【写真館574】今年は季節が早すぎて
今日の一枚はコチラです。
四月上旬のある日のこと。遅咲きの桜たちがそろそろ満開かなというとき、名古屋城をうろうろしていると、不意に甘い香りが漂ってきたのです。
ふと見上げると、藤棚で花がわりと全開で開いていて。虫たちを寄せる香りを振り撒いていました。
例年なら、桜が終わりがけのころに藤が咲き始め、「そろそろ夏の準備をしなくちゃなぁ」と思うのに。四月上旬、何ならGW前にある私の誕生日もまだ来ていない頃に、藤が咲き始めるなんて。
たしか、ついこの間まで暖房を付けたり、ウールのコートを羽織っていたりしたのに。もう藤は咲き、気温は夏日を記録し始めている。
花たちの様子を見ていると、気温の変化がバグを起こしていることを実感します。
「地球温暖化」とか「温室ガスの効果」とか、小難しい言葉で言われても全然ピンとこないけれど、植物たちを見ていると現状が相当ヤバイことになっているのだと、スルドク実感します。彼らはそれを目に見えるカタチで教えてくれるからです。
もちろん、花たちが教えてくれている段階で、すでに手遅れ５秒前なのは理解しているのですが。
それでも。幼い頃はもとより、つい数年前と比べても、咲く時期が変化している現状を何とかしなくてはと、焦りにも似た気持ちを抱いてしまうのでした。
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んじゃ、また。
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