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初めてリリイベに行った話

FANTASTICS の 12月5日に発売されるアルバム「FANTASTIC ROCKET」

画像は公式サイトよりお借りしました

のリリイベが開催されるということで行ってきた。もちろん、沼落ち半年程度のわたしからしたら初めてのリリイベなわけで、行く前から超どきどきしていた。来てくれるメンバーも、パフォーマー推しのわたしからしたら最高の4人。最推しのほりなつくんを含む、夢のようなメンツである。そりゃあもうたのしみでしかたなかった。

さて、これから書くことは、わたし個人が感じたことであって、批判でも文句でもないし、他界隈のイベントにも参加してきたわたしの価値観と体験と、今日のことを見合わせて思ったことを書いているだけなので、そこんとこよろしくお願いします。

めちゃくちゃ楽しかったししあわせだった。ほりなつくんは死ぬほどかっこよかったし、黎弥くんも世界さんもさわさんも本当にかっこよかった。みんなお顔ちっさくてスタイル良くてさぁ〜〜〜〜〜 ほりなつくんは髪色グレーになってて、それがまためちゃくちゃ似合っててすんっっっっごく素敵だった。

んだけど。んだけど!あの、コスパ、エグない???とりあえず

「超はやい」

1部が終わった時の感想は、ただそれだけだった。

今回の福岡では、1回の会計でもらえる参加券は上限6枚で、各部2回ずつ入りたかったので、わたしはLIVE盤、MV盤、会場盤(イベント券もらうためだけのいわゆる廉価版のようなもの)を1枚ずつ購入した。合計16700円。リリイベがあろうがなかろうが買う予定だったものを1枚ずつと、イベント目的で1枚という、必要最低限の購入で6枚の参加券を手に入れた(元々、V系界隈でもサイン会とか握手会のループは気まずい派で(撮影会は隣に座るメンバーとっかえひっかえで全員と撮るタイプだったけど)そこまでCD詰んだりしないオタクなので、この3枚に落ち着いた)

単純に計算をしても、あのものの5秒にも満たない時間に、全員もれなく1回最低2200円(LIVE盤なら3000円、MV盤なら2750円)が支払われていることになる(今回のリリイベでは)

…え、早ない????

めちゃくちゃ早ない????2200円やで?福岡の最低賃金で算出すると2時間ちょい働かないと貰えない金額を支払って、5秒にも満たない時間で流される。めっちゃ早いやん。この5秒にかけられてるコストへの意識はメンバーもスタッフもちゃんと持ってる????というのが、いちばん最初に出てきた感想だった。
もちろん規模が違う。ひとり5秒でも、あれだけの人が来ていたら時間もかかる。今回のアルバムのリリイベでは、ゆせそたがいた大阪はとにかく人がすごかったと聞いたし、それはわかる。あのスピードで流されるだけの理由があり、背景もある。私がこれまでいた界隈とは、グループの規模が絶対的に何十倍も何百倍も下手したら何万倍も違うし、それは本当にちゃんと重々理解している。本人稼働のイベントをしてくれるだけでもありがたい話だということも、本当にめちゃくちゃよくわかっている。でも、だとしても、他の界隈でのイベントに参加してきたこれまでの経験と照らし合わせると、ダントツでコスパがエグいなと思ってしまった。
わたしのインスト(こっちの言い方の方が慣れてるから以後インスト=リリイベは同義です)に対する価値観は「あくまでもおまけ」であり、「ついで」がないのならわざわざ行かない、で統一してきた。ライブで遠征した場所で、ライブの前後にあるインストなら行くけど、わざわざインストのためだけの遠征はしない、というスタンスだ。
ビジュアル系のインストは、だいたいトークがあって、その後サイン会や撮影会、企画もののインストなら企画やってお見送りみたいなのが多くて、短くても30分はある。サイン会や撮影会がない分、きっちり1時間トークだけで思いっきり笑わせて終わるタイプのバンドもいた(そのバンドは本当にトークがめちゃくちゃおもしろい)まっっじで規模が全然違うから、何度も言うがそこはほんとうにほんとうにじゅうぶん理解している。でもやっぱりそれでも、あのたった5秒で流されてしまうリリイベは、これまでのわたしの経験と価値観からすると、今後そこまで必死にはならないかなぁ、と思った、というのが、初めてリリイベに参加したわたしの正直な感想だったりする。スケジュールの都合で来れない時があってもしかたないと思えるし、リリイベよりも魅力的な特典が着くのならそっちを選ぶこともあるだろう。リリイベ最優先で、という考え方がなくなって、選択肢が逆に増えた気さえしている。開催される場所やメンバーによっては「今回は行かなくてもいっか」という選択肢がもとから自分の中にあるのは、自分的にはすごく大きな変化かもしれない。
でも、今回のアルバムにおいては、アクスタよりも本人稼働のイベントじゃね?と思ったから今回はリリイベに行くことを自分で決めたし、参加券の配布数だったり価格だったり、そういうところもちゃんと納得をした上でお金を払っている。だからあの形態に不満があるとか、批判だとか文句だとかでは絶対にない。ただ、めっちゃ早いやん、が今日のいちばんの感想になってしまったな、というだけの話なので、そこんとこはほんと、何卒ご理解頂けると助かります。“とにかく「早い」が勝ってしまった”という、自分の感情の中で起きた事実だけを、ただいまみなさんにお届けしております。何卒。何卒!!!

