見出し画像

ポジション別評価から考えるベイスターズの現状と今後の展望:野手編

こんにちは。馬です。実は最近野球というスポーツが巷でまあまあ流行っているらしく、なんか私は知らないんですけど大谷?翔平さん?とかいう人がすごかったり、今永?昇太さん?とかいう2015年にベイスターズへドラフト1位で入団し、8年間で1002イニング、1020奪三振280四球、防御率3.18を記録したエースがアメリカのシカゴとかいうとこで頑張ってるらしいです。すごいですね。

そんな中私は、日本で行われているプロ野球リーグの横浜DeNAベイスターズというチームをチェックしているのですが、どうやらこのチーム…何か変…?らしいです。どこが変なのかなぁ?

というわけで、今回は横浜DeNAベイスターズさんの4月の成績や内容を踏まえつつ、今の課題点や今後の展望について語っていきたいと思います。

※すみません、本来であれば投手についても書く予定だったのですが、あまりに書くことが多く頑張りすぎたため暫定で野手編とさせてください。

ちなみに私がこの記事を書くに至った理由としては、なんかX(旧Twitter)にて、クソみたいな情報量しか入ってないプロパガンダ有料記事が流れてきたり、まともな選手評価も出来ねえカス共がわけのわからねえ観点で起用や選手の批判をしていたり、急にレスバトルを仕掛けられたりしたためです。てめえらにお礼と呪いの言葉を投げつけると共に、この記事とかえさせて頂きます。かしこかしこ。

無論ですがこの記事は無料です。さすがお馬さん。皆に対して優しいですね。


1.3,4月のベイスターズ、どのような勝ち負けだったか。そもそも勝ち負けって何?(哲学)

今までの勝ち負け、そんなもんスポナビ見りゃわかるだろといったところでしょうが、落ち着いて聞いてください。とりあえず勝敗を見てみましょうか。

26戦11勝14敗1引き分け 借金3でした。

皆さんはこれを見てどう思いますか?ちなみに私は別にどうも思いません。まあ野球、勝つ時は勝ちますし負ける時は負けますからね。そりゃ勝ったほうが嬉しいし負けた時は残念ですけど、そもそもシーズンの5分の1にも満たない程度の勝ち負けで何か言うこともないかなと思います。結局シーズン143戦して勝率が一番高くて優勝していれば良いわけですからね。

過去、交流戦優勝したから行ける!とか前半戦首位だったから行ける!みたいなこと言うてたら、その後ボコボコにされて優勝できなかったチームも横浜とかいう場所にあるみたいですからね。

短期的な勝ち負けはどうしてもその時の流れによる、となると、シーズン通して語るにはどちらかというと内容の方が重要かなと思うわけです。ちなみに野球というゲームのルールを説明しておくと、同点のまま延長するタイミングを除き、9回の攻守イニングを経て、1点でも多く相手より得点を得ていれば勝利となるゲームです。つまり、今年のベイスターズは26試合における15試合、相手よりも多く得点より失点を重ねてしまったということになります。ちなみに今年のベイスターズは得失点差で言うと、26試合で76得点の106失点なので-30、圧倒的にリーグワーストです。うん。普通に内容も良くないですね。

ただまあ、てことはですよ。相手よりも得点出来る能力を上げて失点を減らす能力を上げればもっと勝てるんじゃね?このゲームそういうことじゃね?となって生み出されたかどうかはしりませんが、野球の強さを評価するに当たって色々と考えてくださっているのが叡智の結晶、セイバーメトリクスさんです。セイバーメトリクスさんは様々な可能性を提示してくれますが、下記のように特に普遍的ないくつかのことをおっしゃってくれています。

・基本的に野球チームの勝ち負け数というのは得失点差で推定できますよ。
・接戦の勝ち負け数とかはチームの評価として実はあんまりアテになりませんよ。
・選手個人の評価は、得点を産み出す力、失点を抑える力によって根本的に評価できますよ。

特に選手個人の評価については、得点を産み出す力、つまり野手で言う打力(と走力)。また、失点を抑止する力、野手で言う守備力と、投手能力。をプレーごとに数値化し、それらを合算することで、概ねの勝利貢献を導き出すことができます。これが俗に言うWARとかいうやつだったりします。

まあ指標の信頼性とか生み出された経緯とか、そういうのの詳細について語ると一ヶ月くらいこの記事書くハメになってしまうため、ちょっと割愛します。自分で調べてくださいそういうのは。

というわけで、上記の内容に基づいて、今後は下記を定義した上で話を進めていきます。

野球においてシーズンで一つでも多く勝つためには、得点を一点でも多く獲得し、失点を一点でも少なく抑える必要がある。その能力は概ね各個人のプレーに紐付いており、個人の貢献はそれをもって評価することが出来る。

はい。ここまでが導入となります。次行きましょう。

2.野手編:ベイスターズの現在地と各ポジションにおける主要選手の評価


じゃあ、各選手の能力を確認していこうかな。と思うわけですが、能力評価ってどうすんの?っつ〜話です。個人の目とかアテにならんから、客観的な指標を使っていきたいところではあるけど、守備とか打撃の指標って評価するのむずくねぇ?そもそもどうやって確認すんの?という話になってきます。

なので私は、1.02 Essence of Baseball.



↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑

NPB各リーグ、チーム、選手の各種打撃指標や守備指標、総合貢献指標などが詳しく乗っています。この情報は有料です。

正確なデータを持ってこないと正確な評価もできないですからね。私は2000円払って指標確認するけど、おまいらは?ということです。まさか正確な指標も確認せずに文句言うとるんやないやろな?ああん?となるのでレスバトルのために是非皆も課金してください

※有料コンテンツであるがゆえに、明確なスタッツなどの核心部分については省きます。まさか有料コンテンツの数値をそのまま引用してドカ張りして売り付けるような倫理観終わってるやつとか居ねえよな?と思っていますけど。


広告宣伝も終わったところで、今回はポジション別に主要選手の評価をしていこうと思います。得点を増やすことが出来て失点を減らすことが出来る選手を全ポジションに置けば結論として得失点差をプラスに出来るので更に勝ちやすくなりますからね。その観点で行けば、私個人の感覚としては打者は簡易的なもので言えばOPSを平均と比べる、ちょっと込み入ったところであればwRC+が100からどれだけ上下になっているかを確認する。守備評価はUZRを見て相対的に優秀か否かを確認するのが丸いかなぁといったところなので、皆さんも見る時はその辺をとりあえず確認するのがオススメです。それでは行きましょう。

※各種成績は書いている4/29時点のものです

キャッチャー
圧倒的に強みと成り得るポジションです。
理由としては日本代表最強捕手であるところの山本祐大さんの存在が大きいでしょう。50打席以上立ってセ・リーグ平均以上打っている捕手は彼しかおらず、その打撃成績も71打席で打低環境ながらOPS.754、3三振8四球と別格。それもそのはず、ボールゾーンの球は振らず、ストライクゾーンの球はキッチリと振りに行き、振ったら振ったで空振りしない。空振り率は10%以下となっており、アプローチが異常な宮﨑敏郎さんが居るせいで目立ちませんが、アプローチにおける指標自体がリーグ最上位となっています。一応、あんまり強い打球が飛んでいないという弱点もありますが、多少のアプローチと引き換えにそうなっている側面もあるので致し方ないでしょうか。

守備面に関してもエグいです。試合を見ていてわかると思いますが、強肩を活かした盗塁抑止力がダントツで高く、その他能力も高水準。1.02に乗ってないんでこれに関してはアレですが(というか2000円払ってんだからそんくらい乗せてくれんか)フレーミングについても高水準であると思われるため、複数ツールを兼ね備えた最強捕手であるといったところでしょう。数年単位でコアにしていきたいですね。

また、現在サブ的なポジションに収まってはいますが伊藤、戸柱に関しても控えとしては申し分ない水準の能力を兼ね備えており、山本の休養時やゲーム後半の起用においては充分活躍してくれるものと思っています。無論、現在の能力を踏まえると休養などを加味しても山本の起用機会が7〜8割程度となり、打席数で言えば規定打席到達前後になることが理想ではありますが。

また、このポジションには一人ベイスターズの希望が居るのですが、こちらについては後述します。

tips1:野球界の慣例上、こういうタイミングになると某阿部慎之助さんのように捕手に責任を求めたりするものですが、そういうことはあんまり無いのでそこは良いチームかなと思っています。あと山本祐大さんの打順を上げろみたいな見解も納得はするのですが、そもそも打順自体にそんなに意味がないのと、守備負担を考えればあんまり上位にするのもな?と思ったりするので難しいところ。まあ打てる野手なので上位になった方が助かりはすると思いますけど。
あと山本に限らず打てる選手にバントさせるのはキモいのでやめてください。

ファースト
強みとなっていたはずなんだけどなぁ。といったポジションです。
メイン起用されているのはオースティン、佐野、サブ起用が大和、京田といったところでしょうか。

まずオースティンについて、彼が稼働すれば明確にプラスを作れることは言うまでもないでしょう。決してアプローチが優れているわけではないものの、2020,2021に打撃で圧倒的なプラスを作っていたこともあり、とにかく強い打球を放つ、プラスを作れる打撃が出来ます。そもそも今年50打席も立っていないので何ともですが、それでも平均よりだいぶ上のOPSは残しており、マトモに稼働すれば結構すごいです。
また、短期間ではありますが守備貢献についても結構優秀な値を出しており、そもそも過去外野でプラスの守備範囲で守れていたことから、一塁メインとなってもマトモに稼働すればリーグトップクラスの守備評価となると予想して良いでしょう。

はい。マトモに稼働すればです。残念ながら現状離脱しています。彼は馬に例えるならフィエールマンといったところです(能力は高いのに貧弱な体質の意)

ここは正直、編成も首脳陣も可哀想な側面はあります。稼働したら活躍するのに動かない、これはまあしゃないかなってとこですね。なので離脱している期間はなんとか他の選手が埋めなきゃいけません。

故にオースティン離脱後は佐野恵太が主に代役を担っていますが、正直言ってしまうと彼がだいぶ厳しいところに居ます。元々本質的には守備評価が相当悪く、打撃でかなりのプラスを作りながらそれをほぼ全て守備のマイナスで吐き出すような形になっていましたが、昨年からの打撃不振により、ただ守備でマイナスを献上してしまうだけの苦しい立ち位置に。守備範囲面の課題などが顕著に現れている形です

