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【座談会】NGなし!インターン生が社長に質問10個ぶつけてみた

皆さまこんにちは。広報担当のカシマです。
エンビジョンでは8/28〜9/8までの10日間、インターンシップとして2名の学生が体験に来ていました。当社が行っている事業について学ぶ場を設けたり、実際の撮影現場に参加してもらったりと、学生生活だけでは知り得ないことを学んでいただきました。

インターンシップのプログラムを検討する中で、社長の井上から「座談会するというのはどうか?」という提案があり、学生から井上に様々な質問をする座談会を開催する運びとなりました。


質問内容にNGナシ

井上からは「質問にNGナシ」と聞いていましたが、話すことを言語化し書き出してまとめるということは今後必要になる能力なので、学生2人には先に質問したい内容を書き出してもらいました。質問内容は個人的に聞きたいことから今後社会に出るにあたり必要なことまであり、様々なことを聞きたいという想いを感じました。

座談会開幕!

「ざっくばらんに話せたら嬉しいです!」という井上のコメントからはじまった座談会。10項目に抜粋した学生と井上の質疑応答をお楽しみください。


-お仕事をする上で特に大切にされていることは何ですか?

世の中には様々な仕事があると思いますが、どの仕事においても一人で完結することは難しいと思います。お互いのリスペクトを基本に、協力しながら仕事を進めることに重要性を感じています。

-好きな本は何ですか?

僕は経営の本が好きです。主に成功者の自伝や、マネジメント・経営の理論に関する書籍を意識的に読みます。

例えばお客さまと商談をする際、相手の方が経営者やマネジメント層、もしくは一社員の方だったとします。私たちは業界的に広告やマーケティングについてお話をします。この際、基本的な知識や理論を把握していないと相手にされません。相手の課題や悩みを適切に察知・理解するためには、自分の知識を一定レベルまで上げる必要があると思います。

僕が本を読むときは自分の中に特定の課題がある状態です。書店で一通り手に取り、自分の課題が解決できるものを選びます。僕自身、悩んだら本を読むようにしています。特に「この本がいい!」というものはありませんが、若い時によく読んだのはサイバーエージェント 藤田晋社長の「渋谷ではたらく社長の告白」という本です。「情熱を持って働き続ける」といった内容なので、今でも読み返したくなるバイブルとなる書籍です。

-学生時代に取り組んでいたことなどがあれば教えてください。

学業とは別に、沢山のアルバイトをしていました!やりたいことがたくさんあったので、それを実現させるために働いていました。様々なバイトから働き方を学びました。

-私は決めることが遅く、苦手なのですが、何かを決定したり選択したりする際の“決め手”はありますか?

個人的なことに関しては、自分の意志や欲望に従って自己完結して決断できます。しかし、会社のことになると状況が変わります。会社の事情や社会的背景、周囲の人とのバランスをみて総合的に戦略を考える必要があります。

決断スピードはトレーニング次第で対処が可能になると考えています。社長という立場で何度も「決める」を繰り返すことで自然と速くなります。また、一部の経営者の中には、服装の選択や他の些細な日常の選択を最小限にして、その代わりに自分の事業に専念する方もいます。これも有効なアプローチの一つだと考えています。

-前の社名から「エンビジョン」に変わるきっかけや違いを教えてください。

前身であるデザイン会社でも、グラフィックデザイン・Webデザインなどデザイン制作を中心とした事業を継続・拡大し、業績も好調でしたが、僕自身の視座が変化したことで「社会におけるクリエイティブの役割は何なのか」という、社会に対する自社の存在意義を自問する機会が増えるようになりました。
また、コロナ禍において世の中がいとも簡単に変わってしまったこと、医療従事者などのエッセンシャルワーカーに対するクリエイターの無力さを痛感したことも、存在意義を考え直すきっかけになりました。パンデミックのような危機的状況において、クリエイティブが貢献できることはほとんどありません。それならば、これまで制作してきたクリエイティブは何のために、何を意義としてこの社会に存在しているのでしょうか。
これらの経験がきっかけとなり、社会に対して意義のあるクリエイティブを作りたい、クリエイティブカンパニーとして社会課題に向き合っていきたい、という想いを強く持つようになりました。このような流れがきっかけで社名を変えるに至りました。

-どのような人に入社して欲しいと思いますか?能力やスキルなど具体的に伺いたいです。

パーパス・ミッション・ミッションステートメントに共感してくれる、同じ想いを共有し同じ方向を向いてくれる方です。その上で、職種ごとのスキルがある方です。センスのような能力は経験を積むと身に付きますが、ベースとなる部分は「想い」の部分だと思います。会社の理念と自分自身の想いが近いと、自己実現しながら仕事もできる方がお互いにとってよいと思います。

-新人の方に仕事を任せるようになるまで、どのような段階を踏んでいるのでしょうか?

