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不器用な自分を嫌わない

年が明けてから残業が続いている。
会社の最寄り駅は普通電車しか止まらないため、退勤する時間をミスると寒い駅でしばらく待つことになり、さらに帰宅が遅くなる。
待ち時間にSNSを徘徊するのも飽きてしまい、最近は本を読むようになった。
今読んでいるのは太宰治の「女生徒」。太宰が稀代のモテ男だったことがよく分かる。女心分かりすぎてる。


残業をしても、やることはまだ溜まっている。
前職でもよくやっていた持ち帰り残業をまたやってしまっていて、駄目なのは分かっているけど、結局私はこうでもしないと仕事を間に合わせられないレベルの人間なんだと痛感する。

明日のミーティングで見せる資料の手直しをしたいけど気力がなくて、ベッドに横たわっていたら日付が変わってしまって焦っている。 


仕事に限らず、私は生活全般において不器用で要領が悪い。

すぐ食器を割るし、運動は苦手で球技も走るのも泳ぐのもダメ。
運動音痴すぎて家の中でも体をぶつけてよく怪我をする。
お金の計算もできないし、センター試験の数学は16点だった。その癖簿記2級を受けたが、試験終了後に問題用紙が目に直撃して怪我をして眼科に駆け込んだ思い出しかない。もちろん不合格だった。
だからって国語も得意じゃない。
毎朝家を出る時間はギリギリだし、話し下手で人と会った帰りの電車ではひとり脳内反省会。
化粧も髪の毛を整えるのも苦手で、コテの使い方が分からないまま25年経ってしまった。

こんな感じで毎日ドタバタな世渡り下手なのに、
私と仲良くなってくれる人はなぜかみんな正反対。
とても話が面白く、色んなことを器用にこなせて、優しくて、天性の人たらしだ…!と感動する人ばかり。
なぜだ。みんな仲良くしてくれてありがとうホントに。


生活することがあまり上手ではない私だが、友達や会社の人はこう言ってくれた。

「𓏸𓏸さんの良いところは、人の話を素直に聞けること」
「一生懸命なところが好き」

要領が悪いからこそ、周りとのギャップを埋めるために2倍、3倍努力してきた自信はある。アドバイスは素直に真面目に吸収。
何の秀でた才能も無いけれど、
強いて言うなら「努力する才能」はあったのだと思う。
覇気は無いけれど、一生懸命やろうという生命力はある。

それも最近は日々に忙殺されて努力出来ていないのが悔しいのだけど。
頑張っている時よりも、頑張れていない時の方が自己肯定感下がってメンタルしんどくならん?

まだ学びたいことが沢山あるし、仕事でも貢献したい。少しずつ生活を整えて、惜しみなく努力できていた頃の自分を呼び戻したい。

器用じゃなくても、一生懸命生きようとしている自分を嫌わないでいたい。
私の周りの大好きな人たちがそれを褒めてくれたから。

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