実は打撃のアプローチ自体は2021年前後からそこまで変わっておらず、今年は少し強い打球の比率が落ちたくらいではあるのですが、昨年からの不振はむしろ悪化しているレベルで、昨年は613打席でOPS.711と平均よりちょい上程度、今年に至っては100打席でOPS.600前後と平均以下の水準になっています。打撃水準が2022程度に戻ればリーグ平均くらいのレギュラーにはなれるでしょうが、そもそもそれを待てるのか?という問題が一つ。また、打撃が戻ったらそれはそれとして年齢的にも守備が悪くなることはあれど良くなることは無いでしょうから、少なくとも昨年のように600打席、1100イニングの守備に立つような枠に収まってしまうと、ポジション単位では大穴を開けてしまうでしょう。まあ既に1年以上ずっと穴は空いてるんですが…

起用としては、せめて他の若手との併用に収まるようでなければ厳しいかなと考えています。とりあえず長打を打って四球を稼げるようにならないとアドバンテージが稼げない…

tips2:佐野を外すのは難しいだろうという意見もありますが、そもそもそういうマネジメントをするのがプロ野球のベンチの立ち位置なので、擁護しているように見えて普通に馬鹿にしていると思うんですよね。というか前述しましたが1年以上ヤバいのに改善する意志すら無いのってもはや考えてないとか通り越して何なんでしょうね?
あと、去年打撃に期待して起用しているはずの1番佐野に代打楠本出してて本気でドン引きした記憶があるので、ああいうのだけはやめてほしいところ。

ついでに、サブポジに収まっている京田、大和についてもここで語っておきましょう。京田については元々平均以上に打撃成績を残せるタイプではなく、アプローチ的にも特筆すべき点はなく、三振が少なく四球を多少取れる部分はまあまあ偉いですが長打力が無い、どちらかといえば強い打球が飛ばずしんどい方なので、攻撃面では一貫して一軍レベルちょい下といったところでしょうか。守備に関しては昨年550イニング守っているショートが本職ではありますが、正直並以下といったところ。1,3塁なども守れて融通はきき、便利な立ち位置ではあります。今年は流石にサンプルが少なすぎて何ともですがショート守備に関しては偉い寄りみたいですね。
総評として、総合力が高くはないため一軍の便利屋枠をやってもらう分にはありがたいけど、メインで起用されているとだいぶしんどさがあるな…といった感じです。

続いて大和です。こちらに関しては代打で出てくることが多いですが、これが控え目に言ってもしんどすぎる。そもそも打撃で一度もリーグ平均以上に打ったことがなく、2020年はギリギリリーグ平均ほど打っていた(これはマジで偉かった)ものの、ここ3,4年はしんどいの一途。OPSも.600に満たない程度とマジでヤバいです。
一応言っておくと、今年はコンタクト率も高いため例年よりマシな水準になっており、まあボール球は降るしあんま強い打球飛ばんけど例年より調子良いのかな?という気もします。が、例年より多少調子が良かろうと打者としては平均以下なのも変わらず。だって元来そういう選手なんだもんさ…

正直言って、この水準を得点圏打率が良いからとか結果残してるからとか言って許しちゃうのは流石にもっと危機感持ったほうが良いかなと思います。申し訳ありませんが、少なくともここ3年打撃面じゃ全く結果は残していません。しかも合計700打席くらい立っているのに。
じゃあ守備は?なんですがこっちも2022,2023はショートで500イニング前後立っていますが普通にマイナス、つーか全盛期知ってる立場からすればマジで見ててしんどいんですよね。皆はそう思わないのだろうか。一応、超短期間ではファーストでプラスだったりするんですがだから何?って感じの期間と内容ではあるため以後割愛。

総評として、今すぐ代打の序列は落としてほしいですかね。ミクロ面で一番ヤバいの明らかにここでしょってくらいには本当にまずい。ユーティリティとしては…色々立てるのはすごいけどうーん…それでもしんどいな…といったところ。

※4/30追記
5番ショート大和、そっかぁ。


セカンド
普通にリーグ最強格で強いです。ここ数年打席も守備イニングも牧秀悟しか担っていませんが、その牧秀悟が偉人であるためです。
OPS.747は例年比で低いように見えますが、今年の度を超えた打低環境では相対的に例年並の優秀さになっており、アプローチもほぼ変わらずすんごい安定感。むしろ例年より三振が少なくなっているまであるので、まあ気にすることはないでしょう。これ気にしてたら話が進まん。
実は守備評価が多少下がってはいるのですが、まあ200イニング程度で軽く語れるもんでもないのと、別に去年多少上手く行って今年多少ダメでも、打撃まで含めて総合したら全然優秀だからなぁ。で終わりになっちゃうのでまあ変わらず頑張ってほしいとしか言えない。

彼が居なくなったら本当にベイスターズは破滅するでしょう。そういう枠なんです。偉人だから。

tips3:セカンドはここ数年打席も守備イニングも牧秀悟しか担っていません。このポジションを二軍の練習でサブポジションとして獲得して得るもの、何かあるのでしょうか。数年後の出場機会かな?

