今回紹介するのは、バートン・マルキール 著・井手正介 訳の『ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第12版> 株式投資の不滅の真理』です。
「投資をやる人は全員読んでおけ!」と投資系ブロガー・YouTuberが口を揃えておすすめする本書。
著者のバートン・マルキール氏は大統領経済諮問委員会委員、バンガード・グループの社外重役などを勤めてきた超絶エリートで、世界のお金を動かしてきたと言っても過言ではないとてつもなくすごい方です。
本書ではそんなマルキール氏が「一個人が株式投資でどのように資産形成・資産運用していけばいいのか?」を非常に細かく説いた1冊となっています。
個人的におもしろい!と思ったのはこちら。
●積み立てた資産を取り崩す「4%ルール」が有効な理由
マルキール氏いわく、
とのこと。
なんとなく「世界経済の成長率がだいたい4%くらいだからでしょ〜?」くらいにしか思ってなかったんですが、インフレ率や取り崩す際に暴落が来てもおそらく大丈夫だから、というちゃんとした理由があったんですね。
引き出すのはまだまだ先ですが、知っておきたいルールだと思いました(その時までちゃんと頭が働いていればいいんですが…)
●アメリカ以外への分散投資も大事
現在つみたてNISAなどで「S&P500だけに投資してる!」という日本人が多いらしいのですが、マルキール氏はアメリカのみに投資することについて以下のようなことを言っています。
つまり「アメリカ経済と違う動きをする外国の経済の動きも取り入れて行ったほうが得」というわけですね。
これに加えて相関係数の話なども出てくるのですが、とても興味深いです。
自分もつみたてNISAやiDeCoを始めるとき、「全世界に投資するか、アメリカにのみ投資するか?」と悩んだのですが、1つの国にだけ投資するのが怖くてとりあえず全世界株式インデックスを買うことにしました。
マルキール氏のこの意見を聞いて、全世界株で良かったのかも、と思えて嬉しいです(正解かどうかがわかるのは数十年後ですが…)。
他にもおもしろポイントがたくさんあったのですが、書ききれないのでここまで。
気になる方は是非読んでみてください。かなりボリュームがあるので時間がかかると思いますが。笑
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