でも、めちゃくちゃ早かったけど、そんな中でもしあわせすぎて泣くほどの対応をもらうこともできた。

わたしは、好きな人に「好き」と言うために生きている。

わたしの「好き」を、ただとにかく好きな人に伝えたい。そのために生きている。だから、自分のきもちがちゃんとその相手に伝わることが、人生に於いていちばんうれしいことだし、それ以上に心が満たされるものは自分の中に存在しない。
2部の2回目。あのたった5秒の中で、流されながらもほりなつくんに「なっちゃんだいすき!」と伝えた時、彼は目線を合わせて、笑顔で手を振りながら「ありがと!」と言ってくれた。わたしの「好き」がほりなつくんに伝わった。そして、それに対して「ありがとう」と返してくれた。それがうれしくてたまらなかった。うれしすぎてその場を離れてからひっそり泣いた。今思い出しても余裕で泣ける。うれしい。やっぱりわたしはこれさえあれば生きていけるし、これ以上にわたしを満たしてくれるものなんて、ない。

ほりなつくんからしたら、何百分の、何千分の、何万分の1で、この返しだっておそらく今日1日で何百回もしたんだろう。でも、ほりなつくんからしたら何万分のうちのひとりでも、わたしからしたらほりなつくんは1分の1だ。その1分の1から言われた「ありがとう」は、わたしの「生きている目的」を満たすのにじゅうぶんすぎるほどのあたたかみと重さを持ってわたしに届いた。ああ、だめだ。書いている今もうれしくて泣ける。ほんとうに、ほんとうに、世界一しあわせな5秒間だった。

今回は初めてだったし、勝手もわからないのでスケッチブックに伝えたいことを書いたものを何枚か用意して臨んだんだけど、個人的にはスケブ持つより何も持たないで行く方が、自分には合ってるな、と思った。スケブ持ってたときは、そんなに長い文章は書いてなくても、メンバーが読み終わる前に流されるからコミュニケーションはほぼ取れなかった。お願い系とかネタ系も、返してもらえないと凹むとか、一方通行だったやるせなさみたいなのが残ってしまって、なんとも言えない切なさに抉られた。
スケブは持たずに、メンバーの顔見て手でハート作りながら「かっこいー(脳直)」とか、手ぇ振りながら「だいすき〜」とか言ってる方が、目線も合うし通じ合えた気がしてすごく満たされた。次からは、スケブは持ってくけど予備的な使い方しかしないかな〜と思っている。

初めてのリリイベ。新しい界隈に来て、知らない、わからないことばかりで、何回も注意事項を読んではそわそわしてたけど、スタッフさんもすごくよく動いて下さってたし、運営に対する不満は一切出てこないくらいのイベントだったなと思う。今日1日、あの場所をきちんとやり遂げるために動いてくださった関係者のみなさんに、本当に感謝の気持ちでいっぱいである。ありがとうございました。

今回は「早いな」がいちばんの感想にはなったけど、そんな中でもうれしさやたのしさ、今日行かなければ満たされなかったもの、もらえなかったきもちはたくさんたくさんあったから、きっとわたしはまたリリイベに行くし、次からは「早いな」がいちばんにならないように、もう少しうまく立ち回ろうと思う。

黎弥くん、ほりなつくん、さわさん、世界さん。リリース前の超お忙しい中で、福岡まで来てくれて本当にありがとう。しあわせでした。


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