仕事に関しては、OJTを通じて実務に従事しながら学んでもらうことが多いです。職種によっては異なるかもしれませんが、クリエイティブ職では教えることが難しい面があります。よく「習うより慣れよ」と言われるように、直接実務を経験することで成長を促すと考えています。そのため、実務の機会を提供できるようにしています。確かに厳しいアプローチかもしれませんが、本人が成長したければ、どれだけがむしゃらに頑張れるかが大事だと思います。

僕は未経験でこの業界に入りました。その中でどうやって自身が生き残るのか考えると、自分の価値を向上させ、他者にその価値を認知してもらうことが最良の策だと考えました。組織や会社に過度な期待をし、期待が裏切られた際に他責にすると、そのタイミングで一度失敗をします。相手に対する期待を適切に持ち、自分の行動や考え方を常に振り返ることが大切です。

-あがり症です。何かいい対処法はありますか?

実は僕もあがり症です!ただ、それをあまり表に出さないだけです(笑)セミナーや商談など、緊張する場面は数多くありますが、その感情を表に出さないよう努めています。
緊張する原因の一つとして心拍数の上昇が挙げられます。そのため、心拍数の上昇をコントロールする工夫をしています。話す際には深呼吸を心がけることで、心拍を落ち着かせるよう努力しています。
次に準備の大切さです。人前で話すことが得意でないのであれば、準備をしっかりするといいです。人前で話すことが得意な人もいますが、何の準備もせず即興で話す人は恐らく居ません。事前に原稿を作成したり、質問に答えられるよう基礎的な勉強をするなど、皆自分なりの方法で準備をしていると思います。

-貯金がないと不安になる性格なのですが、使わないお金をずっと銀行に入れているよりも海外旅行に行くとか経験のためにお金を使うほうがいいのでしょうか。

10年前に100万円を貯めたとして、10年後の現在その100万円は当時の100万円の価値ではありません。特にインフレ下ではお金の価値は下がるので、どのように価値を変換していくかが大切です。最低限の生活費を確保した上で、余剰資金は積極的に使う方が良いと僕は考えています。お金で経験を買い、買ったものをキャリアとして売っていく。僕自身、趣味も多く、カメラ・自転車・サーフィンなど、やりたいと思ったことは全て実現しています。

趣味を色々とやってきて、消えるものもあれば残るものもありますが、どちらにしても経験は残ります。例えば、ギターを弾いた経験があれば、それに関する話題で人とつながることができます。お金はただ保有しているだけでは意味がなく、それを使って得た経験や学びこそが価値となります。時間はお金で買えない貴重なものなので、若いうちから経験を積むことが、将来的に複利のように自己成長に貢献すると思います。

-就活や学生のポートフォリオについて見解を伺いたいです。

クリエイティブの仕事を目指すのであれば、他者と差別化された高品質なポートフォリオの作成が不可欠だと僕は考えています。他の人たちと同じような内容では意味がありません。同等の内容では、スタートラインに立ったレベルの評価だと思います。選考を行う側からすると、“どんなポートフォリオが選ばれるのか”を考慮しながら、独自の工夫を加えることが必要だと思います。大学のキャリアセンターで先輩のポートフォリオを参照し、それをベースに自分の目指すスタイルや表現を取り入れるのも良い方法です。さらに学生の場合、Web上のポートフォリオよりも、印刷した形での具体的な成果物を提出し、直接感動を伝えるアプローチの方が戦略として良いと思います。


以上、本当に様々な質問に答えてもらいました。学校で学べることもたくさんあります。ですが、学校以外にも学べる場所、学ぶこともたくさんあります。この座談会はそういった学校以外の部分に該当します。私自身も「学生の時にこんな話聞きたかった」と思う答えもたくさんあったので、有意義な時間を提供できたのではないかと感じています。

私も参加していましたが、あがり症の対策についてはお互い熱心に話し合っていました。学生さんもインターンシップを終える頃には実際にトライをしていたとのこと。学びをすぐに実践する姿勢は大切なので、今後も続けてほしいです!

座談会を終えて

先立って公開された2名の学生レポートでもあった様に、プロジェクトに接することをメインにインターンシップを体験してもらいました。この座談会はとてもいい機会だったのではと感じています。学生からすると実際に働いている社会人とコミュニケーションをとる機会そのものが珍しいことですし、今後も座談会という話をする場を設けることは学生の助けになるのではないかと感じました。
私たちも色々と学びを得ることができました。参加いただいたお二人ともありがとうございました!!

●座談会インタビュアー:エンビジョン インターンシップ2023
 参加学生 稲田さん・田中さん
●座談会インタビュイー:井上
●執筆:カシマ
エンビジョン公式X


参加してくれた2名はインターンシップのレポート記事も書いています。
是非ご覧ください!


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