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【写真館575】みどりの思い出

今日の一枚はコチラです。

こちらは4月半ばの名古屋城で撮った一枚です。

その日は我が最愛の推しさまである、名古屋おもてなし武将隊の織田信長さまがご出陣でした。桜シーズンも終わり、観光客さんもまばらな城内をのんびり散策されるとのの後ろを、探偵のように付いて歩いていたのです。

二の丸茶亭あたりをとのが歩かれているとき、ふと後ろを振り返ると、木々の新緑がさまざまにグラデーションをなして、景色をおだやかに彩っていました。

幼い頃、絵画教室に行っていました。私はそちら方面の才能も母のお腹に置いてきた類なので、視覚的な表現も苦手です。

その教室で、何かの絵を描いたとき、先生だか母だかに「なんで、全部同じ緑一色で塗りつぶしちゃうの?」と問われたことがあります。

今思えば、その頃の私には「緑にもいろいろある」ということが理解できていませんでした。

もちろん、目には映っていたのでしょうが、それを「絵」に記号として落とし込むとき、「緑を変化させる」という意識には至らなかったのです。だから、緑一辺倒と言ってもよいような絵しか描けず、先生だか母だかに直球の疑問を投げつけられる結果になったのでした。

そんな言語化ができたのは、大人になって随分経ってからです。そうして、わりと昔から「0か100か」みたいな性格でしたから、あの一言で「私はちゃんと色をつけることができないのだな」と、深く心に刻み込まれました。で、そこからまっとうに美術苦手民へと成長したのでした。

それでも。こうしてお城でさまざまな「緑」に心を救われる瞬間を何度も経験するうちに、絵には描けずとも記憶カメラに残して楽しめばいいのだなと理解し。だからこそ、今は「緑」にコンプレックスを抱くこともなく、こうしてうれしくたのしく「緑」を堪能しているのでした。


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