サード
圧倒的にプラスを作れています。なぜでしょうか?…おっと、こちらにも偉人の方がおられました。宮﨑敏郎さんです。
他には昨年で言えば林、今年なら石上などが守っていますが、今回は宮﨑大偉人と直近一番守備に入っている柴田竜拓さんにフォーカスを向けます。
宮﨑敏郎何故か知りませんが34歳の2023年シーズンで全盛期を迎えたバケモノのプーさんです。本年度もその勢いは衰えず、むしろアプローチ面に関しては昨年までより更に良化。天才は空振りなんてしないんですね。参考になります。
打低環境ながらOPS.800超え、三振2、四球13、打撃面に関して気持ち悪い以外の言葉はありません。今後とも末永くよろしくお願い致します。
守備面に関しても年齢による多少の衰え?くらいは見えてもよいですがなんかあんまりそんなこともなく。
35歳なので急に諸々悪化したり怪我したりだけが本当に怖いけどそんなもん気にしてもなぁ。簡単に後釜用意出来るわけないじゃねえかこんなもんなぁ。

ちなみに彼が離脱してもベイスターズは詰みでしょう。仕方がありませんね。

柴田竜拓さんについてですが、控えのユーティリティ性能としては彼が一番高いのではないかと考えられます。BABIPがクソ下振れていた2022,2023を除くと打撃面も平均レベルとは行かずともそれに等しい。というか普通に2019,2020,2021は200打席前後でOPS.650〜700くらいで普通にそこそこ打ててるやんといったところ。可愛い顔してるのにようやるわ。

まあアプローチも打撃成績も悪くないのにちょっと2年不運が重なったせいで、現状ほぼ打席を貰えない詰みポジションに入ってしまったのでほんまにかわいそう。つーか今年二軍13打席とはいえOPS.962あって草。まあ二軍成績なんて評価されないので、一軍で打席をもらえることもないんですがね。

守備面に関しては、流石に直近3年ではショートを守ると苦しいものの、セカンドにも入れて、何よりサードは少ないサンプルながら毎年プラス。
背の低さからかファーストは多分守らせて貰えませんが、ユーティリティ枠なら現状普通に一番守備上手そうまである。ほんまに可愛いからっつって舐められてる節があるよなこいつは〜このこの〜。

というわけで、彼はもうちょい評価されて良いんじゃないかなと改めて思いました。対右投手のときに代打で使うとかスタメンでたまに入れるとか。まあそんなことが出来るチームではないかぁ。

tips4:私は柴田竜拓選手のプロコレユニフォームを持っていますが、評価とは関係ないです。特に。

ショート
あんまり言いたかないですが、めっちゃ穴です。しかも数年単位で。
こちらに関しては複数の選手が出ていますが、大和、京田、柴田については前述しているため、石上泰輝と林琢真について話していきます。

石上については1ヶ月、72打席、守備150イニングという少ないサンプル数のため、マイナス点についてあまり言及したくはないものの、打撃に関してはOPS.500以下、三振率20%超え、空振り率やその他アプローチ指標などはリーグ内でもだいぶ下位と、正直まだまだ通用していないかも?と感じるところ。オープン戦の内容は比較的良かっただけに、もう少し見てみたい側面はありますが、流石にトーンは下がるかもなぁといったところ。
また、実際に見た感じ肩や守備範囲も悪くないように見えるんですが、サンプルが少ないながら少なくともUZRの指標上はだいぶキツめのマイナス寄りだなぁという感じになっているんですよね。この辺も当然もう少し見なきゃわかんないですが。ただまあルーキーというのもありますし、攻守で伸ばせる要素があると言うなら、そもそも二軍で実践経験積みながら上げてくるとかでも良いと思うんですよね。別に成長のために投資する舞台は一軍だけではないですし、併用自体は今もそれなりにされていますけど、一旦お休みする段階ではあるかもしれません。

についても悩ましい選手で、昨年序盤は控え目に言っても攻守にだいぶしんどいなあと思わせる内容でした。一応、シーズン終盤は比較的持ち直したというところと、特にショート守備で平均水準にはやれるということで控えとしては悪くなかった感じです(ただまあサンプル自体が少ないのとセカンド、サードでなんかマイナスなせいで多少引っ張られている側面もあり)

ただまあ彼の問題として、流石に打てないにも程がありすぎるというところがあり、昨年1軍154打席での成果は三振率18.8%かつ長打と四球がほぼほぼなくOPS.500を割るという極めて厳しい打撃内容。ボール球を3割強スイングしてしまい、空振り率も20%近く、強い打球がほぼ飛ばず、それが二軍レベル(112打席)でも対して変わらないという、それでまあOPS.700超えるくらい打てるなら許されるかな?というアプローチでした。正直本年度もそこまでアプローチに変化は無く。というかそもそも打席に立たない(1,2軍共に10打席前後)から全然評価しようにもわからんのですよね。別に23歳だからまだ伸びる部分もあるでしょうし、1軍でちょろちょろ守備やって打席はね…みたいな使われ方では伸びるもんも伸びない、特に今ベイスターズの1軍に居る中では最もショート守備には期待ができそうだと評して良い選手であるだけに、現時点で一軍レベルでは致命的な打撃に関して、せめて長打面か選球面から二軍でテコ入れするなどの明確なビジョンがあっても良いのかな?と考えています。少なくとも、打低環境でOPS.650(平均以上)打てるならチーム内で優先的に起用される理由としては十二分であるはずです。

