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NHKダークサイド ミステリー 『宇宙戦争』パニック事件 75年目の真実を観ました

テレビを付けたら偶然やってたダークサイドミステリーを観たじぃじです。
今回のテーマは『宇宙戦争』パニック事件。これはH.G.ウェルズの小説『宇宙戦争』を原作とするラジオドラマが発端となった事件です。

プロデューサーはオーソン・ウェルズ。後に制作された映画『市民ケーン』の監督としても有名で、斬新な演出で知られる脚本家です。

1938年に放送されたこのラジオドラマは、あまりにリアルな演出だったので「放送をきいた人々が火星人の襲来を事実と信じこんでパニックが起きた」との長らく語り継がれてきました。

番組はこの伝説の真相を暴くことをテーマに据えていました。歴史オタクのじぃじにとってこの種の番組は大好物なので…ついつい観ちゃった😛
ちなみに4月から始まった新シリーズらしいのですが、大相撲の夏場所が始まったので再放送は夏場所の終了後になりそうです。

このラジオドラマに由来したとされるパニックは実際には発生しなかったらしく、ハドレー・キャントリルHadley Cantril)というプリンストン大学の社会心理学者が出版した "The Invasion from Mars, a Study in the Psychology of Panic" という研究書がネタ元になったと番組では結論づけてました。同書は次の訳書が出版されてます。

このパニック伝説に疑いを持った学者、ジェファーソン・プーリー(Jefferson Pooley)とマイケル・ソコロウ(Michael J. Socolow)の次の研究論文も紹介されてました。

番組は、このパニック伝説が広く流布されたのは当時の新聞報道がひとつの要因だったとし、背景として当時の最新メディアだったラジオを新聞記者が批判したい空気があったことを解説してました。

大昔のデマ騒動に今、何故着目するのか?という意見もありそうですが…

今日のSNSなどで流布されるフェイクニュースが発生するメカニズムと同一であることを指摘してました。特に番組にコメンテーターとして登場した(ラジオパーソナリティとして長いキャリアのある)伊集院光が、このパニック伝説は今日でもマスメディア業界で信じられていることや、今日のネット媒体に対するマスメディアの批判的な態度との類似性に言及していたことが印象的でした。

今日的なテーマで、大変興味深い内容に思えたので…

前述の訳書を思わずポチッとしてしまったじぃじです。

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