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初めてのエスコンフィールド、ドキドキハラハラ体験記。


よく晴れた夏休みのある日、わが家は新球場「エスコンフィールド北海道」に野球観戦に出かけた。札幌ドーム(札幌市)からこの場所(北広島市)に移って、観戦するのは初めて。

野球の試合を観るのは、比較的好きな私。でも、夫婦ともに推しのチームはなく。九州ではソフトバンクHAWKSを、北海道に来てからは日本ハムFIGHTERSを応援している(毎度にわかご当地ファンでごめんなさい)。

今回、夫の休みや娘の塾の日程に合わせようとしたらなかなか決められず、チケットを取ったのは、わずか5日前。4席横並びの空席を探したらあまりなく、スタンド1階席、3塁側(お相手チーム応援ゾーンの近く)にゲットした。

思い返すとたった半日に様々な出来事があり、大変疲れたが、とても濃厚だった。そんなわが家の半日を残しておきたくて書いてみる。
(試合に関する話題は少ないので、ご了承ください。)




1. 小2息子、入場すらできないのかと諦めたその時!〇〇で超回復。

札幌駅から、行きのJR(快速エアポート)。程よい時間に出発してしまったため、車内は大混雑。もちろん新千歳空港に向かう方もいる。

なんとか乗り込むことはでき、立って夫と私はつり革を掴む。娘(小6)が私の前、息子(小2)はその前に立ち、パイプの手すりを掴むことができた。

隣のギャルと身体が触れる距離。電車が揺れた拍子に、ギャルのヒールが私のつま先(サンダルで剥き出し)を直撃。衝撃の痛さに涙が滲み出た。こんな時はスニーカー履いて来なくちゃだよな、と後悔してももう遅い。

1駅過ぎたあたりから、すぐに我慢の限界を超えた息子がぐずり出した(赤ちゃんではない)。

「いつ着くの?、もう無理、足が痛い、暑い、もうダメだ、息ができない、野球なんて観たくない」…etc。色々無理な割には饒舌だ。

なんとか話題を逸らしたり励ましたりなだめたりし、やっとの思いで北広島駅に到着(所要時間約20分が体感では1時間くらい)。

これからシャトルバスに乗り換えないといけない。息子はもう限りなくHPゼロに近い。我らは入場すらできないのか、どうするかなあ、そう思ったその時。

駅のロータリーに颯爽と現れる1台のド派手な車。中からは、車と同じ柄の服を身にまとった、これまたド派手なお兄さんとお姉さん。そして満面の笑みでこちらに近付いてくる。

ーーえ、なに?ヒーロー?


それは、レッドブル・エナジードリンクの宣伝カーだった。

初めて間近で見ました!


レッドブルはカフェインが多いので、子どもには注意が必要だと聞いている。でも、この際何でもいいや、という危険な思考に陥っていた私は、笑顔のお兄さんからレッドブル・エナジードリンクを受け取ると、「家族みんなで1本飲もう」と提案した。

食いつく息子。

めちゃくちゃ冷えている。想像以上に美味しい。結局、息子は「うめ~!」を連発し、半分くらい飲んでしまった。みるみる回復するHP。びっくり。

そして、その後帰るまで、息子の妙なハイテンションが続くことになる。恐るべし、レッドブル。そして奇跡的なタイミングでの登場に感謝。

息子、明らかに翼さずかりました!


ありがとう、レッドブル。効果は抜群でした。

(※一応調べたら、7~9歳の場合、カフェインの量的に半分くらいは許容範囲のようでした。)


2. まさかの、おひとり様空中〇〇。

レッドブルに救われ、無事に球場のある「北海道ボールパークFビレッジ」に到着。ここにはたくさんの「楽しい」が詰まっていると聞いている。

まず私の目に飛び込んできたのは、丘の上から球場を目がけてこげる空中ブランコ(SWING MAXスイングマックス)。

公式サイトより

ーー何あれ。めちゃくちゃ楽しそう!

そこまで行列していないし、試合開始までにはまだ時間がある。

ーーやろう、やろう!

