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『どうする家康』を10倍楽しく見るために

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これからますます盛り上がる大河ドラマ『どうする家康』をもっともっと楽しく見るために、徳川家康や織田信長に関する記事をまとめました。お城の情報や関連書籍のご紹介が満載です。以後も随… もっと読む
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記事一覧

■知っているはずの「歴史」をアップデートする―『動乱の日本戦国史』

えりたです。 大河ドラマ『どうする家康』、どんどん佳境に入ってきましたね。気が付けばもう10月。始まった当初は「おれの白うさぎ」だった家康公も、いつの間にやら、底知れぬ「たぬき」化していくようで…月日の流れの速さに白目…いや、遠い目をしている今日この頃です。 さて、今日は9月に発売された新書をご紹介します。 ・ ・ ・ 「歴史学」という学問があります。「歴史学」がどういう学問かをググってみると、 とあります。 ここで大切なのは、「歴史学」は学問であるという点です。そ

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【信長公探訪記】信長公廟をめぐる旅/本能寺、阿弥陀寺

前回の記事で、実際に本能寺の変の起きた「本能寺跡」を紹介しました。記事にも書いたように、その後、後継者となった豊臣秀吉公の都市計画により、本能寺は現在の場所への移転を命じられます。 以前、伺ったことはあるのですが、今回せっかく信長公の京都での足跡を辿る旅に出ましたから、現在の本能寺へも訪れることにしました。

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【信長公探訪記】ふたつの本能寺

天正10年(1582年)6月2日未明、京都本能寺において織田信長公は明智光秀による謀反に遭い、その未来を突然に断ち切られます。本能寺の変です。 7月の終わりに、大河ドラマ『どうする家康』でも1話をかけて描写されました。あの有名な台詞「是非もなし」や敦盛といった定番の劇的要素を入れずに描いたことで、かえって、より印象に残るドラマになっていたのではないでしょうか。 さて。 その現場となった「本能寺」は、現在、京都市中京区寺町通にあります。ですが、これは信長公逝去後、豊臣秀吉

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モノが語る説得力―『城から見た信長』

「織田信長」という人物について知りたいとき、まず見るべきは太田牛一著『信長公記』です。信長の傍らで、彼の事績をつぶさに見て書かれた書物ですから、信用できる度合いでいえば相当に高いでしょう。 ただし、たとえば太田自身の手によって清書されたときに、話が盛られたり、時代の権力者に忖度した記述になったりという部分が『信長公記』にも確かにあります。また、幾つも写本の代を重ねるうちに写し間違いや、あるいは、意図的な書き直しがある可能性も否定できません。 つまり、ことばによって書かれた

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■駆け回ったあの頃を―【信長公の城】①那古野城

信長公は生涯で、5つの城に居住しました。その始まりが「那古野城」です。今では徳川時代の面影を色濃く残す場所となりましたが、それでも、信長公のいた時代に思いを馳せるよすがとなるものもあります。 大河ドラマ『どうする家康』では、そろそろ本能寺の変が見えてきています。が、今回はそんな、信長公の始まりの場所の歴史や今を見ていこうと思います。 ・ ・ ・

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下天のうちをくらぶれば―呉座勇一『武士とは何か』

たとえば、「人間五十年」ということばを見ると、多くの人は「織田信長公」を思い浮かべます。それはきっとこのことばが、私たちのイメージする信長公の人生に寄り添うものだからでしょうし、あるいは、このことば自体が私たちの印象をつくりあげたとも言えるでしょう。 もちろん、戦国時代は今とは違って録音録画など願うべくもないですから、誰が何を言ったかなど、伝聞や物語のカタチでしか伝わりません。しかも、それは伝言ゲームよろしく、変化し放題です。 それでも、「その人がこの言葉を発したこと」が

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■深慮遠謀が跳梁跋扈する―平山優『徳川家康と武田勝頼』

大河ドラマ『どうする家康』、ご覧になってますか? 6月は長篠の合戦があったと思いきや、築山殿の事件にねこまっしぐら! で、まじそれどうする?となっていますね。 そんな殿潤さまに襲い掛かる困難の連打が、実際はどのようなものだったのかについて、みっちり調べ上げ、考え尽くし、分かりやすく書かれた本が出ました! それがコチラです。 ■『徳川家康と武田勝頼』について ■平山優 著 ■幻冬舎新書 ■2023年5月 ■980円+tax 『どうする家康』で時代考証を担当されている、

