガジン
大河ドラマ『光る君へ』に関連する記事をすべて収めてある無料マガジンです。毎話の感想や、深掘りするための参考本の紹介などもこちらにあります。
■大河ドラマ『光る君へ』を100倍楽しく見るために
2024年の大河ドラマ『光る君へ』をより楽しく深く見られるヒント満載のマガジンです。
■えりたマガジン
有料記事が全部入ったお得なマガジンです。これからも週に複数本更新していきます。
■大人ほど役立つ学び直し国語
すぐに使えるnoteの書き方や、あのとき解けなかった国語の問題の謎について書いています。
んじゃ、また。
記事をお読みいただき、ありがとうございます。いただいたサポートはがっつり書籍代です!これからもたくさん読みたいです!よろしくお願いいたします!