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いまさら、鉄が値上がりしている理由をざっくり解説

結論からいうと、中国の影響が大きいから。

鉄は、世界で約19億トン作られている。
内訳:中国は10億トン、インド1億トン、その他

現在、中国で大型インフラ整備が行われているので、中国には鉄が必要
(日本では考えられないけれど、成田空港クラスを10個くらい作る予定らしい…)
基本的には国内の鉄を使うが、鉄くずの輸入規制が1月で解除されたので、中国が他国から鉄を高く買いまくっている。
参考:スクラップ(鉄くず)価格
2020.5月は鉄クズが、約2万円/1トン。2021.2月は4万円/1トン。
中国が言い値で買ってくれるので、みんな中国に売るようになる。
中国が高く買うから全体の鉄価格が上がるというわけだ。

高炉メーカーは自動車産業が好調なので、自動車鋼板に鉄が集まっている。
自動車業界以外の鋼板などは後回しになり、欠品、価格の上昇に繋がっている…
(トヨタは売上絶好調)
高炉メーカーの船材料はよくない…
※船を作るのに日本は約1年かかるが、中国は7ヶ月で作ってしまう。(おそらく日本の労働基準法を超えてめちゃくちゃ働くから。)
日本より5ヶ月早く出来るので、かなり経費が安くなる。なので船の発注が中国に流れてしまう。日本で船を作る方が品質は高いと思いますが、5カ月の経費は大きい…

●電炉メーカーというのは
スクラップ(鉄くず)を溶かして、型を作る、建設関係.H鋼なども
主な企業:東京製鉄、共栄製鋼、新関西製鉄

●高炉メーカーというのは
鉄鉱石から鉄を作る。自動車鋼板、船、家電鋼板など
主な企業:日本製鋼、JFE、神戸製鋼


#鉄が値上がりしている理由
#ただのサラリーマン
#中国はすごい
#YCK

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