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ハーバードに合格するコツ

ハーバード大学に入れるのは超天才か超秀才しかいないと思っていませんか?

実は違うんです。前回の投稿で少し触れた通り、ハーバードケネディスクールは世界最高峰のDiversityを体現しており、異なる考えや経験を持ち寄って、相互に学ぶことでリーダーを育てようとしているのです。なので、合格の鍵は優秀さではなく、差別化。ハーバードに受かるには人と異なれ!ということ。自分自身はまだ実践しきれておらず悩みながら(気合入った先輩や友人、そして妻に喝を入れられながら)歩みを進めているのですが、これは人生においても真実だよなぁと最近は常々思うのです。

では、どのような経験・人材をハーバードが欲しているのか。飽くまで参考例ですが、特徴的な具体例で少し解読してみたいと思います。

  • ウイグルから政治亡命したGooglerで、ウイグル問題啓蒙の映画をハーバードとハリウッドのFundingで作ろうとしているLGBTQの友人

個性際立ちすぎてもはや意味不明なのですが、ケネディスクールは非常にLiberalな学校で、多様性を重視しているので、①ウイグルからの亡命経験、②テック企業であるGoogleに勤めている、③LGBTQコミュニティに属している、④民族の抑圧された状況を変えるべく(民主主義の実践)、自分にしか出来ないアイデアを具体名を伴って実践しようとしている、といった部分が掛け合わさって、圧倒的な差別化になっています。こういう人材は色んな視座を与えてくれる&ある特定の領域でリーダーになり学校の名前を轟かせてくれる可能性があるのでハーバード的にも是非来てもらいたいとなる訳です。(実際に彼は数々の奨学金・フェローシップを獲得しています。)

日本の文脈で言うと、例えば寛容度の低い日本社会の中でLGBTQで大変な思いをしてきて、制度や人々のマインドセットを変えたいという問題意識を持っていたり、沖縄に生まれ、米軍基地の在り方を問う為に団体を作って活動している、或いは在日朝鮮人のバックグラウンドで苦労してきたので、いわれのない差別を無くしたい、といった自分のバックグラウンドに根差した社会課題などは全て極めて強力なエッセイになります。いやいや、もっと平凡なんだけどという場合でも、仕事や趣味等、自身のこれまでの生き様、パーソナルヒストリーをうまくハイライトし、それらを幾つか掛け合わせれば誰もが差別化が可能であり、ケネディスクールで学びたいことに紐づけられれば、ハーバードを唸らせることが出来ると思うのです。実際、同級生には超優秀な大学を出たとかでなくとも合格している人は多くいて、逆境にめげずに、自分に自信を持って行動する人にはリーダーになれる可能性ありとして多くの人に合格の可能性があるはずです。

ここで、じゃあお前はどんな差別化出来とんねんという話かと思います。非常に恥ずかしながら自己分析すると以下の通りです。

  • Energy transition領域で比較的経験豊富なビジネスパーソンで、日本及び北東アジアの視点を持ち込め、日本人だけど英語での喧々諤々の議論ができる安心感

①ハーバードは今ホットなトピックであるSustainabilityを牽引しうる人材を求めている中、ビジネスパーソンはケネディスクールでは比較的レアな存在でもあり、Energy transition領域へのコミットが高いビジネス&ポリシーのハイブリッド(領域横断)人材になりそうな期待を抱かせることが出来たのかなと思います。ちなみに、学校にはその時代における注力分野や重視している普遍的価値みたいなものが存在するので、それらに順張りすると比較的評価を得やすい気がしてます。今のトレンドだとSustainability、LGBTQなど、伝統的には民主主義や自由などの普遍的な概念が挙げられます。

②日本及び北東アジアの視点を持ち込める。日中韓関係や朝鮮半島の研究をしていたこと(韓国語も喋れる)から自国中心でなく、地域目線でも話できるよというところもアピール。

③グローバルな勤務経験とMBAがあることで、ディスカッションに貢献出来そうという安心感。ケネディスクールはその性質上、座学というよりもコミュニケーション、ディスカッションが極めて大事。頑張ってTOEFLとかGMAT勉強して高得点出しても会話に苦手意識があると学校への貢献やクラスメートとの関係構築に苦労することになると思います。日本人はここらへんが伝統的に弱いので学校も多少気にしているはずで、英語コミュ力ありそうというのが学校側の安心感に繋がったのではないかと思います。

以上3点+αの合わせ技一本だったのかなと考えており、正直、多くのクラスメイトに比べると、筆者のApplicantとしてのQualificationは弱いと思いますが、まぁこれから頑張ります苦笑

以上、筆者が考えるハーバードに受かるコツでした。

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