上記で記載した通り、ショートに関しては恐らくリーグ平均以上守れる選手は現時点で林(と少ないサンプルなら京田とギリギリ石上がスタッツを戻せるか?)であり、打てそうな度合いで言ったらなんやかんや対右投手時の柴田まであるという、なんかしんどすぎるポジションなんですが、じゃあどうしたらいいんだ…という話は後述。

tips5:過去数年スパンで見て一番ベイスターズのショートが頑張っていた時期、大和とか柴田が比較的頑張って打ってた時期じゃないかなと思います。あの頃は結構良かった。今は素直にヤバい。

レフト
実はすんげえしんどいポジションです。
最近のベイスターズは比較的外野の複数ポジション守れる選手が多いのですが、メイン所で言えば佐野です。が、まあファーストの項で触れた通り、基本的に守備はマイナスなので厳しい。実は今年は少サンプルながらレフトは若干プラスなのですが、例年を考えても通年でプラスになることはほぼ無いのと、現時点ですらファーストでは普通にマイナスなので、苦しいところ。

次点で語らねばならないのは関根です。今年は主にレフトとセンターでの起用がメインですが、少サンプルながらどちらもマイナスといった状況。ただ、例年レフトライトではトータルプラス(守備負荷が大きいセンターは多少のマイナス)になることを考えれば、一定の水準での活躍は見込めそう。
打撃に関しては85打席でOPS.631と打低環境なのでリーグ平均より上、というか普通に佐野辺りより打てている感じになっており、昨年より全体的に球を振らなくなった分、三振率も増えたが四球率も増やしてバランスを確保している感じ。もう少し長打が出ればというところではありますが、比較的良好なアプローチとのトレードオフでもあるため難しそう。
昨年はしっかりチーム自体を底上げしてくれていた選手であるだけに、今年も一定以上の水準は期待したいところではあります。

もう一人、最近ちょいちょい顔を覗かせているのが楠本。2022年には300打席、昨年も170打席程度一軍で立ちましたが、2022はギリギリ平均程度、以後はまあ平均以下といったところで、今年もあまり芳しいとは言えません。お世辞にもアプローチが特段優秀であるといったところはなく、代打などで出てくるタイミングでもそこまで期待値が高いとは言えない感じです。

守備に関しては少サンプルながら、ここ数年メインで張っていたライトでは実はちょいプラスという内容なので、正直印象よりはもしかしたらちょっとやれるのかもしれないといったところです。ただまあ明確にプラスになりそうとは言い難いですが。

というわけで佐野が厳しく、関根、あるいは楠本が最低限レベルで維持できるかどうかといったレフト、こちらについても後ほどどうすんだ?という点を挙げます。

tips6:脚とか守備とか重視しようって言うやつに限って関根みたいなタイプ評価しないがちなの、私は嫌いです。自分の発言に責任を持ちなさい。


センター
実はわりかし良い方なんですよ?そんなポジションです。

メイン起用は桑原、そして次点で関根になっています。まあ関根についてはどちらかといえばサブポジションであるのとレフトの項で語ったので、ここでは残りの桑原について。実は数年単位でようやってくれています。守備はここ数年毎年1000イニング程度守り、大体平均よりプラス。守備負担の大きいセンターというポジションにおいて平均以上に守れる価値はかなり大きいので、外部評通り守備の男と評せるでしょう。打撃についても例年リーグ平均くらいには打てており、一昨年、昨年はOPS.670ほど、今年は50打席にも満たないくらいの機会で、打低環境も重なり見た目は良くないですが、割と不運寄りな感じなので、シーズン通算ではそれなりに持ち直すんじゃないかと思われます。アプローチ面で明確に例年比で悪い部分はなく、正直言うほど高く見積もっていませんでしたが、30歳というまだまだ落ち込むには早い年齢、現状も内容自体はまだまだやれていることを考えれば、普通に評価されるべき選手の一人であるということです。

ライト
全てをルーキーに背負わせています。我らがスーパースターこと度会くんです。実際ほぼフルイニング出場なんで、彼について語れば現時点でのポジション評は事足ります。

えー、実のところ、めちゃくちゃ良いなぁとは決して言えない状況です。ルーキーかつ4月でプレーする機会も多くはなかったということであんまり言及は出来ませんが、攻守における総合的には石上くんと似たような感じでしょうか?
まず打撃、112打席立ってOPS.616、これはリーグ平均がそこまで高くないから、実は言うほど悪くありません。三振率は15%程度、四球率は4%程度、わりかし低三振型な選手にありがちなアプローチですがもう少し四球が取れれば良いかも?
ボール球、まあまあ振ります。ただその分ストライクゾーンもちゃんと振りに行きます。空振り率はそんなに高くはないので、振ったらわりかしバットに当たるミート力があります。ただそんなにハードヒット率が高いわけではなく、むしろリーグ内ではかなり低い部類です。