早速、受付で料金を支払うことに。すると、順番に発言する家族たち。

夫「あ、こういうの無理だから、いいや。」

娘「私も怖いからやらない。」

息子「やらなーい。」

ーーえ?こんな経験なかなかできないよ?

説得も虚しく、結局、私がおひとり様で体験することに(諦めきれなかった)。

安全ベルトを装着するスタッフの方に、「えっと、お母さんだけ、乗るんですよね?」と確認される。見れば、子どもが体験して親が付き添う、カップルや親子で体験、家族みんなで体験、の方がほとんどだ。

家族に見守られ、1人、階段を登る。

見晴らしがとてもいい。

ブランコは4つあり、グループごとに体験していく。おばさんが1人でするのもなんだかなあと心配していたら、たまたま後ろが中学生くらいの男の子1人だったので、同じ回にやってくれた。

シートベルトみたいな安全装置をしっかりつけて、ワイヤーで斜め後ろに引っ張られる。

若くて元気のいいお兄さんが掛け声して、ワイヤーを切り離してくれる。
「5、4、3、2、1、出発!」

ーーひゃ〰️!

変な声しか出なかったが、ちょっとだけスリルがあって、とても気持ちよかった。空中に投げ出される気分。球場と青空が、近付いたり離れたりする。最高だ。

「ナイスです~!」、「手を離してみましょう、映えますよー」などと、お兄さんがテンション高めで終始励ましの言葉を掛けてくれるので、1人でも全然寂しくなく、寒くもならず、素晴らしい体験だった。

下で夫が写真を撮っていたので、見せてもらう。

青空と私。

え、1枚?躍動感全然なくない?しかも指写りこんでるし。


思ったより時間がかかり、お待たせしてしまったので文句は言えず。



3. フォトスポットにて。順番待ちして記念撮影しようとしたら。

エスコンフィールドは建物自体がとても写真映えする。表紙の写真もその1つ。ランニングで来たことのある夫おすすめの撮影スポットがあるとのことで、球場の周りを歩き、反対側に移動する。

途中でジップラインやジャングルジム、ミニ球場など、様々な遊びコーナーがある。夏祭り用の提灯も吊り下げてあった。

夏だねー


撮影スポットに到着。大きなモニュメントがあり、数組が順番待ちしている。

なるほど、これは映えますわ。特にこの日はバックが青空で最高だ。

私たちも列の後ろに並ぶ。列の前後の組で写真を撮り合う流れとなっているみたい。ナイス、助け合い!

順番がいよいよ次の次、となった時。

前からゆっくり歩いて来たおじいさん2人が、モニュメントに近付いて来た。

ーーえ、え。まさか?!

そろーりそろーりとモニュメントに腰を下ろすおじいさんズ。見れば、お1人は医療用酸素ボンベをお持ちで、鼻にチューブを装着されている。

ーーあちゃー、座っちゃった。でもこれは何も言えない!

そこにいた全員が同じ気持ちだろう。

結局、なんとかおじいさんズが写りこまないように撮影し合った(いや写りこんでいたね)。

近付くおじいさんズ。白くしちゃってごめんなさい。

「D」や「O」から顔を出したり、「I」のバットを持ったりして、皆さん思い思いのポージングをしていた。



4.室内なのに開放感あり!とっても素敵な球場に感動。

いよいよ入場。初めての球場はワクワクする。

感動したのはガラス張りの部分。
写真を撮っていなかったので、公式サイトからお借りして。

室内なのに外の光が差し込んで明るい。
屋根は開くこともできるのだとか。

なんという開放感。


そして、わが家の席を確認。1階席は思ったより傾斜が緩やかで、グラウンドまで近い。肉眼で全然行ける!

シートも座り心地が良かった。

電光掲示板も見やすい。


5. 出店されてるご飯が色々美味しい。ビールも最高!