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■絶景の果てにある孤独を―安土城探訪記③

さて、安土城探訪記の3回目です。 私あるあるで、2回目の記事を書いてから時間が空いたので、もう書かないかと思いましたが(笑)、何とか書く時間を取れました。 今日こそ天主閣跡まで辿り着きます(笑) この記事は、今月4日に安土城址へ旅したときの記録です。 大河ドラマでは、先週長篠の戦いが終わったので、もうすぐ築城が始まると思います。本能寺の変の2週間後に燃え落ちた安土城の現在、あるいは、そこから見える過去の姿をお届けします。 安土城址に行ったときのことを思い出すと、大河ド

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■安土城探訪記②

昨日更新した、安土城探訪記の続きです。 いや、すぐ書かないと書かずに終わる、私あるあるが発動しそうで(笑) よろしければ、おつきあいください♪ 前回の記事で、安土城址へ辿り着き、歩き始めたもののすぐに「責任者出てこい」となりました(雑な説明)。 今回はそこから少し寄り道して、摠見寺で一休みし、そのまま天主跡に向けてずいずいと上り…辿り着かなかったところまでです。えぇ、もう一つ記事を立てる羽目に陥りましたとさ。 大河ドラマ『どうする家康』で、どれほどピックアップされるか

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■安土城探訪記①

先日、時間をつくって安土へ行ってまいりました。どうしても、『安土城考古博物館』の春季特別展を拝見したかったからです。 ただ、まだきちんとその展示を消化しきれていないので、そのときのお話はまたの機会に譲るとして、今回はそのあとに赴いた『安土城』のお話をしようと思います。 ・ ・ ・ 今回の記事は、安土城探訪の1回目ということで、 ■安土城の沿革 ■安土城へのアクセス ■登り始めの道の様子など をお伝えします。道中の写真もたくさん入れています。 大河ドラマ『どうする家康』

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【読書note】『徳川家康 弱者の戦略』

今日は日曜日。雨降りでしたので、お家に籠り、原稿仕事をやっつけておりました。おかげで、時間の余裕が持て、大河ドラマ『どうする家康』を観ることができました。 今日は第18回「真・三方ヶ原の戦い」。 いやぁ、あちこち泣きかけました。だって、夏目さんの名前とか叔父上の男気とか。 スパンの長い大河ドラマだからこその見事な伏線回収。決意をした人たちの表情を彩る光と影の美しさ。泣かせにくるなぁとじわじわしていました。 そして! こちらの本をおススメせねばとnoteを開いた次第。その

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【読書note番外編】『新説 家康と三方原合戦』

今日放映の『どうする家康』では 「三方ヶ原の合戦」が描かれました。 ドラマの時代考証をされている 平山優先生が執筆なさった 『新説 家康と三方原合戦』を思い起こしたら ドラマのわくわく感がマシマシに! 来週は「真・三方ヶ原の合戦」との タイトルですし さらにたっぷり楽しむために こちらの本をご紹介いたします。 *こちらの記事は 昨年12月に書いたものを少し手直ししたものです。 ■『新説 家康と三方原合戦』について ■とにかく読みやすい 旅行に行くとき、必ず何冊か

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【読書note6/新書】『信長の城』

大河ドラマ『どうする家康』を見ていると、「え、これ、城なの?」と思うことがあります。「〇〇城では…」とのナレーションが入っても、「館にしか見えない…」と思ってしまうのです。 「城」と言って思い浮かべるのは、名古屋城とか、暴れん坊将軍な姫路城とか。ああいった壮麗な雰囲気の建物です。現在、1560年代真っ只中の『どうする家康』ではまったく見かけない形状をしています。 でも、それが正解。 多くの人が「城」と言われて思い浮かべるのは、近世に入ってから建てられたものなのです。で、

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織田信長公関連のおすすめ本③

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