打撃は比較的積極的なアプローチですが、これを継続していって今後も成果が出るのか?ここが課題です。ハードヒットはそこまで無いものの現状それなりに出ているホームラン含む長打が、今後も継続して出るのかどうかが一つ。現状BABIP自体そんなに良くないのでここから上振れる見込みはありますが、このアプローチを継続したら相応の出塁率、長打率になるのか?がもう一つ。これは神のみぞ知るところです。ただまあ、シーズン通して慣れてくれば平均以上は打てそうといった見立ては出来ます。

守備、ここでプラス作れるのかなとドラフト時から思ってはいましたが、これがだいぶしんどそう。少なくとも短期間では明確にマイナスを叩いています。ただまあサンプルが少ないのと、身体能力は高いだろうし慣れとか色々あるはずなので、もしかしたらシーズン完走したらプラスとか有り得ますが。どちらかというと打はあんまり心配していませんが、守はだいぶ心配寄りかもしれません。

ただまあ総合的に考えてみて下さい。彼はまだ21歳の高卒4年目相当選手なわけですよ。通例であればまだ育成段階、一軍で明確に結果を残していたらむしろ異常値であるわけです。開幕からスタメンフルイニングで出場して、ちょっと調子が悪い?つって色々言われて、ホームラン打ったら泣いてた選手です。別に多少休むとか、他選手との併用くらいはしても良いと思うんですよね。彼が茨の道を歩むと言うなら尊重したいくらいのパフォーマンスは見せつけているので、あまりとやかくは言いませんが。



3.ベイスターズの課題ポジションと改善点、首脳陣に求めること。

はい。こっから本題です。長々と書き連ねましたが、各ポジションについては簡易的に下記の評でまとめさせて頂きます。

キャッチャー、セカンド、サード→各ポジションにリーグ内最上位の選手が居るため、特に変わる部分はありません。頑張って下さい。

センター→実は比較的優秀な選手が居ます(桑原)。彼を使えば大外しはしないでしょうが、代替選手を用意するのも手ではあるでしょう。

ライト→度会一人に全てを託しているポジションです。それで本人が良いなら良いですが、現状ではポジション単位でマイナスであること、度会自体は育成段階でもおかしくないことから、他選手との併用などは視野に入れて良いかな?と思っています。

ファースト→オースティンが帰ってくるまで耐えのポジション。ただ、現状起用されている佐野なども数値上は厳しい内容になっており、テコ入れ出来るならしたい。させてください。

レフト→だいぶしんどいから改善したいポジション。現状明確にプラスを産める選手が起用されているとは言い難く、昨年は佐野メイン、今年は佐野が一塁とのハーフ&ハーフで使われているので相対的にマシですが、現状ではなかなかの穴。それが年単位で続いている状況。

ショート→ヤバいポジション。平均くらい打てるどころか、二軍レベルでも平均くらい打つことすら厳しそうな選手しか使われておらず、守備面も一軍レベルでプラスを作れている選手が少ないサンプルの林、京田くらい。その林も打撃面は正直プロレベルに足るものではない。と早急に改善が必要なポジションになります。

上記を元に、いくつかの改善案を提示していきたいと思います。ちなみに、先程のポジション別評価で意図的に評価外にした選手が数人居たのですが、彼らは以後登場予定です。

改善案1.森敬斗を一軍ショートで起用する

明確な改善案となるとどうしてもこうなるでしょう。ベイスターズのショートが攻守に致命的な問題を抱えているという前提を元に話さざるをえませんが、彼が過去数年で残してきた結果は、他候補と比べて頭一つ抜けている。といった程度では表現できないほどに優秀なものになっています。
まず守備面。過去5年、二軍ショートでは441イニング、588イニング、96イニング、489イニング、158イニング守っていますが全ての区間で守備指標は二軍トップクラスのプラス恵まれた身体能力から、本来であればアウトにならないような打球もアウトにしていくプレーは見ていてワクワクしますよね?おい。するよな?

また、一軍でも2021,2022は共に200イニング、370イニング程度立っており、サンプルの少なさは気になるものの、19歳の2021はリーグ平均よりちょっとマイナス、20歳の2022は既にこの時点でリーグ平均よりまあまあなプラスを作るなど、結果を残しています。

2020年から横浜DeNAベイスターズの一軍ショートで200イニング以上守備に立って、プラスを残せている選手、指標上では森敬斗しか居ないのです。これだけはどうしても真実を伝えたかった。

一軍の守備指標が恐らくまぐれではないということは、彼が毎年残している二軍トップクラスの守備指標からも明白。少なくとも、守備能力においては現在のベイスターズにおける圧倒的な一強と言えるでしょう。追随するなら林辺りになってくるのかもしれませんけどね。

続いて打撃についてです。こちらはお世辞にも二軍レベルですら優秀とは言えないでしょう。三振率は例年20%超え、極端に長打を打てるわけでも四球を選べるわけでもなく、ボール球スイング率は30%超え、アプローチ面も空振り率が20%を超えているなど、良くて二軍平均レベルかなと思える内容。ただ、ここで言っておきたいのは、二軍レベルの選手は大体皆そんな感じということ。そして今年の森はそんな中でも比較的好調な打撃成績を残しており、打低環境ながら100打席でOPS.700超え、例年より四球を選び、長打力も向上した結果、平均の1.2倍程度の打撃貢献を残せている現状があります

