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Burlesque について

Burlesqueと呼ばれる滑稽喜劇映画を続けて観た。



まずは
私たち家族が
毎月開催している土曜クラシックの5月のゲストが
ジャズピアニストのロベール氏と
映写技師のアンドレさんによる
映画コンサートだった。

Photo/ Frédéric Barrès

アンドレさん、元々はトランペット奏者で
音楽院の院長先生だったと
奥様から聞いてびっくり。
映画好きが高じて映画技師にもなったそう、
素敵でしょう。


Photo/ Frédéric Barrès


ジャズピアニストのロベールは、
ピアノ製造も手がける調律師、楽器のプロ。
本番でかける映画はもちろん知っているけれど
音楽の用意はせず
その時々に湧き上がる感情や
お客さんの反応で即興するなんて
私には夢のような話だ。


Photo/ Frédéric Barrès


カチカチカチ、と古い映写機の回る音と共に
チャーリー・チャップリンやマックス・ランデールの
無声映画に
ピアノの物悲しいメロディーや
踊りたくなるような伴奏が混じり
会場はとても良い雰囲気に包まれた。

さてBurlesque とはなんだろう。
ミスタービーンの世界と言ったら
わかりやすいかもしれない。
日常の小さな出来事の反復が
ドタバタに巻き込まれていく。
それが悲劇というより喜劇となって
視聴者の笑いを誘う。
でもどこかにセンチメンタルを含んでいて。。。
それ自体がアートとなっている。


辛い時こそ笑いを求めるエスプリ、
そして世間の冷たさや滑稽さを指す鋭い風刺、
逆に真のあたたかさに触れる瞬間、
軽やかさに隠された重たいメッセージ。


1883年生まれのフランス人
喜劇王マックス・ランデールは
完璧な演技を求めるあまり
僅か41歳で自ら命を絶ってしまった。

この夜のコンサート会場が
子供や大人、様々な年齢のくすくす笑いに包まれた
「マックス風呂に入る」はこちらから↓

この2日後に見た
現代のフレンチBurlesque映画については次回!







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