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何もしないという選択。

こんにちは、eringishimejiです。

小学校高学年の娘と低学年の息子を育てています。

まだ詳しく書いたことはないのですが、息子は手先が不器用だったり、はじめてのことがものすごく苦手などの特性があります。

就学前は療育を受けてきました。
今は放課後等デイサービスを利用させていただいています。


はじめて参加したイベント。

先日、息子の通う放課後等デイサービスでイベントがあり、親子で参加しました。

「オリジナルプレイ」というものです。

Original Play® とは

本能の遊びが学習の土台となるオリジナルプレイ(Original Play®︎)は、子どもや野生動物との遊びの専門家であるアメリカのフレッド博士によってまとめられた、人間の発達行動・遊び・学習に関する
プログラムです。

フレッド博士は2018年10月に初来日、2019年10月には再来日され、その際にフレッド博士から直に学んだ日本のメンバーが、その実践を深めるために、各地で『実践会』を開催しています。
一般社団法人 オリジナルプレイ・ジャパン 
ホームページより


私が勉強不足で、こんな感じのことやるんだよーとちゃんと説明せずに行ったのがそもそも失敗だったんですが。
息子よ、ごめん!
まあ説明してたら「行かない!」となってた可能性大なので、結果オーライ。

専門家の方々や参加しているお友達と、言葉を使わずに、本能に任せて遊ぶ、振る舞う、みたいなプログラムでして。

親は何も言わずにそれをただ見守る、というルールでした。

隣にいた同い年の女の子が、初めてとは思えないくらい楽しそうに、自由に、創作ダンスをするかのように振る舞っていて、私は、すごいなあ、これがオリジナルプレイなのかー!と感心しきりでした。

その傍らで息子は何をしていたかというと、、、

体育座りでただ見ていました

時々先生がさりげなくお誘いに来てくれるのですが、完全にスルー。

それが何セットか繰り返され、初めは入れなくても途中から入る子もいて、自由にのびのびと動いていました。

私はそれを見ながら、あーやっぱり入れないよな〜って思ってたんです。

息子には、とても長い時間に感じたと思います。

そんな考えあったのか!

それで、終了の時間になり。

息子と、ちょっと申し訳なさそうにしている私に対し、先生方から次のようなお言葉をいただいたんです。


・息子くんは、だんだん目が合う回数が増えていましたよ

・この場にいられず、部屋を出て行く子もいる(それでも全然OK)のに、ずっと座っててえらかったね

・この中に入らない、やらない、何もしない、というのも息子くんが選択したこと。それはとっても素晴らしい選択なんですよ

それを聞いて、私、泣きそうになりました。
なんというか、はっとしたんです。

日常生活で、できないこと(年齢、発達に合っていることの中で)、やらないことがあっても、口では「できることをやればいいんだよ、大丈夫だよ!」と言いながら、心の中では、どこかでちょっとがっかりしていたんです。

やっぱりできないよな、やらないよなって。できている子もいるのになあ、やってほしかったなあって。
今回もそうでした。

だけど、「できない」というより、「やらない」、「何もしない」ことを選択してるって。その選択も尊重しようって。

そういう考え方があるのかと気付かされ、心が揺さぶられました。

小さな変化もあったことですし、息子なりに感じたものはあったかと思います。

これからも色々あるんだと思いますが、子どもたちの成長を応援し、選択を尊重しながら、一緒に学んでいきたいなあと思いました。

*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*


ただ、この話にはオチがありまして。。

帰り道。
歩きながらの会話。

私「初めてのことでびっくりしちゃったよね。でも褒められたね。えらかったね」

息子「なんかさ、帰ってからマイクラで何作ろうか考えてたー」

えっと。
得意の妄想の世界に飛んでたんだね。

いいんだよ、それも君が選択したことだから。



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