グルメが充実しているとは聞いていた。でも実際、試合を観ながらパパッと食べるし、買えたら何でもいいかなと、物色するのは夫と娘に任せる。
私はピザーラの行列に。ものすごく時間がかかりそうだったので、ウェブ注文を(一部の店舗で可能)。順番が来てから受け取りに来れば良い。席まで配達してくれるお店もある。便利だなあ。

ホームランセット。ピザ1切れは結構大きい。

「天のびろく」の人気餃子(めちゃくちゃジューシー!)と知床どりのザンギ(唐揚げ)。
「電光石火」の広島風お好み焼き。

結局、色々食べた。どれも本当に美味しかった。グルメだけのためにでも来たいくらい。


極めつけは、球場内の工場で作っているクラフトビール。

今回注文したのは、クラフトビール「そらとしば Play Ball! Ale」。フルーティーでまろやかで、驚くほど爽やかな味だった。



6. 試合終了直前。息子の発言にヒヤヒヤ。

残念ながら、この日のFIGHTERSは相手の打線に押されっ放し。気付けば7回も終了して0-6。負け確定かとのことで、帰り始めるFIGHTERSファン。

お隣にラジオ中継を聞きながら真剣な眼差しで応援する高齢のご夫婦がいたのだが、やはり帰ってしまった。

確かに帰りの混雑を考えると早めに退散した方がいいかもしれない。

夫と相談し、8回が終わったタイミングで退席することにした。出口まで歩きながら、フィールドやモニターで続きを確認。

一塁側まで辿り着いた頃、急に盛り上がる観客席。見ると、9回裏ツーアウトで満塁となっている!

ーーなんと!これは、今日1番の盛り上がり。見届けなくては!

2階席の1番後ろから立ち見することにした。この辺りはまだ熱心に応援している人がたくさん残っていて、空席が目立たないゾーンだ。

試合中、息子は全く野球に興味がなかったのだが、レッドブルの影響で絶好調だったので、応援団に合わせてメガホンを叩いたり、双眼鏡で選手や監督を見たりしてそれなりに楽しんでいた。ルールも観戦しながら簡単に教えていたのだが、ここへ来てそれが仇になるとは。

息子「え、え?これでホームラン出ても、4点だから負けじゃん。」

なんということだ!意味を分かっている。でもそれ、今言わないでー。空気読んでくれよ~。

とりあえず、「それでもまだ分からないよ、最後まで応援しよう!」みたいなことを言おうとした時、隣りで立ち見していたおばちゃんが話しかけてくれた。

「そうだよねえ。その通りだよ。もっとチャンスは早く作らなくちゃねえ。」

ーーうう、なんだか気を使っていただいたのかな、ありがとうございます。

などと思いながらおばちゃんに困り顔で笑いかけた時、バッターが三振だったかフライだったか(ちゃんと見ていない)で、試合は終了した。


7. 帰りの公共機関は思ったよりも〇〇だった。


試合終了と同時に、出口へ向かう。シャトルバスにすんなりと乗り込めた(しかも座れた)。駅に着き、札幌行きのホームへ向かう。直近の列車は満員になりそうだったので、すでにホームで待機していた10分ほど後の列車に乗り込む。おそらく、試合がある日用に増便している列車だ。

行きの混雑が嘘みたいにゆったり座れ、満員になることもなく発車。

そういえば、去年観戦した時は勝ち試合で、試合終了後札幌ドームから地下鉄の駅に向かおうとしたら、熊出没情報のおかげで出口が制限されて、なかなか駅に辿り着けなかったな、なんてことを思い出しながら電車に揺られていた。

多人数を収容するイベントでは何かとトラブルがあるものだ。スタッフの方や駅員さんには頭が上がらない。


8.さいごに。


なんだかつらつらとたくさん書いてしまった。わが家の珍道中が伝わっていたらうれしい。

新感覚の北海道ボールパークFビレッジ、エスコンフィールド北海道。他にも素敵なお店や体験があるみたいなので、リンク貼りつけときます。試合がない日も色々楽しめそう。


現金は全く使えないので、クレカやアプリ決済のご用意を(知り合い親子は現金しか持参せず、息子くん持参の水筒とハイチュウで乗り切ったとか。。)。

また機会があれば、遊びに行ってみたいと思う。



※画像など色々お借りしました。




最後までお読みいただきありがとうございました♩




***2023/8/21追記***

ありがとうございます~♩

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