そして、これは一軍二軍でのレベル差やサンプル数の問題があるため一概には言えませんが

京田は森より三振せず比較的四球を選ぶなどアプローチは良いものの、全くと言って良いほど長打が出ず、プラスを産み出せていないこと

大和はボール球スイング率などが森と同程度で、森より空振り率は低く三振も少ないものの、長打力、四球奪取力が低くプラスを産み出せていないこと

林は少ないサンプルながらボール球スイング率、空振り率などは森と同程度で、四球奪取力や長打力は明確に劣るため、打撃面が他選手と比べ不足していること

石上も少ないサンプルながらボール球スイング率、空振り率などは森と大差なく、現状長打も四球もあまり無いため明確な強みに欠けていること

柴田、アプローチは比較的良いですがそもそも打席が貰えないこと

と、掘り返せば実は全員、森の課題と同等かそれ以上の問題点を抱えていることにあります。

ぶっちゃけた話、今年の一軍ショート陣が二軍で比較的多くの打席数を貰ったとして、二軍平均の約1.2倍の貢献度となるOPS.700に到達する可能性があるのは、プロレベルに順応出来た石上くらいだと考えています。なんならOPS.600水準ですら皆行けるかわからん。

上記を踏まえて皆さんこう思いませんか?
え、守備が恐らくチーム内でも一番上で、打撃面も大差ないどころか現状一番マシであろう森を一軍ショートで使わない理由ってある?

そうなんです。そうなんですよ。

無いんです。使われない理由が。だからこそ2年前くらいからずっと森を使えと騒いでるやつらがいるんです。そこをまず理解してほしい。
あと、別にいきなりフルスタメンで使うとかじゃなくて、併用しつつ、欲を言えば現状の能力を鑑みて規定打席到達分くらいは出場機会が欲しいよね。というだけの話でもあるのでその辺は考慮頂きたく。

ただまあ、森を一軍にはまだ早い!とおっしゃる方々の気持ちを汲んで、様々な理由に対してレスバトルを仕掛けていきたいと思います。ちなみにこれらは全てXにてしっかり確認されているお話だということをご理解下さい。

森は結果を出していないからまだ早い論
申し訳ありませんが、今まで書き連ねた理由を考慮すると、普通に候補者の中では最も結果を残している側だと言わざるを得ません。2022年に一軍でプラスを残した実績、過去5年の二軍の成績によるプラスを見て結果を残していないと評された場合、もはやこのゲームにおいて結果を残すことは不可能でしょう。

森は二軍で無双していないからまだ早い論、まだ育成段階だ論
そもそもの話、なんで森だけ昇格条件が無双すること前提になっているんですかね?ということになります。他候補は無双するどころか一軍にてマイナスを垂れ流しているのにです。評価基準は一律であるべきです。
育成段階論も一定の理解は出来ます。打撃面などまだまだ伸ばすべきポイントはあるでしょうから。ただ考えてみて下さい。一軍では森より課題のある選手が育成だの我慢の時と言われながら出場機会を得ています。これ、普通に考えて逆じゃないですか?
ほぼ全員が打撃面に関する課題があり、その中でも打撃面は比較的マシ、かつ守備面は恐らく最上位の森敬斗が一軍で「我慢の育成機会」を得て、他にもっと粗がある選手には二軍でじっくり能力を伸ばしてもらう。これが勝敗と育成機会を鑑みると一番妥当な選択肢だと思うのですが、なんでこれだとダメなんすかね。という話です。

森は素行があまり良くないから、首脳陣の評価が低いんだ論
これ、事実だとしてもどちらかというと言ってるファンがキモいですよね。自身の主張を通したいがために見えない他人の人格否定ってどうなってるんでしょう。こういうやつに限って誹謗中傷だのしてるやつには文句言うのもあるあるです。わかってやってんのか知らねえけど、やってること大差ねえからなお前。という話です。ブーメランが刺さっている自覚はあります。


改善案2:二軍で優秀な結果を残している選手を、一軍でちょっと厳しそうなポジションの選手と併用する。あるいはもっと出場機会を与える

森と似たような話になりますが、これも同じような流れです。二軍で活躍している選手、ちゃんと使おうよ。一軍で厳しい選手、ちょっと外そうよ。それだけの話です。

これはそもそもの話になるのですが、野球選手というのは数十打席程度で結果を残せるほうが珍しい世界です。例えばですが、こんな選手が居ました。

2020年 二軍270打席でOPS.995
2021年 二軍220打席でOPS.968
2022年 二軍234打席でOPS.834

しかし一軍ではそれぞれ54打席、44打席、20打席しかもらえず、結果を残せなかっため現役ドラフトで放出された選手です。皆さん知ってますかね?細川成也って言うんですけど
結果として、細川は去年、中日の一軍でライトの守備はマイナスながらほぼフル出場、OPS.780の実績を残し、ベイスターズの全外野手よりよっぽどやれとるやん。みたいな感じになっています。

これ、中日の育成がどうのとかいう話も理解はできますが、普通に考えれば二軍のポテンシャルがエグいのに一軍では短期間しか使われなかったせいで能力を見極められず、デカい魚を自らリリースしたと考えるのが自然なように思います。だって、二軍でこんなに打ってるやつそうそう居ねえぞ?

