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「秀でたものが無いタイプの発達障害グレー」の働き方

連休前の最終日、仕事でミスをした。
ミスの対応で発生した残業代は、マクドのハンバーガー2つとスタバの新作フラペチーノと辛ラーメン焼きそばとポテチと酒に変換した。

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前職で仕事に行き詰まり休職した時、発達障害のグレーゾーンであることが分かった。

正確性を求められる業務でのケアレスミスが減らない。
マルチタスクが全くできない。
何時に起きようが、家を出る時間がギリギリになる。
長時間じっとしていることが苦手で、映画館やデスクワークで何度も椅子に座り直す。
複数人での会話が苦手で、内容が頭に入ってこない。
空気が読めず、暗黙の了解や一般常識、社交辞令が理解できない。

挙げればキリがないが、今まで騙し騙しやってきて気づかなかった特性が、社会人になってから牙を剥き始めたのだ。

発達障害グレーゾーンであることが判明した時、
「だから今まで上手くいかなかったんだ」という過去の自分の生きづらさを供養できた安堵と、
「そうか、これは障害なのか」というショックと半々だった。

分かってからは、仕事を変えたり、住む場所を変えたり、他にも特性を言い訳にしないよう自分なりに工夫をしているが、それでも今日みたいにミスをすることがある。
またやってしまった。

やはり私は組織で働くことに絶望的に向いていない、という思いが日に日に強まる。

定型発達の人と同じ土俵で戦うための心労、消費カロリーが凄まじい。
必死になってやっと健常者のレベルに追いつけるとしても、ずっとこんな風に自分に負荷をかける働き方は続けられない。
永遠に企業勤めをするつもりは無い。
いつか独立したい。
というか、そうしないと自分を保てないから消去法で一人で働く道を選ばざるを得ない気がしている。

でも、発達障害の中でも、私みたいに一芸に秀でているわけでもない中途半端な人間が出来ることってなんなんだろう。

「発達障害に向いている仕事」で検索すると、
芸術家
デザイナー
プログラマー
研究者

こんなのばかり出てくる。
そりゃ何か突出した特技があればいいけれど、私の中に現状そんなものは見つかっておらず、ただ社会の集団生活に馴染めないだけの扱いづらい人材だ。

自分に才能がないこと、苦手なことが多すぎること、人とのコミュニケーションに難があることは幼い頃から薄々感じていた。
要領が悪いのも分かっていた。
だから努力で必死に周りとのギャップを補填してきた。

「真面目だね」「○○さんはしっかりしてる」
そう見えるように必死で這いつくばって皆に追いつこうとしてきたんだよ。

でも、そろそろ天井が見えてきた。
どうやらADHDには自分の意識付けだけではどうにもならない部分があるらしい。
定型発達の人に追いつけるよう薬を飲むか、別の土俵で生きるか。
今の環境で延命しつつ、今後の生き方をゆっくり考えてみることにする。


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