なので、一軍で短期間で成果を残した選手のみが生き残るべき!みたいな発想はまあ危険であると考えた方が良いです。というかそこも含めてマネジメントしろという話なんですが。なんなら去年少ない機会で満塁ホームラン打ったのにいつの間にかフェードアウトしていった知野みたいな選手も居るのでもうよくわかんない。首脳陣、何考えてるんでしょうね。

まあこんな感じの考え方も踏まえつつ、改善案を考えていきましょうか

候補1:蝦名達夫
主ポジションはセンターですが外野全般とファーストも行け、センター守備もだいぶやれることから恐らくおおよそのポジションはプラスで守れるでしょう。それだけでも大きいのですが、打撃能力も非常に高く、例年二軍OPSは.800オーバー。100〜200打席立ちながら平均の150%近い打撃貢献を叩き出しています。特に今年は異常なまでに四球を選び、長打もそれなりに出るので本当にチーム最強格。流石に出来すぎかもね?みたいなところはありますが。

そんな蝦名も2022の180打席、2023の50打席と一軍首脳陣は徐々にトーンダウンしてきており、細川のような枠が一番見えているのがこの選手となります。本職的には桑原との併用もありですが、ライトにおける度会との併用、レフト、ファーストにおける佐野との併用など、【短期間で結果が出なくとも】継続的な起用がされてほしい枠です。一応、4月最終日時点でレフトのスタメンを貰っている立場にはなりますが、なんならレフトを関根楠本や後述する選手にしつつ、ファースト蝦名とかでも良いんですけどね。代打枠でも全然アリ。

候補2:井上絢登
アプローチ面であまり明確に優れた面は無いものの、とにかく二軍での打撃成績が良く83打席で出塁率.434 長打率.464は見事の一言。ちょっと出来すぎていそうな面はあるためもう少し落ちることは想定されるものの、現時点では蝦名などに匹敵する打力の持ち主ではあるでしょう。
守備面もそこまで悪くはなく、少ないサンプルすぎてあまり参考にはなりませんが一軍レフトはかなりのプラス、二軍ではレフト、ライトがプラス。センター、サードはマイナスですが水準には守れる程度と、身体能力が一定以上だとやはり良いですね。といった感じでしょうか。

ただ、一軍では10試合14打席にしか立たないまま4月下旬に二軍降格。だからこういう選手をもう少し長い目で使えないとキツいだろ!って話なんですが、去年一昨年からずっとこんな感じであるためなんともいえず。起用方法は蝦名と大差無いポジション+サードのリザーブとかかな?と思います。度会の併用、佐野の代わりにレフトとか。こんだけやれれば多分ファーストもやれるでしょうからね。 


流石に書き連ねきれなかったので省略しますが、特に打力とユーティリティ性に優れており、今年も出塁率.350、OPS.660と平均より上かつ、例年上での機会をあまり貰えない知野直人。ユーティリティ枠としては既に一軍の大体の選手よりも有用でしょう。
ユーティリティに留まらず、代打枠やなんなら一塁スタメンなどに入り込む余地まであります。

梶原昂希はボール球スイング率が4割を超え、空振り率が30%を上回るなど異常に尖ったアプローチながら、長打力を主体とするバッティングを武器に二軍での打撃面はチーム最上位。身体能力でなんとかする外野守備はほぼ全てのポジションで安定したプラスを作れており、どのポジションでも併用するに足る結果を残しています。一軍首脳陣も開幕スタメンに置いてはいましたが、16打席で飽きたみたいです。もうちょいなんとかしてよそこは。

松尾汐恩に関しては高卒1年目から二軍で明らかに異常なスタッツを残しており、今後に期待できますが、時たまファンに1軍10打席程度で壁に当たったなどと評されるのはシンプルに不服なところ。ただ、圧倒的正捕手山本祐大の存在により出場機会が上で得られるとは言い難く、捕手を中心にサブポジションを確保するなどは検討の余地があるかもしれませんね。


というわけで、マクロ面に関しては起用するに値する選手を使えずマイナスを献上する選手を頑固に使い続けていることで、思ったより成果が出ていないかな〜というのが実情です。時たまインフルエンサーたちが「起用は悪くないけど選手が応えられてないからな〜」みたいなこと言ってますが、期待値の無い選手を使っている分結果が出ていないだけで、選手は実力相応に答えていることはご理解願いたいところです。

また、打順とかはぶっちゃけ打てるやつから並べれば良いので別に良いかなって感じです。打順詰めて上位になるべく打てない打者を据えないことを徹底できれば理想ではありますがね。あとミクロ面ではバントが少なくなったりしてるのは偉いなぁと思いますが、その分代打チョイスなどが致命的に悪化しているので実は厳しいかもしれません。オフェンスコーチ、なんとかしてください。

以上、長々と書き連ねましたが野手編です。流石に文字数多すぎなので投手に関しては後から書かせて下さい。

ちなみに投手編の導入から言っとくと

バウアー、今永の離脱影響はあるものの、既存投手の指標自体も全体的に悪化しており、実はすんげえヤバいかもしれない。

です。それではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?